デイリーニュース

  • アンドリュー・ベースビィッチ:辛うじて戦争は避けたが トランプはソレイマニ殺害で「不必要な危機」を招いた

    トランプ大統領は1月8日、イランに対し新たな制裁を加えると誓いましたが、新たな軍事行動は避けた模様です。米国がイランのカセム・ソレイマニ司令官をバグダッド国際空港で暗殺した後、両国間での緊張が高まっています。8日にはイランがイラクの米軍駐屯基地に弾道ミサイル22発を発射する報復を行いましたが、負傷者はありませんでした。イランはイラク政府にこの攻撃を事前通告していました。バグダッドのグリーン・ゾーン内にある米国大使館近くにも後に小型のロケットが着弾しました。8日のテレビ演説でトランプは、NATOにもっと積極的に中東に関わるよう求め、他国にもイラン核合意から離脱するよう呼びかけました。シンクタンク「責任ある国政のためのクインシー・インスティテュート」(Quincy Institute for Responsible Statecraft)共同創設者で理事長のアンドリュー・ベースビィッチに話を聞きます。ベースビィッチは元大佐でベトナム戦争でも戦った退役軍人です。最新の著書はThe Age of Illusions: How America Squandered Its Cold War Victory(『錯覚の時代――アメリカはいかに冷戦の勝利を無駄にしたか』)です。

    dailynews date: 
    2020/1/9(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 致命的な地震がプエルトリコを揺るがし、大規模停電と「インフラの余震」を引き起こしている

    7日早朝、マグニチュード6.4の地震がプエルトリコを揺るがし、少なくとも1人が死亡し、大停電でほぼ全人口が暗闇に陥っています。100年以上の間にプエルトリコを襲った中で最大の地震であり、最近何日もにわたり一連の強い地震が島を揺るがせた末に起こりました。6日にはマグニチュード5.8の地震が発生し、海岸沿いの町グアニカに損害を与えました。地震の被害で、350人近くが家を失い、少なくとも30万人への飲料水の提供が停止しています。7日、ワンダ・バスケス知事は非常事態を宣言しました。今回の災害は、プエルトリコで2017年のハリケーン・マリアによる甚大な被害の余波がまだ続いている中で起きました。ハリケーン・マリアでは少なくとも3000人が死亡し、米国史上最長で、世界でも2番目に長い停電で、人々は何か月間も電気のない生活を強いられました。ニューヨーク市立大学の政治人類学者、ヤリマル・ボニヤに話を聞きます。彼女はAftershocks of Disaster: Puerto Rico Before and After the Storm(『災害の余震:嵐の前後のプエルトリコ』)選集の共同編集者で、またプエルトリコの経済危機を理解するためのガイドである「プエルトリコ・シラバス」の創設者です。

    dailynews date: 
    2020/1/8(Wed)
    記事番号: 
    5
  • イラン系アメリカ人議員、米国とイランとの緊張の拡大に伴う外国人嫌悪の高まりを警告

    米国とイランの緊張が高まる中、国境警備隊は米国とカナダの国境でイラン系アメリカ人を拘束しています。1月3日の米国によるカセム・ソレイマニ将軍暗殺後の週末に、国境沿いの入国審査で少なくとも100人の入国が遅延しました。この対応について、フロリダ州オーランド選出民主党議員アンナ・エスカマニの話を聞きます。彼女はフロリダの公職に選ばれた最初のイラン系アメリカ人です。「イランのような国で戦争が発生する可能性があると見ると、ここ米国内で、外国人嫌悪が起きる。それが、現実です」とエスカマニは言います。

    dailynews date: 
    2020/1/8(Wed)
    記事番号: 
    4
  • 想定外の余波? 米国によるソレイマニ将軍暗殺は、イランで高まる抗議運動を弱体化させかねない

    イランで抗議行動が起こり、イラン全土の数十の都市でデモが行われました。抗議者たちは経済的救済を要求し、汚職を非難しました。抗議運動が開始されて以来、治安部隊による激しい弾圧により1,000人以上が殺されました。イランの最高レベルの実力者、カセム・ソレイマニ将軍の米国による暗殺によって引き起こされたイランと米国間の緊張の高まりは、この抗議運動を弱める可能性があると、ボストン大学の社会学と国際学の助教授であるアリ・カディバルは言います。カディバルは、テヘラン大学の学生時代、イランの学生運動で活動していました。

    dailynews date: 
    2020/1/8(Wed)
    記事番号: 
    3
  • フアン・コール:司令官暗殺と軍事攻撃により、米・イラン対立が前例のない領域に

    米国によるイランの最高実力者、カセム・ソレイマニ将軍の暗殺と、続いて起きた、イラクの米軍駐留基地へのイランからの報復ミサイル攻撃で、中東の緊張は劇的に高まっています。イランの最高指導者アヤトラ・ハメネイ師は、ミサイル攻撃をアメリカ人の「顔への平手打ち」と呼び、中東からの米軍撤退を求めました。イランのミサイル攻撃は、イラク議会がイラクからのすべての外国部隊の追放を決議したわずか数日後に起こりました。ミシガン大学の歴史学教授であるフアン・コールに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2020/1/8(Wed)
    記事番号: 
    2
  • テヘランからの見解:イラン人教授 米国による侵略行為を非難し、米国の支援を受ける湾岸諸国に警告

