デイリーニュース

  • 『世界と私の間に』:タナハシ・コーツが語る アメリカで黒人として生きること

    トニ・モリソンはタナハシ・コーツの新著Between the World and Me(『世界と私の間に』)を「必読書」と呼びました。「ジェームズ・ボールドウィンの死後、私を苦しめてきた知的空虚感を埋めるのは誰だろうと思っていました。それは明らかにタナハシ・コーツです」とモリソンは言います。同書は15歳の息子サモリに宛てた書簡の形態をとり、子どもたちが警察の嫌がらせや残虐行為に遭遇したときの準備として、親子がしておくべき「話し合い」に例えられました。この本は回想、歴史そして分析で構成されています。7月コーツはデモクラシー・ナウ!のスタジオでこの本とボルティモアでの生い立ちについて語りました。

    dailynews date: 
    2015/9/7(Mon)
    記事番号: 
    2
  • タナハシ・コーツが語る警察の凶暴性:「暴力は新しくない、カメラが新しいのだ」

    Between the World and Me (『世界と私の間に』)の著者、タナハシ・コーツに時間いっぱいを使って話を聞きます。この新著は、米国の白人至上主義、そして黒人として米国に生きることを描いた衝撃的な一冊です。同書は、コーツの10代の息子サモリに宛てた書簡の形態をとっています。コーツは7月、故郷ボルティモアでこの本の刊行イベントを行いました。歴史的なユニオン・バプテスト教会で話しました。「我々を守るために雇われた者が、我々に致命傷を負わせることがあるー現在、全米でこのような話が繰り広げられているようです。しかし私にとって、これは昔からしてきた会話です。多くの人がそう思うはずです。新しいのはカメラというツールなのです。暴力自体は新しいものではありません」コーツは言います。

    dailynews date: 
    2015/9/7(Mon)
    記事番号: 
    1
  • シカゴのハンストが19日目に突入 ラーム・エマニュエルの公立学校民営化推進に異議

    シカゴでは、ブロンズヴィル地区で残された唯一の自由入学制(居住地区にかかわらず入学できる)の公立校であるダイエット高校を救うため、公立学校に通う児童の保護者や教育活動家のグループが始めたハンガーストライキが、19日目に突入しました。支持者によると、市当局は何年間もこの学校の管理責任を怠って放置した末に、閉校を発表しました。シカゴ市長ラーム・エマニュエルは、以前オバマ大統領の主席補佐官を務めていた人物ですが、彼の就任以来シカゴ市はアフリカ系やラティーノ住民の集中する地区で50校近くの効率学校を閉校にしてきました。批評家が言うところの「教育の民営化」推進の一環です。ハンスト決行中の人に話を聞きます。今回のハンストを企画した中心人物のひとりジトゥ・ブラウンは、ダイエット校復活をめざす団体連合に所属する「正義同盟のための旅」(Journey for Justice Alliance)の全国理事です。

    dailynews date: 
    2015/9/4(Fri)
    記事番号: 
    3
  • アラン・ネアン:グアテマラの死の部隊を支援した米国人たちも 前大統領もろとも投獄すべきだ

    グアテマラで大統領を辞したオットー・ペレス・モリナが汚職容疑で身柄を拘束されたのを受け、調査報道記者アラン・ネアンはペレス・モリナが1980年代のグアテマラ先住民の大量虐殺で果たした役割についても起訴しうる理由を考察します。1982年、大量虐殺が猖獗を極めるグアテマラで、ネアン記者は、「ティトー」と名のる軍司令官にカメラを向けてインタビューしました。この司令官がペレス・モリナだったことが後に判明しました。

    dailynews date: 
    2015/9/4(Fri)
    記事番号: 
    2
  • グアテマラの転換点:ノーベル賞受賞者リゴベルタ・メンチュウ 前大統領拘置に歓喜

    グアテマラでは、民衆の大規模デモに屈したオットー・ペレス・モリナが大統領を辞職し、わずか1時間後に汚職の罪で拘置されました。マヤ人活動家で1992年にノーベル平和賞を受賞したリゴベルタ・メンチュウに話を聞きます。彼女の訴訟によって、1700人以上ものイシル族のマヤ人の殺害に関わったとして元米支援の独裁者エフライン・リオス・モントが裁判にかけられました。メンチュウは自身の父、母、そして2人の兄をグアテマラの大量虐殺で亡くしました。その後、グアテマラの先住民を代表して行った運動でノーベル平和賞を受賞しました。現在、メンチュウは、1980年代に軍によって最悪の大量虐殺のいくつかが行われたキチェ県で兵を指揮していた容疑でペレス・モリナを裁判にかけるべきだと主張しています。

    dailynews date: 
    2015/9/4(Fri)
    記事番号: 
    1
  • カナダがマヘール・アラール拷問事件でシリア軍の大佐を告訴 米国は謝罪するか?

