デイリーニュース

  • テキサス州サンタフェ高校で銃乱射事件 州議員は事件後も「銃にまったく無関心」

    米国の学校銃乱射事件に新たな事件が加わりました。テキサス州サンタフェ高校で18日午前(現地時間)、在校生のディミトリオス・パグルチス(17)が校舎内で発砲、生徒8人と教師2人の計10人が死亡しました。事件に使用された銃は、パグルチスの父親が所有していた散弾銃と38口径リボルバーでした。パグルチスは犯行前、事件当日に着た「Born to Kill」(殺すために生まれた)と書かれたTシャツの写真をFacebookに投稿していました。この事件についてコメントしたテキサス州当局者のなかには、人工中絶や暴力ビデオゲームのせいだとして、祈りを呼びかけた役人もいました。全米ライフル協会(NRA)新会長に選出されたオリバー・ノースは、学校での銃乱射事件の原因として薬剤リタリンを非難しています。「テキサス・オブザーバー」(The Texas Observer)のコルテン・パーカーと「テキサス・ガン・センス」(Texas Gun Sense)のエド・スクラッグスに最新情報を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/5/21(Mon)
    記事番号: 
    1
  • ダニエル・エルスバーグ:イランや北朝鮮戦争との破滅的な戦争を回避するために内部告発が必要

    内部告発者ダニエル・エルスバーグは、1971年に米国のベトナム戦争関与についての情報を漏えいさせたことで有名ですが、その他にも国防総省と大統領府の顧問として核戦争戦略の草案も作成していたことが、著書The Doomsday Machine: Confessions of a Nuclear War Planner『最終兵器:核戦争立案者の告白』)の中で詳細に記されています。サンタクルーズにいる彼に、核戦争、南北朝鮮問題、イランについて話を聞きます。トランプ大統領がイランとの核合意から撤退することは「イランを壊滅させたい頭がおかしい人々を除いては、誰にも何の利益にもならない」と、イスラエル首相ベンジャミン・ネタニヤフとサウジアラビアを引き合いに出しながら、話しました。

    dailynews date: 
    2018/5/18(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 内部告発者ダニエル・エルスバーグ:ベトナム反戦の市民的不服従がペンタゴンペーパーズ漏えいにつながった

    1971年、米国政府のハイレベル安全保障分析官を務めていたダニエル・エルスバーグは、米国政府のベトナム戦争への関わりを記した最高機密文書ペンタゴン・ペーパーズをニューヨーク・タイムズ紙や他の出版社に漏えいし、ベトナム戦争の終結に重要な役割を果たしました。米国で最も有名な市民的不服従の行動が先日50周年を迎えたことについて、エルスバーグに話を聞きます。1968年5月17日、カトリック教会の神父と活動家たちの一団がベトナム戦争への抗議行動としてメリーランド州ケイトンズビルにある徴兵委員会の事務所に侵入し、378枚の徴兵用書類を盗み出し、駐車場で焼き捨てました。彼らは「ケイトンズビル事件の9人」と呼ばれるようになりました。非暴力の直接行動が社会運動の中で果たしうる役割をエルスバーグが話します。エルスバーグによると、ベトナム戦争を終結させるには「沢山の人々が普通でない行動をすることが頼りだった」と話します。

    dailynews date: 
    2018/5/18(Fri)
    記事番号: 
    2
  • トランプ政権の環境保護庁が隠蔽したいテフロンの中の化学物質による河川や消防士の汚染

    環境保護庁(EPA)が、新たな大スキャンダルに直面しています。米国の水道水が広範囲にわたって化学物質に汚染されていることを詳述した憂慮すべき連邦政府の調査報告を、ホワイトハウスと共謀して握りつぶそうとしたためです。トランプ政権の高官は、この調査の公表は「広報活動の悪夢」を招くだろうと警告しました。この調査で明らかになったのは、テフロン(デュポン社が開発製造するフッ素樹脂)や消火剤の泡の中に一般的に存在する化学物質が、環境保護庁が以前は安全とみなしていた水準であっても人体に有害だということです。ニューヨーク・タイムズ紙が「デュポン社の天敵」と呼ぶ弁護士ロバート・ビロットに話を聞きます。ビロット弁護士はかつて、テフロン加工の工程で使われていた有毒化学薬品で飲料水が汚染されたため被害を受けた人々の代理人をつとめ、デュポン社から賠償を勝ち取ることに成功しました。彼は2017年のライト・ライブリフッド賞の受賞者です。

    dailynews date: 
    2018/5/18(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 大統領補佐官ボルトンが政権交代を示唆したことで 予定されていた米北朝鮮和平交渉が危機にさらされる

    トランプ大統領の国家安全保障補佐官ジョン・ボルトンが5月13日、北朝鮮への非核化には「リビア・モデル」を使うべきだと発言したことで、北朝鮮は6月12日に予定されていた米北朝鮮首脳会談をキャンセルすると脅しています。2003年、リビアは米国からの制裁措置緩和と引き換えに核開発プログラムを放棄、解体の確認に国際検査官を受け入れました。8年後、米国および数か国がリビアを攻撃、カダフィ政権は崩壊しムアンマル・カダフィは殺害されました。カリフォルニア大学サンタクルーズ校の准教授で「朝鮮半島政策インスティテュート」(Korea Policy Institute)理事のクリスティーン・ホンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/5/17(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 50周年記念:ベトナム戦争に抗議して自家製ナパーム弾で徴兵書類を焼いた「ケイントズビル事件の9人」

