デイリーニュース

  • パレスチナは言論の自由の適用外? 教授職を解雇されたスティーブン・サライタ

    「憲法上の権利センター」(the Center for Constitutional Rights)と「パレスチナ・リーガル」(Palestine Legal)による新レポートは、米国内でパレスチナの権利を求める活動家たちがパレスチナを擁護したために受けた数百件もの嫌がらせ、懲罰、解雇、告訴、検閲や脅迫の事例を記録しています。これら事例の85%は学生や学者を標的にしたものです。スティーブン・サライタの例をみてみましょう。2014年サライタは、イスラエルのガザ攻撃をツイートで厳しく非難した後、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校での終身雇用の採用を取り下げられました。同校は、サライタの意見に批判的な寄付供与者、学生、保護者や卒業生から圧力を課され、資金援助取り消しの脅しも受けました。サライタの一件で、数千人もの学者たちがサライタの採用回復を求めた嘆願書に署名し、講師たち数人は講義をキャンセルし、「米国大学教授教会」(the American Association of University Professors)はイリノイ大学の対応は「学問の自由と適正な手続に反している」と批判しました。8月に、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校のフィリス・ワイズ大学総長はサライタの採用取り消しに関する詳細を記したメールの隠蔽に関与したとして辞職しました。

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    2015/10/7(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 「無為無策という狂気」: 銃規制に関する共和党大統領選候補者たちの発言に射殺されたリポーターの父親が苦言

    米国で、銃乱射事件が1日に1件以上起きる中、2016年の大統領選の選挙遊説では銃規制法の問題が主要な議題になっています。民主党の大統領候補ヒラリー・クリントンは銃暴力の抑制を公約していますが、共和党の候補者たちは先週アンプクワ・コミュニティカレッジで大量殺戮が発生したにも関わらず、銃規制への呼びかけを避けています。ドナルド・トランプはNBC放送の『ミート・ザ・プレス』(Meet the Press)で、銃乱射犯について「制度を崩壊することができるのだから、ある意味で天才だ」と発言しています。ジョン・ケーシック候補は米国ヒスパニック商工会議所に向けて「銃規制で問題が解決するとは思わない。深層にあるのは、孤立、孤独の問題だ」と述べました。ベン・カーソン候補はオレゴン州での銃乱射について、「私なら、ただそこに立たずんで撃たれるままにはならなかった」と、犠牲者たちが身を守る行動を怠ったかのような発言をしました。ジェブ・ブッシュはこの事件当日の午後、「いろいろなことが起きるのが世の常だ」とコメントしました。

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    2015/10/7(Wed)
    記事番号: 
    2
  • バージニア州でテレビ生中継中に射殺されたジャーナリストの父親 米国内に蔓延した銃暴力の終結を訴え

    8月26日、バージニア州ロアノークで、地元テレビ局WDBJの朝の生放送中、2人のジャーナリストが射殺されました。24歳のリポーター、アリソン・パーカーと27歳のカメラマン、アダム・ワードの撮影現場に近づいたベスター・フラナガンが銃撃を開始し射殺したのです。フラナガンは元WDBJのジャーナリストで、2年前に解雇されていました。フラナガンはその後、銃で自殺しました。この事件は今年に入って米国内で発生した246件目の銃乱射事件にあたります。その1ヶ月後には、銃で武装したクリス・ハーパー・マーサーがオレゴン州ローズバーグのアンプクワ・コミュニティカレッジで9人を射殺した後、自殺しました。また同日の午後には、銃を持った男が2人を殺し、1人を負傷させて自殺しました。さらに10月2日にはボルティモアの銃撃で1人が死亡、4人が負傷し、今年に入ってから少なくとも296件目の銃乱射事件になりました。アリソン・パーカーの父親であるアンディ・パーカーに話を聞きます。8月にアリソンが亡くなってから、より厳格な銃規制法の法制化を訴えています。パーカーはこの闘いに人生を捧げると言っています。

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    2015/10/7(Wed)
    記事番号: 
    1
  • グレース・リー・ボッグズ(1915-2015)を追悼:「世界を変えるためには我々自身が変わらなければならない」

