デイリーニュース

  • 地下鉄運賃値上げが引き金 チリでの抗議は「30年間の社会危機」の結果

    チリでは、セバスティアン・ピニェラ大統領が約束された内閣改造を行なう一方で、10月28日に新たな一連の大規模デモが行われました。10月28日ピニェラが国民に向け演説した時点で、すでに数百人の抗議者がサンティアゴの大統領官邸の外に集結しており、彼らは旗を振り、警笛を鳴らし、ピニェラの辞任を求めました。今回の内閣改造は、10月25日に百万人以上の市民が街頭を埋め、不平等、物価高、民営化をめぐって大規模な平和的デモを行なったことを受けてのことです。今回の抗議デモは、チリ全土での民衆蜂起と警察・軍による弾圧が何日か続いたのちに、チリの人口の5%以上を動員するかたちで起こりました。10月19日にデモが発生して以来、少なくとも18人が死亡し、1000人以上の抗議者が発砲され負傷しました。チリにある反資本主義で男女同権主義の団体「団結運動」(Solidarity Movement)のメンバーであるパブロ・アブフォムに話を聞きます。ジャコビン誌に掲載された彼の最新記事のタイトルは”It’s Not About 30 Pesos. It’s About 30 Years”(「抗議は30ペソについてではなく30年間についてだ」)です。

    dailynews date: 
    2019/10/29(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 死者数が220を超えるなか イラク民衆による汚職政府廃絶を求める街頭デモは続く

    イラクではイスラム教シーア派の聖地カルバラーで10月28日、覆面の射撃手たちが一晩で18人の抗議者を射殺、800人以上を負傷させました。反政府抗議の波が9月にイラクを席巻して以来、約225人のイラク人が殺害されています。カルバラーの抗議者たちは、汚職、仕事不足、不十分な公共サービスに抗議するために同市の「教育広場」(Education Square)で野営していたときに攻撃されました。一方バグダッドでは、病院職員によれば、10月28日のデモで4人が死亡、109人が負傷しました。10月28日、抗議が始まって以来初めてのイラク国会が開かれ、議員たちは地方議会の解散と一部の高官の減給に投票しました。しかし、有力なシーア派聖職者ムクタダー・アッ=サドルは、この措置を「見せかけ」としてはねつけ、イラク政府に早期議会選挙を発表するよう求めました。「イラク女性解放機構」(Organization of Women’s Freedom in Iraq)の代表ヤナル・モハメドに話を聞きます。

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    2019/10/29(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 気候変動によって助長されたカリフォルニアの猛烈な山火事は弱者のコミュニティを最初に危険にさらす

    気候変動によって助長された山火事がロサンゼルスからサンフランシスコ湾岸北部を燃やし続けるなか、カリフオルニア州は来る強風に身構えています。10月最終週末、大規模な避難と数百万人を対象とした計画停電による大混乱が起こりましたが、28日の月曜日には、カリフォルニア州ソノマの消防士たちが1約7万5000エーカーを燃やした大規模な「キンケード火災」の15%を消化して状況を好転させました。しかし29日に風が再び強まり、消防士たちは州全域で猛威をふるう少なくとも10の火災との苦戦を強いられています。その中には10月28日にロサンゼルスで最も富裕なコミュニティの1つで発生し拡がり続ける「ゲッティ火災」も含まれます。カリフォルニア州の山火事はこの時期には普通のことですが、気候変動のために州の火災のシーズンは長期化、深刻化しています。カリフォルニア州立大学サンタバーバラ校の政治学の准教授で気候とエネルギー政策の研究者であるリー・ストークスに話を聞きます。また、北ソノマ郡を拠点としバイリンガルの家族を支援する「コラソン・ヘルズバーグ」(Corazón Healdsburg)の最高経営責任者アリエル・ケリーにも話を聞きます。

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    2019/10/29(Tue)
    記事番号: 
    1
  • チリで100万人が街頭抗議 「独裁政の終結以来、最大の動員数」

