デイリーニュース

  • オカシオコルテスとマーキーの両議員が大胆な米国の脱化石燃料計画「グリーン・ニューディール」を発表

    数カ月前からの期待に応え、ニューヨーク州選出の民主党下院議員アレクサンドリア・オカシオコルテスとマサチューセッツ州選出の民主党上院議員エド・マーキーが7日(木)、グリーン・ニューディール決議案を提出しました。米国の温室効果ガスの排出量を10年以内に差し引きでゼロにする意欲的な計画です。これを達成するため、公共交通機関や連邦政府の雇用に多額の投資を行い、米国の電力源を完全に化石燃料から離脱させ、先住民族に影響を及ぼす決定については事前に彼らの同意と承認を得るという先住民の権利の法制化などが盛り込まれています。民主党のナンシー・ペロシ下院議長は6日に、この法案を「グリーン・ドリームとかなんとかいう提案」と呼んで嘲笑していたようです。タイプ・メディアセンターの特別研究員でインターセプト誌やジャコバン誌に寄稿するジャーナリストのケイト・アロノフ氏に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/2/8(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 米国家族計画連盟:連邦最高裁がルイジアナ州の中絶法を差し止め しかしロー&ウェイド判決の運命は不透明

    連邦最高裁判所は7日(木)、ルイジアナ州の制限的な反中絶法の施行を一時的に差し止め、性と生殖に関する女性の自己決定権を唱道する人々に大きな勝利をもたらしました。この案件は、全国各地の何百万人もの女性が引き続き中絶医療を利用できるかどうかをためす試金石と見られていました。最高裁の評決は5対4に票が割れたものの、ルイジアナ州に本拠地を置く中絶専門医療機関「ホープ婦人医療グループ」(Hope Medical Group for Women)が提出した緊急再審要求を支持し、共和党が通過させた反中絶法の施行差し止めを命じました。同法が施行されれば、ルイジアナ州には合法的に中絶医療を施すこことのできる医師がたった一人しかいなくなります。というのも、同法は中絶医に診療所から30マイル以内の病院に入院特権(admitting privileges)を持つことを義務付けているからです。中絶権賛成派の諸団体は、このような法律をTRAP法(中絶医を狙い撃ちする規制)と呼んでいます。米家族計画連盟及び家族計画基金の会長を務めるリアナ・ウェン博士に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/2/8(Fri)
    記事番号: 
    1
  • トランプの家政婦を5年間勤めた 在留資格のない移民ビクトリア・モラレスにインタビュー

    ニュージャージー州選出の民主党ボブ・メネンデス上院議員はFBIと国土安全保障局に、トランプ・ナショナル・ゴルフ・クラブが在留資格のない従業員に偽の労働許可証を入手する手助けをしたことが違法であるかを捜査するよう求めています。同ゴルフ・クラブはここ2ヶ月間でニューヨーク州とニュージャージー州5か所のゴルフコースで、少なくとも18人の在留資格のない労働者を解雇したと報道されています。2月5日、メネンデス議員は在留資格のない従業員についてのトランプ関連企業への捜査が終わるまで、彼らが米国に滞在することを許可するよう連邦政府に求めました。グアテマラ出身で在留資格がないまま家政婦として働くビクトリア・モラレスに話を聞きます。彼女はニューヨークタイムズ紙の取材に対し、トランプ所有の不動産内で起こっていることを実名で証言し、この件が暴露される手助けをしました。モラレスは在留資格がなしにもかかわらず、何年にも渡りドナルド・トランプ家の家政婦として、またトランプ所有のニュージャージー州のクラブでその他の仕事をしてきました。モラレスは、ニュージャージー州選出のボニー・ワトソン=コールマン下院議員のゲストとして一般教書演説に出席しました。モラレス、ワトソン=コールマン議員と、モラレスの弁護を務めるアニバル・ロメロ弁護士に話を聞きます。

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    2019/2/7(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 政治学者:ブラックフェイスは全米の問題 バージニア州の幹部は辞任すべきだ