    イラン軍は8日未明に、イラクにある米軍基地に22発の弾道ミサイルを発射しました。イランはこれを、先週バグダッド空港で米国のドローン攻撃により殺害されたイランのカセム・ソレイマニ司令官暗殺に対する「激しい報復」だとしています。イランのミサイルの標的は、アンバール県のアサド空軍基地とアルビルの基地でした。第一報では米国人またはイラク人の死傷者の報告はありません。攻撃の直後、イランのジャワド・ザリフ外相は「我々は事態のエスカレートや戦争を求めてはいないが、侵略に対しては自衛する」とツイートしました。8日、イランの最高指導者アヤトラ・アリ・ハメネイ師は、首都テヘランで演説し、このミサイル攻撃について「アメリカ人に平手打ちを食らわせた」と述べ、中東からの米軍撤退を求めました。この攻撃後、トランプ大統領は、「万事うまくいっている!イランから、イラクにある2か所の基地へミサイルが発射された。現在、負傷者と被害の調査をしている。今のところ、順調だ!我々には、世界で最も強力でずば抜けて装備の整った軍隊がある。明朝、声明を発表する」とツイートしました。イランのミサイル攻撃は、イラク議会はイラクからすべての外国部隊を追放する決議を可決したわずか数日後に起きました。テヘランのモハマド・マランディに話を聞きます。彼はテヘラン大学の英文学とオリエンタリズムの教授です。

    dailynews date: 
    2020/1/8(Wed)
    記事番号: 
    1
  • プロパガンダ・マシン:ケンブリッジ・アナリティカによる有権者の心理操作の軍事ルーツ

    データ収集、標的広告、有権者操作というケンブリッジ・アナリティカのような会社によって使われている手法についての討論を続けます。2018年5月にザ・オブザーバー紙が,秘密めいたケンブリッジ・アナリティカ社が約8700万人分のフェイスブックのプロフィールをユーザーへの通知や承諾なしに収集していたことを明らかにし、同社はその後倒産しました。 一連のケンブリッジ・アナリティカの内部文書とEメールがツイッターに新たに投稿され、トランプ大統領の国家安全保障担当前補佐官ジョン・ボルトンとの仕事を含む、同社の活動内容の詳細を語っています。

    dailynews date: 
    2020/1/7(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 『グレート・ハック: SNS史上最悪のスキャンダル』:大量データ解析企業が助けた2016年大統領選撹乱 2020年も繰り返す?

    アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞の選抜候補に残った『グレート・ハック: SNS史上最悪のスキャンダル』は、データ会社ケンブリッジ・アナリティカが、2016年の米大統領選直後に、ソーシャルメディアの闇の象徴として立ち現れてきた過程を描いています。2018年5月にザ・オブザーバー紙がケンブリッジ・アナリティカが約8700万人分のフェイスブックのプロフィールをユーザーへの通知や承諾なしに収集していたことを明らかにし、同社はその後倒産しました。ケンブリッジ・アナリティカは、そのデータを2016年の大統領選中にトランプ大統領を支持するよう有権者を揺さぶるために使いました。『グレート・ハック: SNS史上最悪のスキャンダル』の共同監督カリム・アーメルとジャハニ・ヌージャイム、ケンブリッジ・アナリティカの内部告発者ブリタニー・カイザーに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2020/1/7(Tue)
    記事番号: 
    2
  • データ会社ケンブリッジ・アナリティカの新たな文書の数々を公表した内部告発者ブリタニー・カイザーにインタビュー

    米国の2016年の大統領選から英国のEU離脱推進運動、そしてマレーシア、ケニヤ、ブラジルを含むその他60カ国以上の選挙において、怪しげなデータ会社ケンブリッジ・アナリティカが、世界中の有権者をいかに操作してきたかについての新たな詳細情報が明らかになりつつあります。一連のケンブリッジ・アナリティカの内部文書とEメールがツイッターに新たに投稿され、トランプ大統領の国家安全保障担当前補佐官ジョン・ボルトンとの仕事を含む、同社の活動内容の詳細を語っています。こうした文書は、ケンブリッジ・アナリティカの内部告発者ブリタニー・カイザーが漏えいしたものです。彼女は2018年に退職するまで同社で3年半働いていました。

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    2020/1/7(Tue)
    記事番号: 
    1
  • ブッシュ政権の政府高官 「2003年に戦争への行進を見た。イランについても同じことが見える」

    トランプ政権によるイランの軍事最高幹部カセム・ソレイマニ暗殺について、元米陸軍大佐ローレンス・ウィルカーソンとともに見ていきます。ウィルカーソンは2002年から2005年まで、コーリン・パウエル国務長官の首席補佐官を務めました。国連で戦争支持の演説をするパウエル長官を見たのは2003年2月5日でした。それ以来ウィルカーソンは、米国の中東地域への介入について明確な批判を行ってきました。ウィルカーソンは2018年、ニューヨーク・タイムズ紙に“I Helped Sell the False Choice of War Once. It’s Happening Again.”(「私は戦争という誤った選択を売り込んだことがある。同じことがまた起きている」)と題する記事を寄稿しています。

    dailynews date: 
    2020/1/6(Mon)
    記事番号: 
    4

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