デイリーニュース

  • ケイセラに正義を:先住民ティーンの不可解な死は 蔓延する先住民女性殺害問題の氷山の一角

    8月末、モンタナ州ハーディンでアメリカ先住民女性のケイセラ・ストップス・プレティ=プレイセズの遺体が見つかりました。彼女の18歳の誕生日2週間後のことです。遺族は彼女のための正義を求めています。ケイセラはモンタナのクローとノーザン・シャイエン部族コミュニティの一員で祖母と一緒に暮らしていました。家族によれば、ケイセラが8月24日の夜、帰宅しなかったため、家族が行方不明の届けを出しました。8月29日、ハーディンの街で若い女性の遺体が発見されましたが、それがケイセラであると地元警察が認めたのは2週間後のことでした。ケイセラの死と失踪の状況は未だ明らかにされていません。これは殺人であると遺族は信じていますが、地元警察はこの突然の失踪と死に不審な点はないとしています。過去十年にビッグ・ホーン郡で行方不明となったり殺害された先住民の少女や女性は、ケイセラを含め少なくとも27人に上ります。モンタナ州では少な2010年から、少なくとも134人の先住民少女や女性が行方不明となったり殺害されてきました。ケイセラの叔母でウィスコンシン大学マディソン校のネルソン・インスティテュート環境学科准教授のグレース・ブルテイルと、遺族の弁護士であるメアリー・キャサリン・ネイグルに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/10/10(Thu)
    記事番号: 
    3
  • クルド人自治区ロジャヴァを潰しにかかるトルコ 民主主義とフェミニズム 持続可能性を基盤とした先鋭的な実験地域

    トルコはクルド人勢力が支配するシリア北部への空と地上からの攻撃を開始しました。本日はこの攻撃で脅かされるクルド人の事実上の自治区であるロジャヴァ地域について、「ロジャヴァのための緊急委員会」(Emergency Committee for Rojava)共同創設者デビー・ブックチンとともに見ていきます。ジャーナリストで作家のブックチンは、父マリー・ブックチンが執筆したエッセイ集The Next Revolution: Popular Assemblies and the Promise of Direct Democracy(『次の革命――民衆議会と直接民主制の約束』)を共同編集しました。また、「クルド人女性運動」(Kurdish Women’s Movement)」活動家でロンドンスクール・オブ・エコノミクス人類学者のエリフ・サリカンと、トルコでクルド人勢力を支持する国民民主主義党((Peoples’Democratic Party /HDP)の名誉委員長エルトゥール・カークチャにも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/10/10(Thu)
    記事番号: 
    2
  • トランプがクルド人を見捨てた後のトルコの侵攻で クルド人大虐殺とISIS復活の懸念

    トルコは、クルド人勢力の支配下にあるシリア北部地域への空および地上からの攻撃を開始しました。攻撃はトランプ大統領が米軍にトルコ・シリア間国境からの撤退を命じた数日後の10月9日に始まりました。「シリア人権観測所」(Syrian Observatory for Human Rights)の報告によれば、これまで少なくともクルド人16人が死亡したということですが、トルコは死者数がもっと多いと主張しています。トランプ政権は、自称「イスラム国」(ISIS)との戦いで米国を助けた、国を持たないクルド人を見捨てたことで、共和党と民主党の両政党の議員から広く批判されています。トルコは、この攻撃を過去8年間に戦場から逃げてきたシリアからの難民を移動させる「安全地帯」をシリア北部に確保するためだと主張していますが、クルド人は、これはクルド人自治権の拡大を潰すために過去数十年間続けられてきたトルコの攻撃の延長であると見ています。クルド人勢力はこれまで1万人を超えるISISの戦闘員とその家族を拘束してきました。トランプは、これからはトルコがその仮刑務所を管理するだろうと述べていますが、トルコの攻撃中にISIS戦闘員が脱獄するのではという懸念が高まっています。これまでにクルド人が管理する刑務所少なくとも一か所がすでに砲撃を受けました。

    dailynews date: 
    2019/10/10(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 保守派とリベラル派が拮抗する米最高裁が、注目のLGBTQ職場内差別裁判で審問

    米連邦最高裁は8日、LGBTQの人々を性的指向またはジェンダー・アイデンティティを理由に解雇することができるかを裁定する3つの訴訟で口頭弁論を行いました。最高裁の保守派判事のうち、そのような職場でのそのような差別の禁止に賛意を示す可能性を見せたのは、ニール・ゴーサッチだけでした。3つの訴訟のうち1つは、エイミー・スティーブンスという名のトランスジェンダーの女性が2013年にミシガン州の葬儀社から解雇されたことの違憲性を問うものです。最高裁は、来年初夏までには3件の判決を下す予定です。米国自由人権協会(ACLU)のLGBT&HIVプロジェクト責任者であるジェームス・エセックスに話を聞きます。彼は8日の最高裁での口頭弁論に出席しました。

    dailynews date: 
    2019/10/9(Wed)
    記事番号: 
    4
  • フリアン・カストロがトランプ大統領弾劾への動きを支持 シリア北部のクルド人に対するトランプの「裏切り」を非難