    デトロイトの伝説的な活動家で哲学者のグレース・リー・ボッグズが10月5日、100歳で亡くなりました。彼女は1915年、中国移民の両親の元にロードアイランドで生まれ、公民権、ブラックパワー、労働、環境正義、フェミニスト運動に深く関わるようになりました。過去10年の間、グレース・リー・ボッグズはデモクラシー・ナウ!のゲストとして頻繁に登場していました。2013年、ピーボディ賞受賞のドキュメンタリーAmerican Revolutionary: The Evolution of Grace Lee Boggs(『アメリカの革命:グレース・リー・ボッグズの進化』)の公開によって、彼女はさらに注目を浴びるようになりました。この映画は、C.L.Rジェームズとの協力から、マルコムXとの組織作り、「デトロイト・サマー」(Detroit Summer)の設立まで、ボッグスの並外れた人生の物語を紹介しています。デモクラシー・ナウ!でのボッグズのインタビューとドキュメンタリー映画の抜粋を放送し、彼女の親友で世話人のアリス・ジェニングスから話を聞きます。

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    2015/10/6(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 北米自由貿易協定の筋肉増強版:12カ国が貿易協定に合意する中、消費者団体がTPPを酷評

    米国と環太平洋11カ国は10月5日、史上最大の地域貿易協定である環太平洋経済連携協定(TPP)の合意に達しました。この協定は8年前から密かに交渉されていたもので、世界経済の40%を網羅することになります。30章の機密条文はまだ公開されていませんが、草案の一部は交渉期間中にウィキリークスによって漏えいされました。オバマ大統領は議会が少なくとも90日間の審議を終えるまでは同協定に署名することができません。上院はオバマに、ファスト・トラック権限(貿易促進権限)と、議会が修正提案の機会なしで賛否投票だけをする承認権を付与しました。バーモント州選出の上院議員バーニー・サンダースは2015年4月の上院の公聴会で、米国民はTPPについて理解する時間が必要だと警告してファスト・トラック権限に反対しました。彼は10月5日、次のような声明を発表しました。「消費者を苦しめ米国民の職を奪うことになる、破滅的な環太平洋経済連携協定を進展させる決定に驚くことはないまでも失望している。金融街とその他の大企業がまたしても勝利した。残りの我々は、多国籍企業が我々を犠牲にして彼らの利益を水増しするシステムを作っているのを止めさせるべき時だ」との声明を発表しました。消費者擁護団体「パブリック・シチズン」(Public Citizen)の代表ロバート・ワイスマンにTPPについて話を聞きます。

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    2015/10/6(Tue)
    記事番号: 
    2
  • TPP抗議で逮捕された乳がん患者:「これは命を犠牲にした便乗値上げ」

    米国と環太平洋11カ国は10月5日、史上最大の地域貿易協定である環太平洋経済連携協定(TPP)の合意に達しました。この協定は8年前から密かに交渉されていたもので、世界経済の40%を網羅することになります。バーモント州選出の上院議員で民主党の大統領候補バーニー・サンダースは、TPPを「破滅的」とする声明を出し、議会で闘うことを誓いました。TPP交渉を遅らせた原因のひとつは、製薬会社による薬品の専売権を延長する、いわゆる死刑宣告条項です。米国と製薬会社はバイオ新薬の専売権の延長を強く求めたのに対し、複数の国が高額を払えない患者への救命薬を否定することになるとして、この圧力に反対していました。妥協案には、5年から8年の専売権が含まれると報じられています。アトランタでは10月第1週、がん患者のザハラ・ヘクシャーが機密条文の中に「死刑宣告条項」が入っているかどうかを見せることを要求してTPP交渉を妨害し、逮捕されました。へクシャーから今回の彼女の逮捕と、彼女が「TPPは女性たちに正に死刑宣告をすることになる」と言う理由について話を聞きます。

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    2015/10/6(Tue)
    記事番号: 
    1
  • ナオミ・クラインが語る「リープ・マニフェスト」 気候正義と経済正義のシステムとは