    50年前の今日、1968年5月17日にメリーランド州ボルチモア郊外のケイントズビルで、カトリック神父と活動家のグループが小さなたき火の周りに集まり、祈りを捧げ歌をうたいました。彼らは地元の徴兵委員会の事務所に入り、ベトナム戦争に徴兵される可能性の高い1-Aカテゴリーの青年の徴兵記録378件を持ちだし、これをガソリンと洗濯石鹸で作った自家製ナパームで焼却しました。自家製ナパームを使ったのは、ナパーム弾は米軍がベトナムで民間人に対して使った象徴的な武器だからです。この市民的不服従行為のビデオは世界中に広まりました。彼らは「ケイントズビル事件の9人」として知られ、1970年に最大で禁固3年の刑を言い渡されました。この抗議の組成に関わったフィル・ベリガン神父とダニエル・ベリガンのインタビューを放送するとともに、「ケイントズビル事件の9人」の存命者のひとりマージョリー・「マルガリータ」・メルビルに、この活動を記念する歴史的記念碑の除幕式で話を聞きました。

    dailynews date: 
    2018/5/17(Thu)
    記事番号: 
    2
  • ガザで負傷者の手当て中にイスラエル軍から銃撃されたカナダ人医師タレク・ルバーニにインタビュー

    パレスチナの人民はイスラエルのガザ占領に対して抗議を続けることを誓っていますが、本日は、5月14日負傷したパレスチナ人の手当て中にイスラエル軍に両足を銃で撃たれたカナダ人医師に話を聞きます。イスラエル軍は「帰還の大行進」(The Great March of Return)に参加した武器を持たないパレスチナ人の抗議者の少なくとも61人を射殺しました。犠牲者のひとりは医師でした。カナダ、英国、ドイツ、アイルランド、ベルギーが今回の射殺について捜査を求めています。国連人権理事会は、悪化するガザでの暴力行為について議論する特別議会を18日に行うと発表しました。本日は14日に射撃された19人の医療関係者のひとり、緊急医療専門医のタレク・ルバーニに話を聞きます。ルバーニは、オンタリオ州ロンドンのウエスタン大学准教授です。ルバーニはパレスチナ出身の難民で、医療機器が不足する地域にオープンソースの医療器具を提供する「グリア・プロジェクト」(Glia Project)の一員です。

    dailynews date: 
    2018/5/17(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 労働組合妨害活動をコーク兄弟が支援 秘密の「やり口」を使って組合員の離脱を奨励

    右派系シンクタンクのネットワークが、公共部門の労働組合組合員に対し組合費の支払いをやめるよう説得する活動を全国的に開始していたことが、ガーディアン紙が入手した内部文書で明らかになりました。この活動は、コーク兄弟などの億万長者から拠出された8千万ドルの資金に支えられています。今月、最高裁は、労働組合が交渉した契約から利益を得ている労働者でも、労働組合に加入しないと決めれば組合費を払わずにすむか否かに関して裁決をくだすことになっており、コーク兄弟は自分たちに好ましい裁決を期待しています。こうした組合離脱キャンペーンが行われるさなか、ノース・キャロライナ州の教師たちは今日、大規模なストライキを行なっており、数百の学校が閉鎖されています。このストの直前には、ウェスト・バージニア、ケンタッキー、オクラホマ、アリゾナの各州の教師による大規模なストが行われました。米国版ガーディアン紙の主席記者であるエド・ピルキントンから詳しく聞きます。彼の最新の独占記事は、「米国の右派グループは、米国の労働組合に対する謀略をしかける秘密の『やり口』を如何にして手に入れたか」(“How rightwing groups wield secret 'toolkit' to plot against US unions.”)です。

    dailynews date: 
    2018/5/16(Wed)
    記事番号: 
    5
  • 民主党への警鐘? ペンシルバニア州の予備選で社会主義的公約を掲げた4人の女性候補が男性の現職候補を破って勝利

    15日、ペンシルベニア州下院議員選の候補者を選ぶ民主党予備選挙で、アメリカ民主社会主義者党が支援する4人の候補者が勝利しました。4人の顔ぶれは、弁護士で労働運動組織者のサマー・リー、元公共ラジオ放送局記者のエリザベス・フィールダー、女性の権利運動組織の創設者サラ・イナモラト、省エネルギー非営利法人で働くクリスティン・シールです。この4人の女性のうち2名は、15日の予備選挙で同州下院の男性現職議員に勝利しました。インターネットメディア「インターセプト」のワシントンDC支局長であるライアン・グリムに詳しく聞きます。

    dailynews date: 
    2018/5/16(Wed)
    記事番号: 
    4
  • 民主党有力議員ら 拷問への関与記録があるジーナ・ハスペルのCIA長官就任を支持

    上院情報委員会は、トランプ大統領がCIA長官候補に指名したジーナ・ハスペルの就任を承認し、承認手続きは上院本会議へと送られました。ハスペルはCIAで33年の勤務経験を持つベテランで、2002年にタイのCIA秘密収容施設の運営責任者でしたが、その間に、同収容所で少なくとも一人の囚人に対し「水責め」やその他の拷問が行われました。彼女はまた、同秘密収容施設での拷問を示すビデオテープの破棄を命じました。「CIAの拷問プログラムは存在すべきでなかった」とのハスペルの発言後、多数の民主党有力議員が就任支持にまわりましたが、彼女は先週の指名承認公聴会において、9.11後の囚人の扱いを「拷問」と呼ぶことを繰り返し拒否し、拷問は道議に反すると思うかという質問に、明確に応えることを拒否しました。インターネットメディア「インターセプト」のワシントンDC支局長であるライアン・グリムから詳しく聞きます。彼の最新記事は、「ジーナ・ハスペルの承認投票に先立ち、上院は見られてはまずい秘密メモへのアクセスを妨害」(“Ahead of Vote on Gina Haspel, Senate Pulls Access to Damning Classified Memo.”)です。

    dailynews date: 
    2018/5/16(Wed)
    記事番号: 
    3

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