    チリのセバスティアン・ピニェラ大統領は、100万をこえる人々が不平等、生活費の高騰、民営化への反対を訴えてチリの通りを埋め尽くした25日の大規模で平和的なデモをうけ、内閣の大改造をすると発表しました。人口の5%を超す人々が参加したこの抗議は、広範囲に拡大した民衆暴動に対して警察や軍が各地で行った暴力弾圧の後に起きたものです。抗議運動が勃発した10月19日以降、これまでに少なくとも18人が殺され、数百人が発砲により負傷しました。地下鉄運賃の値上げがきっかけで始まった抗議は、大規模な反政府運動に発展しました。マカレナ・ゴメス・バリス教授から詳しく話を聞きます。彼女はニューヨーク市に本拠を置くNGO「グローバル・サウスセンター」の創設者兼代表であり、プラット・インスティテュート(Pratt Institute)で社会科学・文化研究の学部長を務めています。チリ最大のフェミニスト団体「コーディナドーラ・フェミニスタ・8M」で広報を担当するアロンドラ・カリーヨ・ビダルからも詳しく聞きます。

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    2019/10/28(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 「もう限界だ」 レバノンでも反政府デモ 中東で次々と反政府抗議の波

    レバノンでは10月27日、レバノンの北から南までを「人間の鎖」で結ぼうと、数万人が手をつなぎました。国全体を揺るがす大規模な抗議が起きている中での地域や党派を越えた連帯の象徴的表現でした。レバノンの全土に広がる抗議運動は、イラクやエジプトやその他の中東地域でも同様の反政府運動が起きている中でのことです。ベイルート・アメリカン大学の公共政策上席フェローで「ジャーナリスト・イン・レジデンス」フェローでもあるラミ・コウリに聞きます。コウリは、ニュースサイト「ニュー・アラブ」のコラムニストでもあります。

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    2019/10/28(Mon)
    記事番号: 
    2
  • アル=バグダーディ殺害 ISISは米国のイラク侵略の産物だった 次に起きるのは?

    トランプ大統領は10月27日、「イスラム国」(ISIS)指導者アブー・バクル・アル=バグダーディがシリア北西部の潜伏先を急襲した米軍の特殊部隊によって殺害されたと発表しました。トランプ大統領によると、バグダーディは着用していた自爆ベストを爆発させ、バクダーディと彼の子ども3人が死亡しました。27日早朝に開始された特殊部隊作戦では、イラク北部のアルビール近くの基地から米軍ヘリコプター8機が発進、シリアとロシアが支配する空域を越えてシリア北西部に向かいました。バグダーディは2010年からISISを率いていました。2014年、イラク北西部モースルで行った演説の中で、イスラム教によるカリフ制国家の創立を宣言しました。ISISは最盛時、イラクとシリアにまたがる広大な地域を支配し、100カ国以上から集めた数万の戦闘員を有していました。世界各地で多数の死者を出した攻撃について犯行声明を出しています。3人のゲストから聞きます。ミシガン大学の歴史学教授で著述家フアン・コール、2012年以降のシリア内戦を報道し受賞歴のある調査報道記者で研究者エマ・ビルス、そしてベイルート・アメリカン大学公共政策上席フェローで「ジャーナリスト・イン・レジデンス」フェローでもあるラミ・コウリの3人です。コウリは、ニュースサイト「ニュー・アラブ」のコラムニストでもあります。

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    2019/10/28(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 特報「緊急事態」増大するホームレスキャンプを犯罪化するカリフォルニア州の動き

    デモクラシーナウ!は特別報道で、米国全土の主要都市におけるホームレスの増加を見ていきます。この経済的、人道的な危機のイメージを代表するのがカリフォルニア州で、路上に追いやられる人が増えるにつれ、ロサンゼルスやベイエリアでホームレスの野営地が拡大しています。同州には、米国の全人口の12%が住んでいますが、ホームレスの人口は全米の半分を占めています。問題が深刻化するにつれ、住居がないことの犯罪化も進み、市や州の職員が公共スペースを占拠している住処のない人々を取り締まる動きが強まっています。ドナルド・トランプ大統領は今月、ホームレス危機をめぐってカリフォルニア州の政治家を攻撃して話題になりました。大統領は、ホームレスの野営地を破壊し、警察の法執行を強化し、住居のない人々を投獄するとまで述べています。しかしホームレスの権利を擁護する人々は、カリフォルニア州はすでにホームレスを犯罪化する敵対的な政策を採用していると指摘します。たとえば家のない人々が歩道に座り込めないようにする法律を作ったり、大通りや州内の都市を走る高速道路の下に出現する野営地を頻繁に一掃したりしています。数週間前にデモクラシーナウ!が訪問したオークランド市の大規模なホームレス野営地でも、現在こうした取り締まりが展開しています。

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    2019/10/25(Fri)
    記事番号: 
    4
  • ラシダ・タリーブからマーク・ザッカーバーグへ:ヘイトグループがフェイスブック上で組織することをなぜ阻止してこなかったのか?

