ネット上に宗教への反感を書き込でいた犯人により射殺された、3人のムスリム学生の追悼をするため、2月11日夜、チャペル・ヒルのノースカロライナ大学キャンパスに数千人が集まりました。殺されたのは19歳のラザン・ムハマド・アブ=サラと、21歳のユーソル・ムハマド・アブ=サラの姉妹 、そしてユーソルの23歳の夫ディア・バラカットです。殺人容疑者クレイグ・スティーブン・ヒックスは、3件の第一級殺人罪で起訴されています。ヒックス容疑者は、自身のフェイスブックのページに宗教に対する反感を頻繁に書き込んでいて、「平等を求める無神論者」(Atheists for Equality)という団体の支持者でもありました。11日、警察はこの殺人事件は、駐車スペースを巡るいざこざが動機となったと発表。しかしラザンとユーソルの父ムハマド・アブ=サラは、今回の射殺事件は憎悪犯罪だと語っています。今回のチャペル・ヒルの殺人事件では国際的な抗議が巻き起こり、ハッシュタグ「#どうでもよくないムスリムの命」(#MuslimLivesMatter)が、ソーシャルメディア上で広がりました。11日にはフェイスブックに、「3人の勝者たち」(Our Three Winners)と名づけられた被害者3人の追悼コミュニティページが開設されました。