デイリーニュース

  • ダニー・グローバーとタナハシ・コーツ 歴史的下院公聴会で奴隷への賠償を主張

    6月19日、下院司法委員会小委員会は米国の奴隷への賠償に関する歴史的公聴会を開きました。このトピックに関する公聴会は10年以上開かれていませんでした。この日は「ジューンティーンス」(Juneteenth)と呼ばれる記念日で、1865年6月19日はテキサス州ガルベストンの奴隷たちが、リンカーンが発行した奴隷解放宣言により奴隷制度がようやく廃止されたことを知った日です。また今年は大西洋を横断した奴隷貿易400周年でもあります。議会は今「アフリカ系米国人賠償提案のための調査および発案法」(Commission to Study and Develop Reparation Proposals for African-Americans Act)いう名の法案を検討しています。これは数十年間、ジョン・コニャーズ元下院議員が推し進めてきたものの実現しなかった法案を、ヒューストンの民主党下院議員シーラ・ジャクソン=リーが引き継ぎ提出したものです。この法案の名称「H.R.40」は、解放された奴隷に約束されたものの実現することのなかった「40エイカーの土地とラバ1頭」にちなみます。公聴会を前に共和党の上院多数党院内総務ミッチ・マコネルは、「150年前に起こったことで、今生きている人間には責任のないことへの賠償が良い案とは思えない」と発言しました。

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    2019/7/4(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 「米国の奴隷にとって独立記念日とは?」:フレデリック・ダグラスの歴史的演説を俳優ジェームズ・アール・ジョーンズが朗読

    フレデリック・ダグラスの言葉で7月4日の独立記念日特集をはじめます。1818年頃、奴隷として生まれたダグラスは、奴隷制廃止運動指導者の一人となりました。1852年7月5日、ダグラスはニューヨーク州ロチェスターにおいて、彼の最も名高い演説の一つ「黒人にとっての独立記念日の意味」を行ないました。「ロチェスター婦人奴隷制反対協会」(Rochester Ladies Antislavery Society)における演説です。歴史家ハワード・ジンの名著Voices of a People’s History of the United States.(『民衆の米国史の声』)の朗読イベントで俳優のジェームズ・アール・ジョーンズが行った朗読をお聴きください。ジンがジョーンズを紹介しました。

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    2019/7/4(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 「ノー・モア・デス」のスコット・ウォーレン アリゾナでの移民救助で再訴追へ

    連邦検察当局は7月2日、米国・メキシコ国境での移民支援をめぐる2つの罪状で、人道援助ボランティアで移民人権活動家のスコット・ウォーレンを再訴追すると発表しました。陪審は数週間前、アリゾナ州南部のソノラ砂漠をわたっていた在留資格のない2人の移民に水と食糧、清潔な衣服、寝床を提供したことをめぐり、ウォーレンに有罪判決を下すことを拒否しました。陪審員のうち8人がウォーレンを無罪、4人は有罪と判断しました。連邦検察は、11月に8日間の陪審裁判でウォーレンを再訴追します。共謀罪の罪状は取り下げました。もしも2件の移民隠匿の重罪で有罪判決を受ければ、ウォーレンは最大で禁固10年の刑に直面することになります。

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    2019/7/3(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 国境警備隊員が移民やAOCをターゲットに人種差別・性差別の書き込み 秘密のフェイスブックグループに

    現職および元国境警備隊員がプライベートなフェイスブックグループに人種差別や排外主義のメッセージを投稿していたことがわかり、税関・国境警備局が調査を開始しています。7月1日にプロプブリカがスクープした記事によると、このグループには9500人以上が参加していました。グループの投稿ページは、移民や難民申請者への人種差別、同性愛嫌悪、移民反対、女性蔑視の内容で満ちていました。下院議員のアレクサンドリア・オカシオ=コルテスがトランプ大統領に性的に攻撃されている加工画像があるなど、公職者もターゲットになりました。ある投稿では、ビニール袋に子どもを入れて急流をわたろうとする男性のビデオをめぐって、メンバーらが冗談を交わしていました。あるメンバーは「これなら少なくとももうゴミ袋に入っている」とコメントしています。この事実を明るみに出したプロプブリカの記者、A・C・トンプソンに話を聞きます。

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    2019/7/3(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 自らを進歩的な検察官だったと言うカマラ・ハリス:しかし彼女の仕事の記録は別の物語を示唆

    カマラ・ハリス上院議員の大統領選初期世論調査での支持率が上昇していますが、同時にカリフォルニア州検察官時代の彼女の仕事の細かな検証も行なわれています。ハリスは2004年、サンフランシスコの地方検事になりました。彼女は2011年にカリフォルニア州司法長官になるまで、その職に就いていました。サンフランシスコ大学法科大学院の教授であるララ・バゼロンに話を聞きます。彼女は1月、ニューヨークタイムズ紙に「カマラ・ハリスは“進歩的な検察官”ではなかった」というタイトルの記事を書きました。バゼロンはその中で次のように記しています。「進歩主義者たちが何度も彼女に、地方検事、次いで司法長官として刑事司法改革を採用するよう求めましたが、ハリス氏は彼らに反対するか沈黙するかでした。一番問題視されるべきは、ハリス氏は、証拠改ざん、偽証、検察官による重要情報の隠蔽などの公務員による違反行為の結果得られた不当な有罪判決を保持するために徹底的に闘っていたという事実です。」

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    2019/7/2(Tue)
    記事番号: 
    3
  • “国籍陰謀論者”による新たな中傷:カマラ・ハリスへの攻撃はトランプ一家の一連の人種差別の最新版にすぎない

