デイリーニュース

  • ベルタ・カセレスの死における米国の関与をめぐる疑問が高まる中、ホンジュラス軍への資金提供を止めるようオバマに要求

    米国土安全保障省長官のジェイ・ジョンソンは、テグシガルパ訪問から帰米しました。彼はそこで、ホンジュラスの大統領フアン・オルランド・エルナンデスと、移民と安全保障について会談しました。ジョンソンのホンジュラス訪問と前後して、ホンジュラスと米国ではホンジュラス軍への米国の資金提供停止を求める活動家たちが増え続けています。ホンジュラスの治安部隊による人権侵害、違法な殺人、そして国際的に有名な環境活動家ベルタ・カセレス殺害関与を弾劾しているのです。ベルタが殺される前、彼女と彼女の組織「ホンジュラス民衆と先住民の国民協議会」(Civic Council of Popular and Indigenous Organizations of Honduras:COPINH)は、ホンジュラス治安部隊の上層部と自警団的組織によって長い間、抑圧の標的になってきました。5月初旬、彼女の殺人に関係したとして4人が逮捕され、その中には陸軍少佐マリア―ノ・デイアス・チャベス、退役大尉と報じられているエディルソン・デュアルテが含まれていました。複数のメディアは、デイアス・チャベスは米国のレンジャー部隊員が支援するホンジュラスの高名な特殊部隊コースTESONを卒業したと報じ、ベルタの殺人を実行するのに米国で訓練された部隊が関係していたかどうかについて疑問を提起しました。

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    2016/5/24(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 牧師:フレディ・グレイ事件無罪判決で浮き上がる黒人社会の法制度への深い不信

    ボルチモアの警察官がひとり、フレディ・グレイの逮捕に関わり問われていたすべての罪状で無罪になりました。グレイは2015年、逮捕され警察車両で移送された直後、脊髄損傷で死亡しています。警官エドワード・ネロは、軽罪である第二級暴行罪と過失傷害致死、2つの職権乱用罪に問われていました。ネロはグレイの死で起訴された6人の警官のうちの1人でした。バリー・ウィリアムズ判事は5月23日、非陪審審理で、「合理的疑を越えて」ネロの罪を立証する「責任を州が果たさなかった」とする判決を言い渡しました。州当局による立証が一番弱いと言われていた今回の裁判で、この判決はコミュニティからはほとんど驚きの声なく迎えられました。フレディ・グレイの家族の弁護士で、最近この家族のためにボルチモア市から640万ドルの和解金を勝ち取ったビリー・マーフィーと、プレゼント・ホープ・バプティスト教会の牧師で「ボルチモア・ユナイテッド・フォー・チャージ」(Baltimore United for Change)のメンバーであるハーパー・ブラウン3世から話を聞きます。

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    2016/5/24(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 米国防総省がいかに内部告発者の人生を狂わせたか それがスノーデンの漏洩の布石となったことが明らかに

    今日は特別番組として、国防総省の元高官をゲストに招き、浪費や不適切管理、監視についての内部告発で重要な役割を果たした国家安全保障局(NSA)の職員を彼の上司らが法を破って罰した経緯について聞きます。彼の証言は、エドワード・スノーデンがいかにそしてなぜ、米国政府が世界中で数億人もの人々を監視していることを暴露することになったのかに光を当てるものともなります。ジョン・クレインは25年にわたって国防総省の監察総監室に勤務していました。連邦職員による不正告発を手助けする部門です。クレインは、内部告発者には体制の外に出る以外にほとんど選択肢がないと語り、国内監視の違法なプログラムが幅広く存在することを内部告発したNSAのトーマス・ドレイクに起こったことについて説明します。クレインはまた、ドレイクの弁護団が2010年12月に監視総監に訴えた事実にふれ、ドレイクが受けた罰は内部告発の報復であり、ドレイクが起訴された犯罪は「部分的に、または完全に」、彼が国防総省の監視総監に提供した情報に基づいていたことを主張したものだったと述べます。

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    2016/5/23(Mon)
    記事番号: 
    1
  • カナダの占拠:先住民運動と「黒人の命も大切」の運動が団結して暴力と軽視に抗議

