デイリーニュース

  • パレスチナ人の境遇は「50年前の米国南部よりも過酷」とアリス・ウォーカー

    著名な詩人・作家・活動家のアリス・ウォーカーのインタビューをを続けます。彼女は長年にわたりパレスチナ人の権利を訴えてきました。昨年の夏、彼女はガザ地区を目指した支援船団「フリーダム・フロッティラ」の米国船に乗り込んでいました。これはイスラエルによるガザ封鎖に対して異議申し立てをするためのアクションです。アリス・ウォーカーはまた、パレスチナ問題に関するラッセル法廷の陪審員も努めています。これはイスラエルの国際法違反に対する他国の責任に関心を向けようと、2009年に設置された国際民衆法廷です。ウォーカーは人種隔離政策の時代の米国南部で育った自分の体験を語り、そこから今日イスラエルが占領下のパレスチナで行っている隔離政策へと話を進めます。「その不公正さは米国南部にそっくりです。50年前の南部に本当にそっくり、というかもっと過酷なくらいです。パレスチナでは負傷者や、撃たれた人、殺された人、投獄された人の数がずっと多いのですから。何千人ものパレスチナ人が、ほとんど理由もなく牢獄につながれているのです」とウォーカーは言います。

    dailynews date: 
    2012/9/28(Fri)
    記事番号: 
    2
  • アリス・ウォーカー『カラー・パープル』から30年:人種差別と女性への暴力は世界的課題

    『カラー・パープル』が出版されてちょうど30年、その著者で詩人かつ活動家のアリス・ウォーカーを迎え、この画期的な小説と息の長い影響力について話を聞きます。1930年代のジョージア州の田舎を主要舞台とするこの本は、若く貧しいアフリカ系アメリカ人の女性セリーを主人公とし、性差別や人種差別や家父長制が色濃く残る社会の中で、彼女が苦労しながら力を獲得していく過程を描いています。この小説でウォーカーは1983年、ピュリッツァー賞の小説部門をアフリカ系アメリカ人女性として初めて受賞しました。ウォーカーがこの小説タイトルの由来と、主な登場人物について著者自身の一族の歴史とからめながら話します。

    dailynews date: 
    2012/9/28(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 米国 ジュリアン・アサンジとウィキリークスを「国家の敵」指定か

    情報公開法に基づき入手した文書によれば、米国はウィキリークスを創設したジュリアン・アサンジを「国家の敵」に指定した可能性があるということです。米空軍による防諜関連の文書は、軍人がウィキリークスないしその支持者とコンタクトを取った場合、「敵と接触を図った」として告発される危険があるとしています。これは軍では死刑の可能性もある重大犯罪とされています。憲法上の権利センター(Center for Constitutional Rights)名誉会長で、アサンジとウィキリークスの顧問弁護士を務める、マイケル・ラトナー弁護士に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/9/27(Thu)
    記事番号: 
    3
  • ジュリアン・アサンジ 国連へのメッセージでオバマ政権に「秘密主義支配」を改めるよう要請

    ウィキリークスの創設者ジュリアン・アサンジは、26日夜に行われた国連総会のサブミーティングに、在ロンドン、エクアドル大使館から衛星回線でメッセージを送りました。この中でアサンジは、政治亡命に関する国連条約に対し感謝を述べるとともに、軍の内部告発を行った疑いを持たれるブラッドリー・マニングに対する米国の処遇を非難しました。アサンジはまた、オバマ大統領はアラブの春をくいものにしたと非難し、米国にウィキリークスとその支持者への迫害を止めるよう要求しました。デモクラシー・ナウ! ではアサンジのスピーチを放送します。

    dailynews date: 
    2012/9/27(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 『ALEC合衆国』:実質的に米国の法律を書いている秘密組織をビル・モイヤーズが取材

    "The United States of ALEC"(『ALEC合衆国』)のデモクラシー・ナウ! による初公開です。この作品は伝説的ジャーナリスト、ビル・モイヤーズが、秘密組織、米国立法交流評議会(American Legislative Exchange Council : ALEC)が、米国の産業界が全米各地の州で、州法を発議するだけでなく草案作りまで行うのを支援している様子を取材したものです。米企業と右派代議士からなるALECは、「手本」となる法案の作成と採決を密室で行っています。「スタンド・ユア・グラウンド(正当防衛)」法や、一連の投票阻止法、組合つぶし政策など、議論の的となっている法案推進に力を貸したことで、ALECは最近ことに注目されています。ALECは自称「超党派官民パートナーシップ」ですが実際は、州レベルの政治家と、市民に監視の目を逃れて自社の利益を増大したい巨大企業を繋ぐ、全国的な組織です。モイヤーズの特別レポートは、9月最終週の週末に「モイヤーズ&カンパニー」で放送予定ですが、それに先駆けて本日27日のデモクラシー・ナウ!」で初公開されます。『ALEC合衆国』はオカピ・プロダクションとシューマン・メディア・センターが共同制作しました。

    dailynews date: 
    2012/9/27(Thu)
    記事番号: 
    1
  • NFL試合での疑惑の判定 組合員審判への幅広い支持とオーナーたちの「企業の傲慢」への怒りに火をつける