    カリフォルニア州選出の上院議員で大統領候補のカマラ・ハリスが、6月最終週の討論会を受けて新たな勢いの波に乗っています。彼女は討論会で、1970年代に人種分離主義の議員たちと共に人種統合のための(学区を越えた)バス通学に反対した過去についてジョー・バイデンに詰め寄りました。いくつかの世論調査でハリスの支持率が急騰している一方で、オンライン上での右翼からの反発も起きています。ドナルド・トランプ・ジュニアは6月27日、“オルタナ右翼”の人物が書いた「カマラ・ハリスは米国の黒人ではない。彼女は半分はインド人で半分はジャマイカ人だ。(私のような)米国の黒人から我々の歴史を奪う人々には本当にうんざりする。非常に不快だ。ハリスの家族は実際は奴隷所有者だった」というメッセージをリツイートしました。トランプ・ジュニアは「これが真実? びっくりだ」と書き、このツイートを彼のフォロワーにシェアしました。彼はこのツイートを、その晩遅くに消去しましたが、他の何人かの2020年の大統領候補者たちは彼のコメントを非難しています。「女性に対するオンライン上の暴力を止めさせる会」(Stop Online Violence Against Women)という団体の創設者であるシリーン・ミッチェルに話を聞きます。

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    2019/7/2(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 「彼女の終わりの日は近付いている」立法会になだれ込む抗議者 香港行政長官の辞任を求める声拡大

    香港で7月2日の早朝、機動隊が催涙ガスを使って立法会議事堂を占拠した数百人の抗議者を強制的に排除しました。活動家たちは7月1日、香港の立法会になだれ込み、ガラスを割って中に入り、役人の肖像画を破壊し、壁にスプレーで落書きをし占拠を始めました。7月1日の香港の中国返還22周年に際し数十万人が街頭を埋め尽くすなか、こうした行動がとられました。これは、6月に数百万人が一連のデモ行進で街頭に繰り出した、犯罪を犯した香港の住民や一時滞在者を中国本土へ引き渡すことを可能にする討議中の逃亡犯条令への抗議の一番最近の動きです。香港の民主派議員であるクラウディア・モーに話を聞きます。

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    2019/7/2(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「私たちは黙らない! ストーンウォールは暴動だった!」 クィア解放マーチの「急進的ルーツに立ち戻れ」コール

    ニューヨーク市で6月30日(日)に行われたLGBTQプライドには、史上最多の400万人が参加しました。現代のLGBTQ運動の発端となった「ストーンウォールの反乱」50周年を記念する二つのデモ行進が行われました。「ワールド・プライド」のパレード参加者は数百万人の歓声を受けながら5番街を行進しました。1969年6月28日の早朝にゲイとトランスジェンダーの人々が警察と衝突した現場であるシェリダン・スクエアでは、デモの商業化に反対する「クィア解放マーチ(Queer Liberation March)」が開かれ、数万人の活動家を集めました。そのスローガンは「ストーンウォールは暴動だった! 私たちは黙らない!(Stonewall was a riot! We will not be quiet!)」でした。デモクラシー・ナウ!のテイ=マリー・アストゥディーヨとリビー・レイニーが現場で取材しました。二人は、50年前のストーンウォールの反乱の時代に現場に居合わせた活動家に話を聞きました。またトランスジェンダーの女性として初めてアウト誌の編集者となったラケル・ウィリスなど、運動の伝統を受け継ぐ世代の人々にも取材しました。まずは長年の経歴を持つ活動家でジャーナリストのアン・ノースロップの話を聞きます。ノースロップはフリー・スピーチTVの番組「ゲイUSA」の共同司会者を務めています。

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    2019/7/1(Mon)
    記事番号: 
    2
  • トランプが北朝鮮入り この歴史的訪問は朝鮮戦争の終結を促すか

    トランプ大統領は6月30日(日)、米国史上初めて現職の大統領として、北朝鮮に足を踏み入れました。トランプが南北の軍事境界線にある非武装地帯(DMZ)を訪問したのは、北朝鮮指導者の金正恩(キム・ジョンウン)と面談するためでした。そこで金正恩がトランプに、1953年から北朝鮮と韓国を分けてきた境界線をまたぐよう招待したのです。トランプはこれを受け、北朝鮮側に足を踏み入れ、約20歩進みました。DMZでの面談後、トランプと金正恩は韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領との3者会談に臨みました。トランプと金正恩との会談は、核交渉が決裂した2月以来となります。今後数週間のうちにさらなる核交渉の開始が予定されていると伝えられています。ラトガース大学の朝鮮史准教授のスージー・キムと、朝鮮戦争の終結を目指すグローバルな女性運動「ウィメン・クロスDMZ」(非武装地帯を越える女性たち)」の創設者で代表を務めるクリスティン・アンに話を聞きます。

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    2019/7/1(Mon)
    記事番号: 
    1
  • ストーンウォール追悼:蜂起から50年 指導者たちがLGBTQ権利運動の原点を振り返る

    50年前の今日、1969年6月28日の真夜中を過ぎた午前1:30、ニューヨーク市警察がグリニッジ・ビレッジのクリストファー通りにある、ストーンウォール・インというゲイやトランスジェンダーが集まるバーに、抜き打ちで取り締まりに入りました。警官が客の何人かを外に引きずり出し始めると、LGBTQコミュニティは反撃し、3日間の暴動に発展しました。この歴史的な抵抗は今日のLGBTQ権利運動の発端となり、「ストーンウォールの反乱」として知られるようになりました。1989年にデイヴ・アイセイが制作したラジオドキュメンタリーRemembering Stonewall(『ストーンウォールを思い出す』)から、ストーンウォールの反乱の蜂起者だった人たちの声を聞きます。

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    2019/6/28(Fri)
    記事番号: 
    4

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