デイリーニュース

  • 「国を率いる大嘘つき」イルハン・オマール下院議員がトランプの一般教書演説を非難 国境、ベネズエラ、イスラエルなどに関して

    5日夜の一般教書演説で、トランプ大統領は民主党との超党派的な団結を呼びかける一方で、民主党およびロバート・ムラーの捜査を攻撃し、バージニア州とニューヨーク州での妊娠中絶の権利を拡大する努力を非難し、移民を攻撃し、国境の壁に対する要求を繰り返しました。この演説を1週間遅らせることになった、米国史上最長の政府機関の閉鎖については何の言及もありませんでした。女性議員たちは、女性の参政権と議会進出を祝うため、白い服を着て一般教書演説に出席しました。演説の後、昨年ジョージア州の知事候補だったステイシー・エイブラムス(Stacey Abrams)が、アフリカ系アメリカ人女性として初めて民主的からの反論演説を行い、新たな歴史を作りました。ミネソタ州から米下院に選出された、初のソマリア系アメリカ人で初のイスラム教徒女性議員のひとりでもあるイルハン・オマールに話を聞きます。昨夜の大統領演説で彼女がゲストとして招いたのは、内戦のために2000年にミネソタに亡命したリベリア人女性で、現在、米国からの国外追放の脅威に直面しています。

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    2019/2/6(Wed)
    記事番号: 
    1
  • エル・チャポの裁判で明らかになった米国の麻薬戦争の失敗 しかし米国は責任を問われることがあるのか?

    悪名高いメキシコの麻薬王ホアキン・“エル・チャポ”・グスマンの裁判がニューヨーク市で11週間にわたって開かれています。連邦陪審は2月4日、エル・チャポによって運営されていた大規模な麻薬密輸組織「シナロア・カルテル」の内部構造を明らかにしたブルックリン区連邦地方裁判所での200時間以上の証言の後、評議に向かいました。56人の証人が証言台で殺人、暴力、スパイ、広範な汚職について証言し、この麻薬王が2014年に元愛人と共に裸で下水道を抜けて逮捕を逃れた話さえも語られました。エル・チャポは、犯罪組織を率いていたことを含む10の罪に問われており、有罪判決が下されれば米国で終身刑になる可能性があります。この裁判が結審に向かう一方で、ドナルド・トランプは米国とメキシコの国境の壁の要求を続けています。トランプはこの壁が麻薬密輸との闘いを助けると主張しています。しかし米政府のデータは、税関・国境警備局によって押収される毒性の高い薬物の多くは南の国境を密かに超えようとする人々からではなく、合法的な通関手続き地点を通って入ってきていることを示しています。ジョン・ホプキンス大学の社会学とラテンアメリカ学の准教授クリスティ・ソーントンに話を聞きます。彼女はエル・チャポのセンセーショナルな裁判は、いわゆる麻薬戦争についての真実を不明瞭にしていると言います。

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    2019/2/5(Tue)
    記事番号: 
    2
  • ベネズエラで次に何が起きるのか? 米国と野党が危機を平和的に終わらせる交渉を拒否

    ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領は、ローマ教皇フランシスコに、ベネズエラの危機の平和的解決への助力を求めました。マドゥロは、野党指導者のフアン・グアイドが自身をベネズエラの暫定大統領と宣言してから2週間、マドゥロ大統領は国際社会からの高まる辞任への圧力に直面しています。グアイドは1月23日、トランプ政権からの支援を申し出たマイク・ペンス米副大統領との談合をおこなったのちにこの発表を行いました。それ以来、オーストリア、イギリス、デンマーク、フランス、ドイツ、スペイン、スウェーデンなどの国が相次いでグアイドの大統領就任を公式に承認しました。イタリアはグアイドを承認する欧州連合の声明を阻止し、アイルランドとギリシャは新たな選挙を要請、グアイドの大統領就任はまだ認めていません。一方、ベネズエラの野党と米国は、メキシコとウルグアイによる両派間の話し合いを主催するという申し出を拒否しました。「ラテンアメリカに関するワシントンDCオフィス」(Washington Office on Latin America)の上級研究員で、テュレーン大学の社会学教授であるデビッド・スミルデに話を聞きます。

