デモクラシー・ナウ!の通信員シャリフ・アブドゥル・クドゥースが、最近訪れた、レバノン国境近くの包囲されたシリアの町ザバダニについて報告します。「[ザバダニは]依然として暴力の大部分を受ける側にいて、何らかの解決がなされるのを待つしかない状態です」とクドゥースは言います。彼の最新記事"On the Ground in Zabadani, a Syrian Town in Revolt"(「シリアの反乱の町ザバダニの地で」は、8月13日にネイション誌に掲載されました 。
ミット・ロムニーが新たに発表した副大統領候補ポール・ライアンの、女性のリプロダクティブ・ライツ(性と生殖に関する女性の自己決定権)に関しての過去の発言を考察します。ライアンは、強姦や近親相姦を含むいかなる状況においても、母体に危険が及んでいる場合も含めて、中絶に反対しています。受精卵を1人の人間とみなすとする定義を支援する通称「パーソンフッド修正案(人間の生命に関する修正案)」をライアンが擁護していることを米国家族計画連盟も、批判しました。ライアンは、保守的なミシシッピー州でさえもが昨年11月に拒否した「Sanctity of Human Life Act(人間の命の尊厳法)」の共同提案者であり、米国家族計画連盟への資金援助の打ち切りにも賛同しています。ライアンはメディケイドを解体し、オバマ政権の医療費負担適正化法(Affordable Care Act)を廃止しようとしています。「ライアン議員は女性から医療の選択権を取り上げるか否かを決定すべき人物は自分だと考えていますが、これは私たち女性にとって、たいへん困った事態です」と本日のゲストで米国家族計画連盟ウィスコンシン擁護者連合(Planned Parenthood Advocates of Wisconsin) の公共政策責任者ニコール・サファルは語ります。
2012年の夏季オリンピックでは多くの記録が塗りかえられましたが、カタール、ブルネイ、サウジアラビアのような保守的なイスラム教国からの女子選手の出場数も記録破りとなりました。サウジアラビアは、女子選手の参加がなければサウジ・チーム全体の出場を禁ずると国際オリンピック委員会(IOC)より圧力をかけられてやっと、女子選手の出場を認めました。サウジ選手をめぐる議論は、今年のオリンピックで浮上した女子選手とジェンダー問題にかかわる様々な問題のうちの一つです。「サウジアラビア国内で、ちゃんとした形でスポーツに参加することを許されずにいる何百万もの女性たちのことを、私たちは忘れてはならないと思います。サウジには153のスポーツ団体があるのに、女子部のある団体は1つもありません」と語るミンキー・ウォーデンは、ヒューマン・ライツ・ウォッチのグローバル・イニシアティブ代表を務め、著書にThe Unfinished Revolution: Voices from the Global Fight for Women’s Rights(『未完成の革命:女性の権利を求める世界各地の戦いから』)があります。