    10月19日に予定されているカナダ総選挙に先立ち、カナダの労働者団体、先住民の権利、気候正義、反貧困、移民の権利などに関わる組織が連合を結成し、今世紀半ばまでに化石燃料から脱却し、100%クリーン経済に移行するための計画「リープ・マニフェスト」を公表しました。「多くの世論調査で、カナダの人々は段階的な変化を望んでいないという結果が出ています。彼らは劇的な変化への準備が出来ている。それが、この「リープ・マニフェスト」に支持が集まっている理由です。ハーパー首相はとてつもなく不人気です。そのため、多くの人が、ハーパーを打倒する勝算の最も高い候補者に投票するという、戦略的投票をしようとしています。票が割れる懸念が大きいためです」とThis Changes Everything(『これがすべてを変える 資本主義と気候の対決』)著者ナオミ・クラインは言います。新作ドキュメンタリーThis Changes Everything(『これがすべてを変える』)の裏話、カナダの政治、シェルが北極圏の石油採掘を中止したことなどについて、ナオミ・クラインとアビ・ルイスに話を聞きます。

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    2015/10/5(Mon)
    記事番号: 
    4
  • ナオミ・クライン&アビ・ルイス 気候変動はより公平な経済システム構築のきっかけになる

    サウスカロライナ州のニッキ・ハーレー州知事は先週末、8人の死者を出した洪水の引き金となった豪雨を「千年に一度の大豪雨」と呼びました。全米気象サービスによると、2日からの暴風雨によるサウスカロライナ中部の降雨量は500ミリを超えました。今月は米国史上最も破壊的な嵐のひとつとなったスーパーストーム・サンディから3周年を迎えます。2015年は観測史上、最も暑い夏となりました。研究者は、このような異常気象は気候変動の影響により、ますます頻繁になると言っています。ナオミ・クラインとアビ・ルイスの新作映画This Changes Everything(『これがすべてを変える』)パート2をお送りします。このような異常気象から何を学ぶかについて二人に聞きました。

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    2015/10/5(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 「任務完了」再び アフガニスタン戦争「終結」から一年 救援活動従事者が明かす真実

    多くのアメリカ人がアフガニスタン戦争は収束に向かっていると思っていますが、平和活動家や医療支援従事者の話はこれとは違います。「いかに主流メディアが真実を世界に知らせるのに失敗してきたかが分かります」と言うのは、アフガニスタンで人道支援に関わって10年になるハキム医師です。「戦争は続いています。状況は悪くなっています。国際赤十字も国連も、過去数年の民間人死者は増加したと報告しています。状況は悪化しています。断じて縮小などしていません。アメリカ人は、悪化する戦争に自分たちの税金が使われていることを知るべきです」「国境なき医師団」(MSF)は、米軍がアフガニスタンのクンドゥズの病院に行った空爆について、国際的な独立調査を要求しています。この空爆で12人のスタッフと10人の患者が死亡しました。うち3人は子どもでした。ハキム医師、「創造的非暴力の声」(Voices for Creative Nonviolence)共同コーディネーターのキャシー・ケリー、戦争犠牲者に無料で医療を提供するイタリアのNGO「エマージェンシー」共同創設者ジーノ・ストラーダ医師に話を聞きます。キャシー・ケリーは、アフガニスタンのカブールから戻ったばかりです。

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    2015/10/5(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 戦争犯罪?米国がアフガニスタンの病院を空爆 患者とスタッフ22人が殺されたことに怒りの声

    「国境なき医師団」(MSF)は、10月3日に米軍がアフガニスタンのクンドゥズの病院に行った空爆について、国際的な独立調査を要求しています。この空爆で12人のスタッフと10人の患者が死亡しました。うち3人は子どもでした。少なくとも40人近くが負傷しました。米軍とアフガニスタン軍は、爆撃されているのが病院であるという知らせを電話で受けていましたが、その後も約30分間、空爆は続きました。戦争犠牲者に無料で医療を提供するイタリアのNGO「エマージェンシー」共同創設者ジーノ・ストラーダ医師に話を聞きます。

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    2015/10/5(Mon)
    記事番号: 
    1

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