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    2019/2/5(Tue)
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    1
  • 極寒のニューヨーク市拘置施設 数百人の抗議デモをうけて電気は回復 収容者は今も暖房なし

    ニューヨークでは、「極渦」と呼ばれる北極からの強い寒気に見舞われた先週、ブルックリン連邦勾留センターの収容者1600人余りが氷点下の気温の中、暖房、照明、温水シャワー、温かい食事がないという厳しい状況を余儀なくされました。デモ隊は週末を通して集まり、連邦刑務所局が運営する「メトロポリタン収容センター」の状況に抗議しました。収容者は拘置施設の窓を叩いて、抗議者とやりとりしました。日曜日の午後には、収容者の家族をふくむ抗議者数人が警備員に唐辛子スプレーを浴びせられました。デモクラシー・ナウ!も現場にいました。午後6時30分までに、当局は電力の復旧を発表しました。週末に収容者、刑務所職員と話をしたニューヨーク市議のブラッド・ランダーに聞きます。

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    2019/2/4(Mon)
    記事番号: 
    4
  • バージニア州知事の人種差別写真スキャンダル 米国人はブラック・フェイスの暴力の歴史を直視すべきと歴史学者

    バージニア州の民主党知事ラルフ・ノーサムへの辞任要求の歴史的背景について話し合います。ノーサムが卒業したイースタン・バージニア医科大学の1984年の卒業アルバム個人ページには、顔を黒く塗った男性と「クー・クラックス・クラン」の衣装を着た男性が並んでいる写真がありました。顔を黒く塗り、ウィグを着けた白人男性がドレス姿で映っている写真もありました。キャプションには「『ベイビー・ラブ』、ダイアナ・ロスが医学部に進学するなんで誰が思っただろう?」とあります。この卒業アルバムには、ほかにも「ブラック・フェイス」をした3人の男性の写真が掲載されています。プリンストン大学アメリカ文化史の助教レイ・リン・バーンズに聞きます。バーンズの新著は Darkology: When the American Dream Wore Blackface(『ダーコロジー アメリカン・ドリームがブラック・フェイスを着けた時』)です。ワシントンポスト掲載の最新記事に“The troubling history behind Ralph Northam’s blackface Klan photo”(「ラルフ・ノーサムのブラック・フェイスとKKK写真の裏にある厄介な歴史」)があります。

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    2019/2/4(Mon)
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    3
  • 卒業アルバムのブラック・フェイスであいまい発言をしたバージニア州知事 謝罪は「無効」とNAACP幹部

    バージニア州の民主党知事ラルフ・ノーサムへの辞任要求が高まっています。知事が卒業したイースタン・バージニア医科大学の1984年の卒業アルバムの個人ページには、顔を黒く塗った男性と「クー・クラックス・クラン」の衣装を着た男性が並んでいる写真が掲載されていました。ノーサムは2月1日金曜日、その写真について謝罪しました。しかし翌2日土曜日になると、問題の写真に写る男性はどちらも自分ではないと発言を一転させました。1984年のダンス・コンテストでマイケル・ジャクソンに扮するために黒塗りをしたことは認めています。全米黒人地位向上協会のバージニア州会議会長のケビン・チャンドラー牧師に話を聞きます。

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    2019/2/4(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 「卒業アルバムで顔を黒く塗ったバージニア州ノーサム知事は辞任せよ」 同州黒人議員幹部会

    バージニア州の民主党知事ラルフ・ノーサムへの辞任要求が高まっています。知事が卒業した医科大学の1984年の卒業アルバムの個人ページには、顔を黒く塗った男性と白人至上主義団体「クー・クラックス・クラン」の衣装を着た男性の写真が掲載されていました。ノーサムは1日金曜日、その写真について謝罪しました。しかし翌2日土曜日になると、アルバムの人種差別的な写真に写っている男性2人はいずれも自分ではなく、前回の主張を一転させました。ノーサムは高まる辞任要求に抵抗する一方で、1984年のダンス・コンテストではマイケル・ジャクソンに扮するためにブラック・フェイスをしたことを認めました。バージニア州立軍事学校の1981年の卒業アルバムでは、ノーサムが「クーンマン」という人種差別的なニックネームで呼ばれていたことが判明しています。ノーサムの辞任を呼びかけているラモント・バグビーに聞きます。バグビーはバージニア州議会黒人議員幹部会の議長です。

