デイリーニュース

  • 「自殺学校」 カリーフ・ブラウダーはライカーズ刑務所の3年間で自殺の方法を学んだ

    何の有罪判決も受けないままニューヨークの刑務所に3年間勾留されていたカリーフ・ブラウダーは、約1年前の2015年6月6日に自ら命を絶ちました。カリーフは2010年、16歳のとき、リュックサックを盗んだ容疑でライカーズ島の刑務所へ送還されました。それから3年近く、彼は裁判も有罪判決もなしに、ライカーズ刑務所で勾留されていました。そのうち800日近くにおよぶ期間は、独房に収監されていました。雑誌『ニューヨーカー』に、別の囚人が自殺未遂をするのを見て、カリフがどのようにしてライカーズ刑務所で自殺の仕方を学んだのかを詳細に記述した記事が載りました。この記事では、彼が自殺をする前に語った話として、自殺を図った彼に対して看守たちが挑発的に、「もしおまえが飛ばなきゃ、どのみち俺たちが手を貸してやるだけさ。だから、もう飛んじゃえよ。はやく飛べよ」と言ったことが記されています。今日のゲストは記者で作家のジェニファー・ゴンナーマンさんです。2014年の『ニューヨーカー』の記事「法の前に~1人の男の子がリュックサック窃盗の嫌疑をかけられ、裁判所はその後の3年間彼の人生を奪う」で、初めてブロウダーの事件を取り上げました。ゴンナーマンは最新の記事で、ライカーズ刑務所での自殺未遂でブラウダーが経験したことについて詳細に書いています。

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    2016/6/3(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 「私は米国の無人機政策を支持することを拒否する」:陸軍従軍牧師がオバマ大統領宛ての辞表を読む

    元米国陸軍予備軍従軍牧師のクリス・アンタル大佐がオバマ大統領へ宛てた辞表を読みます。「私は米国の武装無人偵察機政策を支持することを拒否するため、辞めます。行政府は、、機密の証拠に基づいた機密の理由で、機密の手続きによって、いかなる人をも、地球上のいかなる場所で、いかなる時にも、身元が明かされない職員が殺害できる権利を要求しています」とアンタルは書いています。

    dailynews date: 
    2016/6/3(Fri)
    記事番号: 
    2

    「私は米国の無人機政http://www.democracynow.org/2016/6/3/i_refuse_to_support_us_armed策を支持することを拒否する」:陸軍従軍牧師がオバマ大統領宛ての辞表を読む

  • 「私は帝国の従軍牧師になることは拒否する」:米国陸軍牧師が無人機プログラムをめぐり辞職

    無人機戦争プログラムに異議を唱える思いもよらない声が挙がりました。アフガニスタンの基地に赴任したことのある元米国陸軍予備軍従軍牧師クリス・アンタル大佐です。アンタル大佐は4月にオバマ大統領に宛てた公開書簡を出し、その中で米国陸軍予備軍を辞める理由として、オバマ政権による無人機の使用と核拡散の政策、そして米国の行政府が「超憲法的な権限と国際法違反に対する刑事免責」を主張することなどを事細かに記しています。

    dailynews date: 
    2016/6/3(Fri)
    記事番号: 
    1
  • アフリカ最後の植民地:西サハラ独立国家建設運動 ポリサリオ戦線指導者の死を悼む

