デイリーニュース

  • 『これがすべてを変える』:ナオミ・クライン&アビ・ルイスの映画 気候変動がもたらす壮大な課題を再考

    米国史上最大級の被害をもたらした ハリケーン・サンディから3年。研究者たちによると気候変動の影響により異常気象事象は今後、頻度が増すといわれています。そのような事態への準備は整っているのでしょうか。2015年は観測史上最も暑い年と記録され、また、観測が開始された1880年以来、最も暑かった10ヵ月のうち9ヵ月は2005年以降に起きています。本日は気候変動の壮大な課題を改めて再考する新作映画This Changes Everything(『これがすべてを変える』)に携わった2人に話を聞きます。このドキュメンタリー映画はジャーナリストのナオミ・クラインの同名のベストセラー本をもとにアビ・ルイスが監督したものです。製作に4年をかけ、その間2人は5大陸9か国を旅し、モンタナのパウダー川流域からアルバータ州オイルサンド、インド南部沿岸から北京やその以北まで、気候正義運動の最前線に置かれたコミュニティを取材しました。

    dailynews date: 
    2015/10/2(Fri)
    記事番号: 
    3
  • オレゴン州銃乱射事件 銃規制法を蔑ろにすると明言していた郡保安官

    オバマ大統領は新たな銃規制改正法案を呼びかける中、1日オレゴン州のアンプクワ・コミュニティ・カレッジで起きた学校での銃乱射事件の捜査を担当しているダグラス郡保安官ジョン・ハンリンの言動が新たな注目を浴びています。2013年、ハンリンはジョ―・バイデン副大統領に宛てて憲法修正第二条を改定しないよう請願する書簡を書き「銃規制は、学校での銃乱射事件のような凶悪犯罪抑制への答えではありません。アメリカ合衆国憲法や憲法修正第二条で認められている権利に反対する、あるいはそれを軽視する現政権の行動は無責任であり、アメリカ国民への明らかな侮辱です」と記しました。さらに、「私は、自身の任官時の憲法への忠誠の誓いを破りません。従って、本書簡の第二の目的は、私の市民としての憲法上の権利を侵害する米国議会もしくは大統領命令による連邦規制を私もしくは私の部下である副保安官が執行することはないと通知することにあります。また、私はダグラス郡内で連邦職員が憲法に違反する規制や命令を実施することを一切許可しません」と言明しています。銃規制のためのオレゴン州同盟(Oregon Alliance for Gun Safety)のジェニファー・リンチに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/10/2(Fri)
    記事番号: 
    2
  • オバマ大統領 「銃乱射事件が日常化してしまった」:2015年に米国内で起きた294件目の銃乱射事件で10人死亡

    1日朝、オレゴン州のコミュニティカレッジで銃器で武装した男が9人を射殺後、射殺された事件を受け、同州で昨夜、追悼集会が行われました。この銃乱射事件の実行者は、26歳のクリス・ハーパー・マーサーだと身元が判明したとメディアは報じています。CNNによると、容疑者は、拳銃3丁、ライフル1丁で武装し、防弾着を着用していました。ある調査では、この事件は今年米国内で起きた294件目の銃乱射事件であり、学校もしくは大学構内で発生したの銃撃事件としては45件目にあたります。「銃乱射事件が日常化している。事件報道もいつものこと。この演壇での私の反応も、いつものこと。事件後にかわされる会話もいつも同じ。我々はマヒしてしまっている」とオバマ大統領は述べました。

    dailynews date: 
    2015/10/2(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 「デッドマン・ウォーキング」: リチャード・グロシップと死刑制度の対決

    最後はオクラホマ州からの話題です。9月30日に予定されていたリチャード・グロシップ死刑囚の刑執行の直前に、オクラホマ州メアリー・フォーリン知事は、刑手続きおよび注射される化学薬品の問題を理由に執行延期を命令しました。グロシップの死刑は国際的な注目を集めています。9月30日、フランシスコ教皇はフォーリン知事に対し、グロシップの有罪判決には疑問が残るという理由で死刑から減刑するよう強く求めました。死刑制度反対運動で世界的に有名なシスター、ヘレン・プレジャンに話を聞きます。プレジャンはベストセラーとなった『デッドマン・ウォーキング』の著者です。

    dailynews date: 
    2015/10/1(Thu)
    記事番号: 
    4
  • プランド・ペアレントフッド公聴会: 共和党議員による質問は「明らかに性差別的」とローレンス下院議員

    何週間にもおよぶ内部争いの末、米議会は午前零時の期限の数時間前に政府機能の停止を回避しました。下院では大多数の共和党議員が、「プランド・ペアレントフッド」(Planned Parenthood)への資金援助撤回の要求を満たさない法案に反対票を投じました。「プランド・ペアレントフッド」への公的資金援助を撤回しようとする動きは、中絶反対派組織が大幅に編集したビデオを公開したことから起こったもので、このビデオの中では同団体の職員が中絶された胎児の細胞を研究に利用していると暴露しています。9月30日の投票前日には、下院で「プランド・ペアレントフッド」のセシル・リチャーズ会長の公聴会が行われ、彼女と共和党議員との白熱した議論が展開されました。公聴会のクリップを放送するとともに、リチャーズ会長への質問は「明らかにセクシスト(性差別的)だった」と語る、ミシガン州選出の民主党の下院議員ブレンダ・ローレンスに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/10/1(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 国連本部でパレスチナ旗を掲揚 イスラエルが「繰返し違反する」合意に拘束されるいわれはないとアッバス議長