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    2019/2/4(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 現代のリンチ? 2014年ノースカロライナの絞首と人種テロの遺産に迫る『いつでも狩猟期』

    2月に黒人史月間が始まったのに合わせ、米国の過去と現在のリンチについて詳細に分析する、心をかき乱すような新作ドキュメンタリー映画Always in Season(『いつでも狩猟期』)を取り上げます。映画では「平等な正義のイニシアチブ」(Equal Justice Initiative)の創設者ブライアン・スティーブンソンにインタビューしています。この団体は、米国でリンチされた4000人以上のアフリカ系アメリカ人を追悼する、モントゴメリー市の「平和と正義の国民記念碑」を建立しました。当時17歳のアフリカ系アメリカ人の高校生レノン・レイシーの事件にも迫ります。彼は2014年8月29日、ノースカロライナ州のブラデンボロにある白い大きなトレーラーハウスの木製ブランコに取り付けられた2本のベルトから吊り下げられているところを発見されました。死んだ時、彼は年上の白人女性とデートしていました。地方当局は即座に彼の死を自殺と断定しましたが、彼の家族と地元の市民権活動家は、当局がリンチ事件を隠しているのではないかと懸念していました。レイシーの母親のクラウディア・レイシーと、このドキュメンタリーの監督ジャクリーン・オリーブに話を聞きます。

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    2019/2/1(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 社会には人を殺す権利があるか?チノニェ・チュークー監督の映画『クレメンシー』が死刑を考える

    テキサス州が今週、米国で今年初の死刑を執行したことを受け、アルフレ・ウッダード主演の新作映画『クレメンシー』を取り上げます。死刑の問題を、死刑囚の側からと同時に死刑を執行しなければならない人たちの視点からも考える映画です。ウッダードが演じるのは看守のバーナディン・ウィリアムズで、彼女はこれから自分にとって12番目となる死刑執行に立ち会うところですが、おぞましい失敗となった前回の死刑執行の余波がまだ残っています。オルディス・ホッジ演じるアンソニー・ウッズの死刑執行日が近付くにつれて、ウィリアムズの人生が次第に紐解かれ、州が公認する殺人システムに自分が加担するのはどういう意味をもつのか、彼女は初めて真剣に考えるようになります。この映画はサンダンス映画祭で初上映されました。脚本家で監督のナイジェリア系アメリカ人チノニェ・チュークー氏に話を聞きます。2011年9月21日にジョージア州で処刑されたトロイ・アンソニー・デイビスの死刑執行に刺激を受けて、死刑の問題に取り組むようになったと彼女は言います。デイビスは、警察官マーク・マックフェイル殺害で有罪判決を受け、そのときの証拠に大きな瑕疵があったにもかかわらず死刑を執行されてしまいました。彼の死は、死刑廃止を求める全国的な運動に火をつけることになりました。

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    2019/2/1(Fri)
    記事番号: 
    1
  • ルース・ベイダー・ギンズバーグ最高裁判事が肺手術で療養中 映画『RBG』がアカデミー賞ドキュメンタリー部門にノミネート

    先月、肺から2つの腫瘍を取り除く手術をした後、療養中のルース・ベイダー・ギンズバーグ最高裁判事は、最近の口頭弁論を欠席しました。しかし、最高裁の発表によれば、ギンズバーグ判事のがんは無くなったということで、85歳にして3度がんに打ち勝ったことになります。彼女は自宅で論拠に目を通し裁判へ意見を述べているということです。一方、判事の伝記ドキュメンタリー『RBG』がアカデミー賞にノミネートされました。この作品の共同監督であるジュリー・コーエンにサンダンス映画祭で話を聞きました。

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    2019/1/31(Thu)
    記事番号: 
    4

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