    連邦議会でフェイスブックCEOのマーク・ザッカーバーグが5時間にわたり問い詰められた公聴会からのハイライトを更に取り上げます。ミシガン州選出のラシダ・タリーブ下院議員は、極右ヘイトグループがフェイスブックのイベントページを使用して、イスラム教徒や他の少数派に対する暴力を扇動していることを懸念していると言いました。彼女の事務所にも殺害予告が直接届いています。タリーブは、自分を単に女性議員としてだけでなく「私たちの世界ではかなり暗いこの時代に2人のムスリムの息子を育てている母親として」見てもらいたいと求めました。一方で、カリフォルニア州選出のケイティ・ポーター下院議員は、フェイスブックのプライバシーポリシーについてザッカーバーグを追い詰めました。「あなたは連邦裁判所において、ある消費者個人情報保護訴訟の中で、あなた自身の弁護士がユーザーの情報が盗まれたと認めているのに、原告はその被害を明確に説明できないと主張しています」とポーターは述べました。「つまり、害がないなら、違反もない。フェイスブックは大失敗をやらかしたけれど、問題はない。それがあなたの立場なのですね?」

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    2019/10/25(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 「嘘を削除しないの、するの?」オカシオコルテスが政治広告の嘘をめぐりフェイスブックCEOザッカーバーグを問い詰める

    ソーシャルメディア大手のフェイスブックが今週、政治広告の事実確認をしたり、政治家に通常のコンテンツ基準を適用するつもりはないと述べたことで、同社CEOのマーク・ザッカーバーグは連邦議会に呼ばれ、5時間以上も議員たちに厳しく追求されました。政治家が政治広告の中でうそをつくのを容認するという同社の方針や、選挙への干渉を促進し、差別を助長していることについて糾弾されたのです。ニューヨーク州選出のアレクサンドリア・オカシオコルテス下院議員、オハイオ州選出のジョイス・ビーティー下院議員による追及のハイライトを放送します。ジョイス・ビーティ―議員はザッカーバーグに、公民権に関するフェイスブックの「おぞましく胸が悪くなるような」履歴について質しました。フェイスブックは「理解が浅すぎました。もしもあなたのチームに本当の多様性と受入姿勢があれば」気づいたかもしれないのにと、議員は述べました。”

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    2019/10/25(Fri)
    記事番号: 
    2
  • キングスベイの「プラウシェアズの7人」核兵器庫のある海軍基地での共謀容疑で有罪評決 

    ジョージア州で24日(木)、連邦大審問が7人のカトリック平和活動家に対し、2018年4月4日にキングスベイ海軍潜水艦基地へ侵入した事件について、3件の重罪と1件の軽罪で有罪の評決を下しました。この活動家たちは「プラウシェアズの7人」として知られ、ハンマー、犯罪現場に貼る立ち入り禁止テープ、彼らの血液を入れた哺乳ビン、米国政府を平和に反する罪で告発する訴状を持って基地に侵入しました。基地には少なくとも6つの核弾道ミサイル潜水艦があり、各々が20個のトライデント熱核兵器を搭載しています。活動家たちは、「剣を叩いて鋤(プラウシェア)に変えよ」という預言者イザヤの命令[イザヤ書第2章4節 軍需から民需への転換のこと]に従っていたと主張しました。今回の裁判で被告は、宗教的な動機を引き合いに出すことも、法律を破ったことは核戦争というはるかに大きな犯罪を防止するために必要な行為だったという「緊急避難」を掲げる弁護も禁じられました。活動家たちは今後90日以内に刑の宣告を受けます。彼らには20年以上の禁固刑が課せられる可能性があります。

    dailynews date: 
    2019/10/25(Fri)
    記事番号: 
    1

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