    9月30日、ニューヨークの国連本部でパレスチナ旗が初めて掲揚され、パレスチナにとって歴史的な日となりました。パレスチナとバチカン旗の掲揚は、9月はじめの国連総会で決議されました。米国、イスラエルと他6カ国はこの提案に反対、45か国が棄権しました。30日、パレスチナのマフムード・アッバス議長は国連総会での演説で、パレスチナはもはや「オスロ合意」とよばれるイスラエルとの和平合意に拘束されないとの見解を示しました。コロンビア大学のラシード・ハーリーディ教授に話を聞きます。ハーリーディは、 Brokers of Deceit: How the U.S. Has Undermined Peace in the Middle East(『虚偽のブローカー:中東和平を妨げる米国』)を含む多数の本の著者でもあります。

    dailynews date: 
    2015/10/1(Thu)
    記事番号: 
    2
  • ラシード・ハーリーディ シリア問題を語る: 2003年の米イラク侵攻がこの混乱の始まり

    ロシアがシリアへの空爆を開始してから2日目となりました。これはシリア内線への新たな外国政府による軍事介入です。シリアでは既に24万人以上が犠牲になり、数百万人が難民となっています。この動きに米政府関係者は憂慮を示し、ロシアの攻撃は過激派組織「イスラム国」ではなく、シリアのバシャール・アル=アサド大統領への対抗勢力を標的にしていると述べています。ロシアの標的は、少なくとも最近CIAによる訓練を受けた反政府勢力組織の一つを含むということです。米国とロシアは以前からシリアへの戦略について見解を異にし、米国がアサド大統領に政権交代を求める一方、ロシアは大統領を支持しています。10月1日ロシア政府は、シリア軍と連携して「イスラム国」およびその他の過激派組織を攻撃していると発表しました。ロシアは2015年にシリア空爆に参加した少なくとも10番目の国となりました。他には米国、イギリス、カナダ、フランス、オーストラリア、トルコ、イスラエル、アラブ首長国連邦、ヨルダンが参加しています。コロンビア大学のラシード・ハーリーディ教授に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/10/1(Thu)
    記事番号: 
    1
  • ロバート・ライシュ: ドナルド・トランプとジェブ・ブッシュは1%の富裕層のための減税を計画

    共和党の大統領選候補者たちは選挙遊説の中で、全国的な経済的不均等の拡大にも関わらず、富裕層のための大幅減税を提案しています。9月28日、ドナルド・トランプは所得税率を1931年以来最も低い水準へと引き下げ、法人税を軽減し、相続税を廃止する改革案を発表しました。一方、元フロリダ州知事のジェブ・ブッシュは経済政策の一環として、法人と個人を対象にした大幅減税を提案しました。この提案が実現すれば、ブッシュ自身も何百万ドルもの税金を節約できます。クリントン政権下で労働長官を務め、現在はカリフォルニア大学バークレー校の教授ロバート・ライシュに話を聞きます。近著にSaving Capitalism: For the Many, Not the Few(『資本主義を守る:少数ではなく多数のために』)があります。

    dailynews date: 
    2015/9/30(Wed)
    記事番号: 
    2
  • バーニー・サンダースは真実を語る: クリントン政権の労働長官ロバート・ライシュが見るサンダース候補の躍進

    クリントン政権で労働長官を務めたロバート・ライシュが民主党の大統領選最有力候補バーニー・サンダースとヒラリー・クリントン双方の経済計画、そして自身の新著Saving Capitalism: For the Many, Not the Few(『資本主義を守る:少数ではなく多数のために』)について語ります。本著は、米国内に蔓延する所得の不均等と貧富の格差がこの80年で最大になった要因を検証しています。

    dailynews date: 
    2015/9/30(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 「陪審員は聞かされず」 新たな証言にも関わらず オクラホマ州のリチャード・グロシップの死刑執行目前

    死刑囚リチャード・グロシップの死刑が本日(30日)の午後に執行される予定です。オクラホマ州控訴裁判所は最近、この事件に関する新たな審理の要求を拒否しました。1997年、グロシップがオクラホマ・シティのモーテル「ベスト・バジェット」の支配人として勤務していた時、上司のバリー・バン・トーリスが殺害されました。保守管理人のジャスティン・スニードはバン・トーリスを野球のバッドで殴って死に至らしめたと供述しましたが、グロシップが金銭と仕事を餌に殺人を依頼したと主張しました。判決はスニードの供述のみに基づいており、グロシップが事件に関与した物的証拠は一切ありません。この数カ月間に、スニードと共に服役していた2人の男が名乗り出て、スニードは死刑判決を逃れるためにグロシップに濡れ衣を着せたと証言しました。9月28日、裁判所はこの証言に対し、「以前に申し立てのあった証拠を上み重ねしただけ」と判断し、執行停止を拒否しました。グロシップの助命を求める嘆願書への署名数は24万を超えています。2人のゲストに電話インタビューで話を聞きます。死刑囚リチャード・グロシップの代理人を無報酬で引き受けている弁護士のひとりドン・ナイトと、世界的に著名な死刑廃止活動家のシスター・ヘレン・プレジャンです。プレジャンはカトリック修道女として、30年以上前から受刑者を訪問しています。

    dailynews date: 
    2015/9/30(Wed)
    記事番号: 
    1

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