    バージニア州では人種差別および性的暴力問題で州政府が混乱に陥っており、選挙で選出された幹部3人(全員が民主党)は政治的な危機に直面し、彼らのキャリアや州の指導層への影響も懸念されています。先週、ラルフ・ノーサム知事が過去に黒人の外見をまねる「ブラックフェイス」をしたことがあると認めたことで、バージニア州では論争が起こっていましたが、更に2月6日、今度はマーク・ヘリング司法長官も大学時代にパーティーでブラックフェイスをしたことを認め衝撃が走りました。州知事継承順位2位にあたるへリング司法長官は、数日前にノーサム知事に辞任を求めたばかりでした。継承順位第1位のジャスティン・フェアファックス副知事もまたスキャンダルの渦中にあります。6日には、フェアファクス副知事に性的暴行を受けたと告発する女性が実名で名乗り出て事件の詳細を公開しました。ノーサム知事は医科大学時代の1984年の卒業アルバムに、ブラックフェイス姿の男性がクー・クラックス・クラン装束の男性と並ぶ人種差別的写真を掲載していたことが明るみになっても辞任を拒んでいます。問題となる民主党派の3人が辞任した場合、州知事継承権は共和党のカーク・コックス下院議長にあります。クイニピアック大学政治学准教授カリラ・ブラウン=ディーンに話を聞きます。バージニア州リンチバーグ出身のブラウン=ディーンはバージニア大学の卒業生です。

    dailynews date: 
    2019/2/7(Thu)
    記事番号: 
    1
  • プエルトリコ:債務返済を再編する取引の裁判所による承認で、プエルトリコがハゲタカファンドのくいものになる可能性

    プエルトリコに40年にわたって320億ドルの支払を義務づけ、債務の一部を再編成する計画が、連邦判事によって承認されました。この取り決めによりハゲタカファンドが、これらの債券を買い取って巨額の利益を上げることが可能になると批判されています。これらのハゲタカファンドの中には公務員年金基金とハーバード、プリンストンとエール大学の投資基金も含まれています。1月に、この提案された取引について聴聞会を開いたローラ・テイラー・スウェイン判事は、批評家たちが述べているプエルトリコの支払い能力についての懸念と公共サービスへの影響の可能性に言及しました。しかし裁決においては、「裁判所には、紛争の最適な解決策は何かについて、独自の見解を強制すること自由はない」と述べました。

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    2019/2/6(Wed)
    記事番号: 
    3
  • アナ・マリア・アーチラ:一般教書演説でのブレット・カバノーの存在は米民主主義の失敗を表す

    トランプ大統領の一般教書演説についての報道を続けます。ニューヨーク選出の下院議員アレクサンドラ・オカシオ=コルテスのゲストとして演説に出席したアナ・マリア アーチラに来ていただきました。「Center for Popular Democracy」(人びとの民主主義のためのセンター)の共同代表です。2018年9月、アーチラはもう一人の女性マリア・ギャラガ―と共に、アリゾナ州選出共和党上院議員ジェフ・フレークが、ブレット・カバノーの最高裁判事候補指名への支持を表明後、彼の乗るエレベーターのドアを押さえ、あなたは私たちの痛みを無視していると訴え、ニュースとなりました。この出来事の直後、フレーク上院議員は、カバノー承認の投票を遅らせて、FBIの限定的な捜査が行われることを求めたのです。

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    2019/2/6(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 「国を率いる大嘘つき」イルハン・オマール下院議員がトランプの一般教書演説を非難 国境、ベネズエラ、イスラエルなどに関して

    5日夜の一般教書演説で、トランプ大統領は民主党との超党派的な団結を呼びかける一方で、民主党およびロバート・ムラーの捜査を攻撃し、バージニア州とニューヨーク州での妊娠中絶の権利を拡大する努力を非難し、移民を攻撃し、国境の壁に対する要求を繰り返しました。この演説を1週間遅らせることになった、米国史上最長の政府機関の閉鎖については何の言及もありませんでした。女性議員たちは、女性の参政権と議会進出を祝うため、白い服を着て一般教書演説に出席しました。演説の後、昨年ジョージア州の知事候補だったステイシー・エイブラムス(Stacey Abrams)が、アフリカ系アメリカ人女性として初めて民主的からの反論演説を行い、新たな歴史を作りました。ミネソタ州から米下院に選出された、初のソマリア系アメリカ人で初のイスラム教徒女性議員のひとりでもあるイルハン・オマールに話を聞きます。昨夜の大統領演説で彼女がゲストとして招いたのは、内戦のために2000年にミネソタに亡命したリベリア人女性で、現在、米国からの国外追放の脅威に直面しています。

    dailynews date: 
    2019/2/6(Wed)
    記事番号: 
    1
  • エル・チャポの裁判で明らかになった米国の麻薬戦争の失敗 しかし米国は責任を問われることがあるのか?