    西サハラで独立運動を繰り広げる指導者が5月31日に亡くなりました。ムハンマド・アブデルアジズは、サラーウィー族のポリサリオ戦線運動の指導者であり共同創設者で、享年68歳でした。ポリサリオ戦線は、1975年にモロッコが西サハラの大部分を占領して以来、西サハラの独立を要求してきました。先住民グループのポリサリオ戦線先導による16年に渡る反政府運動は、国連の仲介で91年に停戦に合意し終わりました。同合意では独立についての国民投票が約束されていましたが、いまだに実現していません。モロッコは、論争となっている地域に限定的な自治権を与えるに留まっています。世界84か国に加えアフリカ連合が、西サハラを独立国として認めています。3月には、潘基文国連事務総長がアルジェリア南西の街ティンドゥの難民キャンプを訪問した際に、モロッコは同地域を「占領」していると発言したことで、モロッコは西サハラ出身の国連職員を国外追放しました。国連職員84人が追放されたことで、モロッコとポリサリオ戦線の停戦合意も危機に晒されました。ポリサリオ戦線のシディ・オマール特使と、サンフランシスコ大学のスティーブン・ズーン教授に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2016/6/2(Thu)
    記事番号: 
    4
  • 「黒人の命も大切」の活動家 「重罪リンチ」で有罪に:「皮肉を通り越した嫌悪感」

    カリフォルニア州パサディナでは、「黒人の命も大切(Black Lives Matter)」の活動家ジャスミン・リチャーズが、カリフォルニア州法でもほとんど使われたことがなく、制定当時「重罪リンチ」(felony lynching) 罪として知られた罪で有罪となりました。これは最高4年の懲役が科される可能性がある重罪です。カリフォルニア州刑法における「重罪リンチ」は、警察に身柄を拘束された人物の解放を試みることと定義されています。15年9月リチャーズは、同年8月29日にパサディナのラ・ピントレスカ・パークで行われた平和行進中に、ある人物の逮捕を解こうと試みたと警察が主張し、「重罪リンチ」罪で逮捕、起訴されました。若き黒人女性活動家が「重罪リンチ」で逮捕、勾留されたことで大論争が巻き起こりました。歴史的には「リンチ」とは、警察に拘束された黒人を、白人の集団が法律とは無関係に絞首するために連れ出すことを指します。事実、同法の名称にはあまりにも賛否両論あるため、リチャーズが逮捕される2か月前に、カリフォルニア州のジェリー・ブラウン知事が同法の名称から「リンチ」という単語を取り除く法案に署名しました。リチャーズの弁護を務めるナナ・ギャムフィと、、「黒人の命も大切」の活動家メリーナ・アブダラに話を聞きます。

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    2016/6/2(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 「刑事司法制度は警官を守るように出来ている」:また不起訴処分となった黒人男性射殺事件

    6月1日、ミネソタ州連邦検事は、15年秋に丸腰の24歳アフリカ系米国人ジャマル・クラークを射殺した警官2人を不起訴とすると発表しました。クラークは、暴行の通報に出動した警官の一人ともみ合いになり、頭部を撃たれ死亡しました。しかし複数の目撃者が、クラークは撃たれたとき手錠をされていたと証言しています。クラークの死後、ミネアポリスではデモが何度も起こり、中でも第4区警察署前で行われた1週間に渡る抗議運動では、「黒人の命も大切」(Black Lives Matter)の活動家グループに対し、白人至上主義者が発砲する事件も起こりました。「黒人の命も大切」運動ミネアポリス支部共同創設者でオーガナイザーのレナ・K・ガードナーに話を聞きます。「何か起こったかという事件の経過について、警官を守るために特別な解釈が行われているのです」とガードナーは言います。「最初から警官を守るようなシステムになっており、彼らの証言の方が信憑性が高いと見なされるのだと思います。

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    2016/6/2(Thu)
    記事番号: 
    2
  • イラク戦争退役軍人がトランプに抗議する理由:我々をヘイトの道具に利用するな

