追放されたモルディブ前大統領モハメド・ナシードが語る

2012/4/9(Mon)
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26分

モルディブ共和国は1000を超える島々からなる国です。1965年英国保護国から独立し、現在は英連邦に属しています。2008年モルディブ初の民主選挙が行われ、1978年以降独裁政治を行ってきたマウムーン・アブドゥル・ガユーム大統領を下してモハメド・ナシード氏が大統領に就任。しかし2012年1月、刑事裁判所の判事の逮捕を発端として、ナシード大統領の辞任を求めるデモが3週間にわたって続き、ナシード大統領は辞任を表明、後任にワヒード副大統領が就任しました。しかしナシード大統領は「銃で脅かされて追放された」クーデターだと主張しています。

温暖化の脅威を訴える国際的なリーダーとしてナシード大統領を一躍有名にしたのが、2009年の海中閣議でした。公約にカーボン・ニュートラル(CO2の排出と吸収を同量にする政策)を掲げ、注目を浴びました。ナシード氏はもともと反体制活動家として、独裁を敷いていたガユーム政権に十数回逮捕され、独房で拷問もされたと言われます。ナシード氏のドキュメンタリー映画を制作したジョン・シェンク監督とナシード氏をスタジオに迎え、これまでの活動や政権交代の背景を聞きました。(桜井まり子)

*モハメド・ナシード(Mohamed Nasheed): 2008年モルディブで初めて民主的に選出された大統領。2012年2月、辞任。

*ジョン・シェンク(Jon Shenk):モハメド・ナシードについてのドキュメンタリーThe Island President(島の大統領)」の監督

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字幕翻訳:川上奈緒子/校正・Web作成:桜井まり子