悪魔のチェスボード:アレン・ダレス、CIA、米国の秘密政府の台頭 (2)ケネディ暗殺の陰謀

2015/10/19(Mon)
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17分

デイビッド・タルボットに新著『悪魔のチェスボード:アレン・ダレス、CIAとアメリカの隠された政府の隆盛』について聞きます。

後半のインタビューでは、グアテマラやキューバなど中南米でのCIAの暗躍の詳細と並んで、アメリカ近代史最大の謎、ケネディ大統領暗殺にも踏み込んで触れています。

アイゼンハワー大統領時代にCIA長官に任命されたアレン・ダレスは、ケネディ政権の下でもその地位にとどまり、若い大統領をないがしろにして暗殺や破壊工作を続け、次第に疎まれるようになりました。

ケネディ暗殺からまもなく逮捕されたハーヴェイ・リー・オズワルドは、暗殺からほぼ48時間後にはジャック・ルビーに射殺されました。様々な疑惑や憶測がありながらも、事件から9カ月後に出されたウォーレン委員会の調査報告では、オズワルドの単独犯行という結論が出されました。

アレン・ダレスはキューバへのピッグス湾侵攻の対応で不信を抱かれたケネディに更迭されていますが、なぜかこのウォーレン委員会のメンバーでもありました。メディア界のトップ達と親しく付き合い、意のままに操っていたダレスは、ケネディ暗殺をめぐる陰謀の追究をシャットアウトする力を持っていました・(仲山 さくら)

デイビッド・タルボット(David Talbot): 『悪魔のチェスボード ~アレン・ダレス CIA 米国の隠れた政府の勃興』の著者。オンライン・ジャーナリズムの草分けSalon.comの創始者で元編集長。『兄弟 ケネディ時代の秘史』はベストセラー

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字幕翻訳:朝日カルチャーセンター横浜 字幕講座チーム:
東泉知佳・千野菜保子・仲山さくら・山下仁美・山田奈津美・山根明子
/全体監修:中野真紀子