    カナダの先住民活動家と「黒人の命も大切」(Black Lives Matter)活動家が結束して、国家の暴力や軽視の問題を主張し、その活動を報道機関に取り上げさせる方法について、トロント市からの放送で座談会を主催します。先月、ファースト・ネーションズ (先住民族)活動家 がカナダの先住民問題省の事務所を占拠し、彼らのコミュニティ内で起きている自殺問題と水質と住居の危機的状況に対し措置を講じるよう要求しました。抗議のきっかけは、アタワピスカット川のクリー族コミュニティが自殺未遂について非常事態を宣言したことでした。デモ参加者は、トロント市、レジャイナ市、ウィニペグ市、ガティノー市、ケベック市内にあるカナダ先住民・北方問題省の事務所内外を占拠しました。ここトロント事務所の占拠に参加した者の中には、昨年7月に南スーダンからの難民アンドリュー・ロクを射殺した警官が無罪になるとの報道が出たのを受け、15日間にわたり警察本部外で数週間前に15日間の野営キャンプを行った地元の「黒人の命も大切」活動家もいました。トロント警察本部外の野営キャンプに参加した大勢の人の中にはファースト・ネーションズの活動家がいました。

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    2016/5/20(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 370人を乗せた移民船「駒形丸」の上陸拒否事件から100年 カナダ政府が人種差別を謝罪

    本日はカナダのトロント市からお送りします。今週、カナダ首相ジャスティン・トルドーが「駒方丸事件」について公式な謝罪を行いました。これは1914年に、シーク教徒、イスラム教徒、ヒンドゥー教徒を含む370人以上のインド人の移住を阻むためにカナダ政府が日本船籍の蒸気船の上陸を拒否した事件です。その目的は、インド人をカナダに入れないことだったと、広く認識されています。当時のブリティッシュコロンビア州首相リチャード・マクブライド卿は、「そして、この国を白人の国に保つ必要性を常に考えておかなければならない」と発言しました。駒形丸事件を描いて賞を受賞したドキュメンタリー映画Continuous Journey(『無寄港旅行』)の一部を紹介します。また、このドキュメンタリーの監督であり、Undesirables: White Canada and the Komagata Maru(『好ましくない人々:白人のカナダと駒形丸』)の著者であるアリ・カズィミに話を聞きます。現在のカナダの難民政策についても、勾留施設内で起きた一連の死亡事故を踏まえて、監督が話します。

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    2016/5/20(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 反骨の記者:詩人で活動家の故ジョン・ロスを振り返る 独立系記者についての新刊

    メキシコのエンリケ・ペニャ・ニエト大統領は、5月半ば同性婚を全国で合法化する法案を提出しました。現在は一部の州およびメキシコシティでのみで認められています。この発表は、2014年9月に学生43人が行方不明になった事件について、最近、大統領に対し圧力が再び高まっている中で行われました。この事件については、複数の報告が連邦当局の関与を指摘しており、学生らはドラッグ組織に殺害されたとする政府の主張に疑問を呈しています。フリーランス記者で活動家、詩人でもあった故ジョン・ロスは、正にメキシコの美しさと矛盾を理解していた一人でした。ロスはメキシコおよびラテン・アメリカの社会運動を50年近く取材し、2011年に亡くなるまでにノンフィクションを10冊、詩集を10冊執筆しました。ロスがジャーナリズムを学ぶ学生に、取材の仕方と、変化を起こすやり方を教える講義の一部を収めた新書が発売されました。Rebel Reporting: John Ross Speaks to Independent Journalists(『反骨の記者――独立系記者へのジョン・ロスの教え』)というタイトルです。同書を共著したノーム・ストックウェエルに話を聞きます。ストックウェルは、ウィスコンシン州マディソンのWORTコミュニティ・ラジオの運営管理も行っています。

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    2016/5/19(Thu)
    記事番号: 
    5
  • オバマ大統領の地元シカゴで 米国生まれの子ども5人の父親が 国外退去処分を恐れ教会に庇護を求める