    全米プロフットボールリーグ(NFL)と審判組合との労使紛争の影響で、代行審判が起用されていた24日夜のシアトル・シーホークスとグリーンベイ・パッカーズの試合が大変な物議を醸しています。問題は試合終了間際の逆転タッチダウンにつながったパスで、代行審判たちがパス・インターフィアレンスの反則を取らなかったこと。試合はこれでシーホークスの勝利となりましたが大方の見方はこの逆転は成立していないというものです。この試合で、NFLが年金や給与をめぐる交渉が紛糾している正規のプロの審判をロックアウトし、代用審判を起用して試合を運営していることに注目が集まっています。スポーツ記者のデイブ・ザイリンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/9/26(Wed)
    記事番号: 
    3
  • パキスタンでの米無人機攻撃は軍事標的に的中せず民間人を恐怖に陥れているとの調査結果

    パキスタンでの米軍無人機による秘密の「無人機戦争」では、認知されているよりはるかに多くの民間人が殺害され、国家に打撃を与えると同時に国際法の基盤を揺るがしていることが、最新の報告書で明らかにされました。Living Under Drones(『無人機の下での生活』)と題されたこの報告書を作成した研究者たちは、ドローン機攻撃が「男性、女性、子供を問わず国民を恐怖に陥れ、市民社会に不安神経症や心的外傷をもたらしている」と結論づけています。報告書はまた、この攻撃で殺害された過激派の大半は重要度が低い標的で、彼らを殺害したことで米国がより安全になっているとは言えないと結論しています。無人機攻撃で殺害された過激派のトップリーダーたちは全体の死者のわずか2%に過ぎないとされています。この報告書を書いた2人に話を聞きます。ジェイムズ・キャバレロはスタンフォード大学の国際人権&紛争解決クリニックの事務局長です。サラ・ナッキーはニューヨーク大学法科大学院教授で、法手続きを踏んでいない処刑に関する国連特別報告者も務めました。

    dailynews date: 
    2012/9/26(Wed)
    記事番号: 
    2
  • スペインの「議会を占拠せよ」 緊縮財政策の停止を求め数千人が国会を取り囲む

    25日、マドリッドのスペイン国会議事堂の周囲を数千人の国民が取り囲み、緊縮財政策と、選挙で選ばれた指導者たちへの国民の信頼が失われている現状に抗議しました。この「議会を占拠せよ」抗議行動は、マリアノ・ラホイ首相率いる保守政権が更なる緊縮政策を27日に発表するとしたためです。数時間続いた抗議の後に暴動鎮圧用の装備をした警官隊がデモ隊に警棒で襲いかかりゴム弾も発砲しました。35人が逮捕され60人以上が負傷しています。マドリッドにいる独立系ジャーナリスト、マリア・カリオンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/9/26(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 『帝国の収穫』:米国の介入が引き起こした大量のラテンアメリカ移民流入の経緯を新作映画が分析

    移民をめぐる対立する意見による白熱した議論が行われる中、新長編ドキュメンタリー”Harvest of Empire”(『帝国の収穫』)は、米国によるラテンアメリカへの介入の長い歴史と、我々が現在直面している危機的な移民問題との間の直接的な因果関係を検証しています。受賞歴のあるジャーナリストでデモクラシー・ナウ!の共同ホストでもあるフアン・ゴンザレスが書いた革新的な本を基にした同ドキュメンタリーは、米国の経済的および軍事的思惑が、米国の文化的経済的様相を一変させた前例のない移民の流入を引き起こすことに果たした役割について、ひるむところなく検証しています。ゴンザレスは、ニューヨーク・デイリー・ニューズ紙のコラムニストで、News for All the People: The Epic Story of Race and the American Media(『すべての人々のためのニュース 人種と米国メディアのかかわりについての壮大な歴史物語』)を含む3冊の本の著者でもあります。同ドキュメンタリーの共同監督エドアルド・ロペスからも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/9/25(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「立ち上がる10億人」:活動家イヴ・エンスラー、女性への暴力の撲滅呼びかける世界ストを計画

    女性の権利が、 米大統領選挙運動の重要な課題になっています。脚本家で活動家のイヴ・エンスラーは女性への暴力の撲滅を目指すグローバル・ストライキを計画しています。「One Billion Rising (立ち上がる10億人)」は、女性たちと、「彼女たちを愛する男性たち」に参加を呼びかけています。エンスラーは受賞経験のある脚本家で『ヴァギナ・モノローグ』の作者です。最新作のEmotional Creature(『感情的な生き物』)」は11月にニューヨークで公開されます。

    dailynews date: 
    2012/9/24(Mon)
    記事番号: 
    3

Pages