    トランプ大統領がシリアとトルコの国境地域からの米軍の撤収を命じた後、トルコ政府は、シリア北部のクルド人戦闘員に対する攻撃を準備中だと表明しています。クルド人部隊は、「人道的大惨事」が迫っていると述べました。これに先立ち、米国に連携してきたクルド人武装勢力は、トランプ大統領に裏切られたと感じ、米国の支援を受けての過去2年間の「イスラム国」(ISIS)掃討作戦で捕えた数千人の捕虜を放置すると警告しました。元住宅都市開発長官で、2020年の民主党から大統領選に出馬中のフリアン・カストロに話を聞きます。彼はトランプの行動は「同盟相手への衝撃的な裏切り行為」と言います。

    dailynews date: 
    2019/10/9(Wed)
    記事番号: 
    3
  • フリアン・カストロ、亡命希望者を国境まで護送し、トランプの「錯乱した」移民政策を非難

    7日、2020年の大統領選に出馬中のフリアン・カストロは、トランプ大統領の「メキシコ残留政策」(Remain in Mexico policy)[メキシコから米国に到着した亡命希望者を、裁判所による手続きの間、メキシコに送還し、待機させる政策]への挑戦として、テキサス州ブラウンズビルの米国入港地に亡命希望者12人を護送しました。このグループには、キューバ、グアテマラ、ホンジュラスの9人のLGBTQの人々や、障害のあるサルバドルの女性とその親族も含まれていました。彼らの多くは、メキシコの国境都市マタモロスで待機中に脅迫され、暴行も受けたと報告しています。亡命希望者たちは米国への入国を拒否されました。カストロが2009年から2014年まで市長を務めたサンアントニオから、彼に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/10/9(Wed)
    記事番号: 
    2
  • エクアドルで先住民が財政緊縮策への抗議運動を主導 首都キトは機能停止し 政府は移転

    エクアドルでは先住民の指導者が主導する何万人もの人々による、大規模な反政府抗議行動が進行中。9日も、再度、国家機能の停止が予想されています。8日、デモ隊がキトの町にあふれ、警察の厳重な取り締まりにもかかわらず、政府が課した財政緊縮政策と燃料価格の急騰に非難の声をあげました。エクアドルでは今年の初めに国際通貨基金(IMF)から42億ドルの融資を取り付けたことを受け、IMFから「経済改革」を課されており、レニン・モレノ大統領はその一環として先週、過去数十年間実施されてきた燃料費補助金を撤廃しました。以来、市民の騒乱がまきおこっています。政府がデモ抗議者とメディアを厳しく取り締まる中、何百人もの人々が逮捕されました。8日の大規模なデモは、モレノが政府の機能をキトから南部の都市グアヤキルに一時移転すると述べた翌日に、起きました。キトから、教皇庁立カトリック大学の法学教授であるデビッド・コルデロ・エレディアに話を聞きます。彼は、今回の一連の抗議行動で拘束された抗議者を代表する弁護士の一人です。

    dailynews date: 
    2019/10/9(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 次にストライキに入るのはシカゴの教員か? スト開始予定日間近の組合代表に聞く

    シカゴでは、労働組合の幹部と米国で3番目に大きい学校区が、10月後半に開始することを許可されている教師のストライキを回避しようと、合意を急いでいます。 9月下旬、25,000人の教育関係者が、教師の増員とクラスの縮小を要求するストライキの許可に圧倒的多数の票を投じました。シカゴのロリ・ライトフット市長は10月7日、ここ数週間で学区が示した申し出に対し組合側が代替案を携えて交渉のテーブルに着かないと、非難しました。一方、「サービス従業員国際組合(Service Employees International Union)」(SEIU)に所属するの約7,000人の学校用務スタッフは、「SEIU ローカル73」の2000人以上のシカゴ公園区の労働者同様、ストライキの準備をすでに整えています。シカゴから、シカゴ教員組合の代表であるジェシー・シャーキーに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/10/8(Tue)
    記事番号: 
    3
  • ストライキ中の全米自動車労組組員 「公正な給与と福利厚生を求め「必要な限り」ストライキを続ける」

    ゼネラルモーターズ(GM)社の約48000人の従業員たちは、ストライキ4週目に突入しました。ここ50年で、全米自動車労働組合(UAW)が組織するGMで行なわれた全国ストの最長のものとなります。従業員たちは、より高い賃金、医療保険の保証、 雇用保障の向上、そして米国内でもっと多くの車両と部品を製造することへのGM社の取り組みを求めています。UAWの当局者たちは10月6日、交渉が「悪化に転じた」と述べ、GMの最新の提案を拒否したと発表しました。ストライキ中のGMの従業員で、「UAWローカル722」( UAW Local 722)の元代表であるスティーブ・フリスクに話を聞きます。

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    2019/10/8(Tue)
    記事番号: 
    2
  • これは訓練ではない:気候危機と闘う「絶滅への反逆」の直接行動で700人以上が逮捕される

    団体「絶滅への反逆」(Extinction Rebellion)が世界60都市で、気候危機に対する政府の早急な対応を求める2週間の抗議行動を開始し、700人以上が市民的不服従行動で逮捕されました。同団体のメンバーたちは、差し迫った地球温暖化の破滅的状況に警鐘を鳴らすため、政府の建物に自分達の体を強力接着剤で貼りつけたり、公共の場所にある記念碑を占領したり、道路を閉鎖したり、通りを行進したりしました。非政治的運動である「絶滅への反逆」は、2018年に英国で発足し、2019年4月にロンドン中心部の交通を11日間麻痺させたことで有名になりました。組織的な世界的抗議の重要性について、「絶滅への反逆」の共同設立者ゲイル・ブラッドブルックにさらに詳しく話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/10/8(Tue)
    記事番号: 
    1

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