    報道によれば米移民税関捜査局(ICE)は、中央アメリカ出身の不届移民母子を特に標的とした、ひと月に渡る一斉取り締まりを行う準備を進めています。今年はじめにはジョージア州、テキサス州、ノースカロライナ州でも親子を狙った同様の取り締まりが行われました。取り締まりに対する恐怖が住人の間に広がる一方、コミュニティ単位で国外退去処分を阻止する運動にも繋がっています。この運動はオバマ大統領の地元シカゴのハイド・パーク地区でも広がっています。任期終了間近のオバマ大統領は、米国史上最多の移民を国外退去処分にしたという、ユニークな遺産を残すことになりました。しかし、オバマ夫妻のシカゴ住居から1マイルも離れていない場所で、滞在許可の無しの移民である父親が、メキシコへの国外退去処分に抗うために教会に庇護を求めています。ホセ・フアン・フェデリコ・モレーノは現在、ユニバーシティ教会に住み始めてから1か月以上になります。在米16年のモレーノには、米国生まれの子どもが5人います。モレーノは7年前、酒気帯び運転で逮捕されたことで、国外退去処分される可能性があります。デモクラシー・ナウ! のマイク・バークが今週、シカゴでの取材中にユニバーシティ教会でモレーノと彼の支援者にインタビューを行い、処分が実行された場合の影響について質問しました。「子どもたちと妻は、私に会いに頻繁に教会来てくれます。

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    2016/5/19(Thu)
    記事番号: 
    4
  • ロバート・マクチェズニー:フェイスブックの独占状態と監視活動は 報道の自由と自由な社会とは相容れない

    5月18日、フェイスブックのCEOマーク・ザッカーバーグは、保守派メディアの有力者と会見を行いました。同社が政治的理由から一部の報道を隠しているとの非難を受けたからです。会見したメンバーは、元保守系トークショーのホストで、保守系メディア企業「THE BLAZE」の創設者グレン・ベック、元ブッシュ政権報道官で現在は政治コメンテーターであるダナ・ペリーノ、そして保守系ニュースサイト『The Daily Caller』の創設者タッカー・カールソンを含みます。事の発端は、元フェイスブックの社員が、テクノロジー・ニュースサイト『ギズモード』(Gizmodo)に、フェイスブックは日常的に保守的読者が興味を持つようなニュースをサイドバーの「人気記事」欄に掲載しないで隠していると語ったことにあります。「その懸念は妥当です」とメディア・アナリストのロバート・マクチェズニーは言います。「しかしもっと重要なのは、これほどの政治的影響と政治的権力を、一民間企業が独占するべきなのか? という点です」。マクチェズニーは、フェイスブックの監視活動と、ユーザーデータへのアクセス、そしてこの手の企業の国営化の可能性についても語ります。

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    2016/5/19(Thu)
    記事番号: 
    3
  • トランプ候補 ニューヨーク・タイムズ紙を訴えると宣言 報道の自由軽視の発言をまたも繰り返す

    共和党の大統領候補ドナルド・トランプが、彼の過去の女性に対する扱いをニューヨーク・タイムズ紙が大きく報じたことで、同紙を訴えることを考えており、また報道機関を訴えることを容易にする法律を作ると公言しことが報道されました。そのことについてメディア学者ロバート・マクチェズニーの反応を聞きます。裁判ではなにも解決しないとマクチェズニーは言います。「メディアとは、視点を広げ、向上させ、新たな声を創造し、投資することで、多様なアイディアの市場を作るためのものなのです。……ドナルド・トランプの視点はその正反対だ。自分のやり方に従わない者は、出ていけ、という考えですから」

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    2016/5/19(Thu)
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    2
  • ロバート・マクチェズニー:大手の企業メディアは クリントン陣営の視点で2016年大統領選を報じている

    「大手の企業メディアによる選挙報道は過去最低のレベルだ」と語るメディア学者ロバート・マクチェズニーに、メディアがどのように今回の米大統領選を報道しているかについて話を聞きます。「サンダース陣営の動きはほぼ無視され続けてきました……。そして取材の範囲も、取上げ方も、ほぼ既成勢力であるクリントン陣営の視点からなされているのです」とマクチェズニーは言います。先週末ネバタ州の民主党大会で起こったことに対して、記者たちは実際に何が起こったかという質問さえしなかったと彼は言います。ネバダ州の党大会では、突然規約が変更され、サンダース支持者64人が不当に代議員として認められなかったという事態が起こり、それに対してサンダースの支持者が抗議したのです。このことで「ジャーナリズムと呼べる活動がほとんど行われていない現状が浮き掘りになった」とマクチェズニーは指摘します。「権力側が言うことを、そっくりそのまま繰り返す報道がどのくらい蔓延っているか」。マクチェズニーはイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校のコミュニケーション学部教授で、全米報道改革組織「フリープレス」(Free Press)の共同創始者です。

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    2016/5/19(Thu)
    記事番号: 
    1

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