    拷問について政府関係者の責任を問う動きがある中で、カナダは、カナダ人技術者マヘール・アラールを拷問したとして、シリア軍のジョージ・サロウム大佐をカ告訴しました。2002年、アラールはJFK空港での乗り継ぎ中に米当局により拉致された後、祖国のシリアに送られ、そこで地下監房で拷問を受け尋問されました。アラールの拘束は一年近くに渡りました。カナダが、外国政府関係者が海外で行った行為に対し、拷問の罪で刑事責任を問うのはこれが初めてです。カナダがアラールの事件で外国政府関係者を拷問罪で起訴したことで、これからも同様の告訴が行われる可能性がでてきました。この外国関係者には米政府関係者も含まれます。2007年、アラールはカナダ政府から1000万ドルの和解金を受け取りました。米国は未だアラールに謝罪していません。マヘール・アラールの妻モニア・マージーと、アムネスティ・インターナショナル・カナダ事務局長のアレックス・ニーヴに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/9/3(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 「われわれを不当に扱うのが神のお告げか?」: 同性婚への結婚許可発行を拒否する群書記官への抗議が拡大

    米最高裁の判決を拒み、同性カップルへの結婚許可証発行を拒否するケンタッキー州の郡書記官が、9月3日、連邦地裁に出廷し、彼女が法廷屈辱罪に問われるべきではないと主張する予定です。米国最高裁は6月、全米で同性婚を合法とする判決を出しましたが、ケンタッキー州ローワン郡のキム・デイビス書記官はこの判決に従わず、全ての結婚許可証の発効を停止しました。8月31日、最高裁はデイビス書記官の「道義心に対する庇護」を求める上訴を退けました。翌日、同性カップルがデイビス書記官の担当部署を訪れました。ネットで拡散されたビデオには、デイビス書記官に対し、同性結婚許可証発行拒否をする理由を面と向かって問いただすデイビット・ムーアの姿が映されています。ムーアとパートナーのデイビット・エルモルトは、デイビス書記官とその担当部署のスタッフによって、3度結婚許可証の発効を拒否されました。本日はデイビット・ムーアとケンタッキー州全土でLGBTの権利擁護運動を行う「フェアネス・キャンペーン」(Fairness Campaign)理事長クリス・ハートマン、そして弁護士のジョン・ダンマンにも話を聞きます。ダンマンは、何件かのケンタッキー州の結婚裁判の原告と申立人の弁護士ですが、彼らの訴訟事例を一元化して最高裁で争い、事実上、全米での婚姻権利の平等を勝ち取った弁護士です。

    dailynews date: 
    2015/9/3(Thu)
    記事番号: 
    1
  • グアテマラ大統領辞職 民衆蜂起の「大きな勝利」

    大規模な民衆蜂起の後、グアテマラのオットー・ペレス・モリナ大統領がついに辞職しました。辞職は大統領に対して司法長官が発付した逮捕状を、判事が承認した数時間後に発表されました。これに先立ち、グアテマラ議会は世論の声を受けて、大統領の不逮捕特権の剥奪を満場一致で可決していました。検察当局は、ペレス・モリナ元大統領を違法な癒着、賄賂受け取りおよび通関詐欺の罪に問う予定だと発表しています。セルマ・アルダナ検事総長によれば、ペレス・モリナ元大統領はまた、マネーロンダリング容疑でも捜査されているため資産が凍結される可能性もあるということです。ペレス・モリナ政権の元副大統領および、その他の政府関係者も同様の罪に問われています。ジョージ・ポルク賞に輝くジャーナリスト、アラン・ネアンにグアテマラシティより話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/9/3(Thu)
    記事番号: 
    1
  • クーデター 秘密戦争 ジェノサイドを記録が裏づけ キッシンジャーは長老政治家か戦争犯罪者か?

    ヘンリー・キッシンジャーが官職を離れてから40年以上が経ちましたが、米国が世界のいたるところで宣戦布告した、あるいは宣戦布告のないままで戦争をくりひろげているいま、キッシンジャーは国家安全保障においていまなお大きな影響を及ぼしています。ニクソン政権とフォード政権時代に国家安全保障問題担当大統領補佐官と国務長官を務めた彼は、軍事面でアメリカ例外主義の復活を推進しました。新刊書のKissinger’s Shadow: The Long Reach of America’s Most Controversial Statesman(『キッシンジャーの影: 毀誉褒貶がもっともなかばする米国政治家の勢力』) の著者、グレッグ・グランディンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/9/2(Wed)
    記事番号: 
    3
  • グアテマラの大統領は刑務所行きか?  市民による抗議行動の後 議会がペレス・モリナ大統領の不逮捕特権を剥奪

    グアテマラ議会は、オットー・ペレス・モリナ大統領の不逮捕特権の剥奪を全会一致で可決し、大統領逮捕への道が開けました。先週行われたグアテマラの最高裁判所の判決とあいまって、この裁定により、大統領辞任を求めた抗議行動の引き金にもなった汚職事件捜査の一環としてペレス・モリナ大統領の訴追が可能になります。1980年代からグアテマラを取材しているベテラン記者のアラン・ネアンにグアテマラ市から中継で話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/9/2(Wed)
    記事番号: 
    2

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