    共和党の大統領候補となる可能性が高いドナルド・トランプには、1月に行ったとされる退役軍人のための資金集めのイベントで、彼が集めたと主張する数百万ドルの資金の行方について、厳しい注目が集まっています。トランプは1月28日、Foxニュース主催の大統領選討論会への出席を拒み、その代わりに退役軍人のための資金集めのイベントを行いました。当時、トランプは600万ドル以上の資金が集まったと発表しましたが、最近のワシントン・ポスト紙の調査によれば、実際にはその額の半分以下しか退役軍人支援組織には支払われませんでした。ポスト紙の記事が公表された直後から、トランプは退役軍人支援組織へ資金の支払を始め、先週1週間の内に、12以上の組織がトランプ候補から寄付を受け取ったと発表しています。5月31日、トランプは記者会見を開き、これまでのやり方を弁護するとともに、激しいマスコミ批判を繰り広げました。会場外では退役軍人グル―プ「退役軍人vs.ヘイト」(Vets Vs. Hate)が抗議活動を行いました。同会メンバーでイラク戦争退役軍人フリオ・トレスに話を聞きます。

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    2016/6/2(Thu)
    記事番号: 
    1
  • クーデター後のブラジル オリンピック開催地を変更すべきか 抗議の場とすべきか?

    8 月初旬に世界中から 1 万人以上の選手が、オリンピック開催地リオデジャネイロに集合します。オリンピックは、今年、最も注目されるスポーツの祭典のひとつですが、ブラジルは目下、景気後退、ジカ熱の大量発生、過去 20 年以上で最悪の政治危機に悪戦苦闘しています。抗議者達はオリンピック開催期間中に街頭を人の波であふれさせ、世界の注目を活用して、社会福祉、警察による暴行、強制立ち退き、さらには最近起きた、民主的に選出されたジルマ・ルセフ大統領の追放など、国内で起きている数多くの問題を訴えたいと意を決しています。今日はBrazil's Dance with the Devil: The World Cup, the Olympics, and the Fight for Democracy (『悪魔と踊るブラジル:ワールドカップ、オリンピック、民主主義への戦い』の著者デイブ・ザイリンと、Power Games: A Political History of the Olympics (『パワーゲーム: オリンピックの政治史』)著者のジュールス・ボイコフをゲストに迎えています。

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    2016/6/1(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 米州機構 ベネズエラに加盟資格停止の脅し ブラジルのジルマ・ルセフ追放には知らん顔

    米州機構は、ベネズエラが米州機構憲章に違反したとして加盟停止処分に処すか否かを討議する緊急会議の招集を発表しました。5 月 31 日、米州機構のルイス・アルマグロ事務局長は、ベネズエラは「民主的体制の危険な改変」を被ったと述べました。しかし、ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領を支援する人々は、米州機構がベネズエラを標的にしつつ、その一方で、民主的に選ばれたジルマ・ルセフ大統領を多くの人々がクーデターと呼ぶやり方で追放したブラジルには知らん顔をきめこんでいると批判しました。ベネズエラの状況および米州機構の動きをさらに探るため、ベネズエラのベルナルド・アルバレス米州機構大使から話を聞きます。

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    2016/6/1(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 欧州の政策を受けて難民1000人が溺死 人命救助を試みるボランティアに聞く

    ここ数日間で、 最大千人にのぼる難民が地中海を渡ろうとして溺れたと懸念されています。国連の発表によると、この1週間は2014 年に難民危機が始まって以来、 最大数の死者を出した週のひとつになりました。ユニセフによると、犠牲者の多くは自国での戦争や暴力から逃れてきた若者で、大半はエリトリア、ナイジェリア、ソマリア、南スーダンから来た人たちです。4 月に制定された欧州連合の計画により、ギリシャに到着する難民は全員、トルコに強制送還されるようになったため、人々はリビアとイタリア間のさらに危険な航路を取ることを余儀なくされています。5 月 30 日、人道支援組織 「シー・ウォッチ(Sea-Watch)」のドイツ人ボランティアが溺死した子供の遺体を抱いている写真が難民危機の最新のシンボルとなりました。海上に取り残された難民達を支援するドイツの人道支援組織「シー・ウォッチ」の乗員で広報担当のルーベン・ノイゲバウアーから話を聞きます。

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    2016/6/1(Wed)
    記事番号: 
    1

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