首都ワシントンでは10日、「100万人大行進」20周年を記念して、数万人が全米から国立公園ナショナル・モールに集まりました。この集会は、「ネイション・オブ・イスラム」の指導者ルイス・ファラカンが「贖罪の日」と銘打ち、アフリカ系アメリカ人男性に首都結集を呼びかけた1995年のイベントを記念したものです。今年の集会は「正義なければ他に無し」というテーマを掲げ、警察の残虐性を終わらせること、そして有色人種、女性、貧困層コミュニティへの正義を要求し、第一回集会よりインクルーシブなものとなりました。集会に集まった女性、他の有色人種の人々のなかには「コロンブスの日」の改名を要求するアメリカ先住民もいました。「コロンブスの日」は、1492年のクリストファー・コロンブスによるいわゆる「新大陸」到達を記念する祝日です。 ヨーロッパによる植民地化と先住民の搾取への道を開いた人物を称賛するこの祝日は、それに反対するアメリカ先住民にとって長年、悲しみと怒りを呼び起こす日でした。 1995年の第一回100万人大行進に参加したラリー・ハムと著者で弁護士のジャシー・ロスに訊きます。ハムはThe People's Organization for Progress「(進歩のための人々の組織)」議長です。ロスは「ブラックフィート・ネイション」のメンバーで語り手でもあります。