ジョン・ケリー国務長官は10月初め、シリアにあるクルド人の町コバニは「戦略の対象」ではないので、米国は「イスラム国」がこの町を掌握することを妨害する行動は取らないだろうと述べました。しかし、報道映像がトルコ-シリア国境で「イスラム国」の戦闘員が大っぴらに町を攻撃しているのを伝えると、米国主導の有志連合はシリア軍事作戦中最大の空爆で応戦しました。米国主導の有志連合はさらに、数週間に渡ってその実行を拒否していた、シリアのクルド人への武器や支援品の空中投下を始めました。トルコは現在、イラクのクルド人部隊が戦闘に参加できるようシリアとの国境を開放すると述べています。トルコ政府はこれまで、コバニにいるシリア・クルド勢力とトルコの宿敵である「クルド労働者党(PKK)」がつながっていることから、彼らを援助することに反対してきました。この複雑な状況を解説してもらうために、国際法の長年の教授で元国連特別報告者のリチャード・フォークから話を聞きます。彼は4ヶ月のトルコ滞在から米国に戻ったばかりです。