2005年にハリケーン・カトリーナがメキシコ湾岸やニューオーリンズ市を直撃し、死者1800人以上、避難民は百万人を超えました。あの大惨事から10年を記念して、今日は1時間の特集をお送りします。ハリケーン被災から10年、ニューオーリンズの街は大きく変わりました。現 在の人口は38万5000人と、ハリケーン被災前の約8割にとどまっています。アフリカ系アメリカ人の人口は被災前より10万人近く減少しました。アーバン・リーグによると、黒人住 民と白人住民の所得格差は、2005年当時に比べ37%拡大しています。アフリカ系住民の居住地区を中心に、数千軒の家屋が空き家のまま放置されています。オバマ大統領は27日、ニューオーリンズを訪れ、10年前に起きた出来事を思い起こすスピーチを行いました。「はじめは自然災害だったものが、人為災害に発展したという認識に達しまし た。政府が市民の安全に気を配ることを怠ったからです」 と、オバマ大統領は語りました。俳優のウェ ンデル・ピアース、ニュー オーリンズを拠点にしている環境人権擁護弁護士モ ニーク・ハーデン、そしてKatrina: After the Flood(『カトリーナ: 洪水後』)の著者ゲーリー・リブリンに話を聞きます。