激しい攻防を繰り広げた「財政の崖」にひとまず終止符が打たれました。米上院がすでに可決していた法案が下院でも1日夜可決されたのです。その内容について経済学者ジュリエット・ショアに聞きます。同法案をめぐり、今後、連邦支出と債務に関して、民主党と共和党の間で、激しい戦いがまき起こるのは必至で、「エンタイトルメンツ」と呼ばれる社会保障や医療、失業保険などの政府給付制度への支出が、論議の焦点になると予想されます。「政府は国がやる必要があることに支出すべきです」とショアは言います。「クリーンエネルギーの枠組みへの移行に支出するべきなのです。」 ショアはボストン大学社会学経済学教授で、True Wealth: How and Why Millions of Americans Are Creating a Time-Rich, Ecologically Light, Small-Scale, High-Satisfaction Economy(『真の富:数百万の米国人が、時間的には余裕をもち、エコロジーにやさしく、小規模で大満足の経済を作ることができる理由』)の著者です。