    悪名高いメキシコの麻薬王ホアキン・“エル・チャポ”・グスマンの裁判がニューヨーク市で11週間にわたって開かれています。連邦陪審は2月4日、エル・チャポによって運営されていた大規模な麻薬密輸組織「シナロア・カルテル」の内部構造を明らかにしたブルックリン区連邦地方裁判所での200時間以上の証言の後、評議に向かいました。56人の証人が証言台で殺人、暴力、スパイ、広範な汚職について証言し、この麻薬王が2014年に元愛人と共に裸で下水道を抜けて逮捕を逃れた話さえも語られました。エル・チャポは、犯罪組織を率いていたことを含む10の罪に問われており、有罪判決が下されれば米国で終身刑になる可能性があります。この裁判が結審に向かう一方で、ドナルド・トランプは米国とメキシコの国境の壁の要求を続けています。トランプはこの壁が麻薬密輸との闘いを助けると主張しています。しかし米政府のデータは、税関・国境警備局によって押収される毒性の高い薬物の多くは南の国境を密かに超えようとする人々からではなく、合法的な通関手続き地点を通って入ってきていることを示しています。ジョン・ホプキンス大学の社会学とラテンアメリカ学の准教授クリスティ・ソーントンに話を聞きます。彼女はエル・チャポのセンセーショナルな裁判は、いわゆる麻薬戦争についての真実を不明瞭にしていると言います。

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    2019/2/5(Tue)
    記事番号: 
    2
  • ベネズエラで次に何が起きるのか? 米国と野党が危機を平和的に終わらせる交渉を拒否

    ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領は、ローマ教皇フランシスコに、ベネズエラの危機の平和的解決への助力を求めました。マドゥロは、野党指導者のフアン・グアイドが自身をベネズエラの暫定大統領と宣言してから2週間、マドゥロ大統領は国際社会からの高まる辞任への圧力に直面しています。グアイドは1月23日、トランプ政権からの支援を申し出たマイク・ペンス米副大統領との談合をおこなったのちにこの発表を行いました。それ以来、オーストリア、イギリス、デンマーク、フランス、ドイツ、スペイン、スウェーデンなどの国が相次いでグアイドの大統領就任を公式に承認しました。イタリアはグアイドを承認する欧州連合の声明を阻止し、アイルランドとギリシャは新たな選挙を要請、グアイドの大統領就任はまだ認めていません。一方、ベネズエラの野党と米国は、メキシコとウルグアイによる両派間の話し合いを主催するという申し出を拒否しました。「ラテンアメリカに関するワシントンDCオフィス」(Washington Office on Latin America)の上級研究員で、テュレーン大学の社会学教授であるデビッド・スミルデに話を聞きます。

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    2019/2/5(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 極寒のニューヨーク市拘置施設 数百人の抗議デモをうけて電気は回復 収容者は今も暖房なし

    ニューヨークでは、「極渦」と呼ばれる北極からの強い寒気に見舞われた先週、ブルックリン連邦勾留センターの収容者1600人余りが氷点下の気温の中、暖房、照明、温水シャワー、温かい食事がないという厳しい状況を余儀なくされました。デモ隊は週末を通して集まり、連邦刑務所局が運営する「メトロポリタン収容センター」の状況に抗議しました。収容者は拘置施設の窓を叩いて、抗議者とやりとりしました。日曜日の午後には、収容者の家族をふくむ抗議者数人が警備員に唐辛子スプレーを浴びせられました。デモクラシー・ナウ!も現場にいました。午後6時30分までに、当局は電力の復旧を発表しました。週末に収容者、刑務所職員と話をしたニューヨーク市議のブラッド・ランダーに聞きます。

    dailynews date: 
    2019/2/4(Mon)
    記事番号: 
    4

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