デイリーニュース

  • 「私たちを動物のように扱うな」:国境警備隊員がグアテマラの先住民女性を殺害したことで高まる怒り

    グアテマラでは、19歳の先住民の女性クローディア・ゴメス・ゴンサレスのために家族が正義を求めています。彼女は5月第4週、テキサス州の国境近くで、米国国境警備隊員によって頭部を撃たれて死亡しました。国境警備隊は当初、隊員の一人が「複数の人物から鈍器で攻撃を受けた」後に発砲が起こったと主張していました。この証言ではゴンザレスは「攻撃してきたひとり」とされていました。しかし警備隊はその後話を変え、隊員は「群衆が彼の口頭での命令を無視し、代わりに彼に向かって突進した」後に発砲したと述べました。しかし、発砲が起こった場所の近くに住む住人の一人は、隊員が何かを叫んだりするのは全く聞かなかったと述べました。テキサス州デル・リオにあるグアテマラ領事館は、「国境警備隊による暴力と過大な武力行使」と批判して、ゴンサレスの死の調査を求めています。ゴンサレスは死亡したとき、彼女のボーイフレンドと再会するためにバージニア州に向かう途中でした。アメリカ自由人権協会の「国境の権利センター」(Border Rights Center)の代表であるアストリッド・ドミニケスに、ヒューストンから話を聞きます。受賞歴のある調査報道ジャーナリストであるサラ・マクラグにも、ミズーリ州セントルイスから話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/5/29(Tue)
    記事番号: 
    3
  • アイルランドの中絶投票を受け 北アイルランドで高まる中絶の権利を求める声

    アイルランドの有権者たちは5月25日、同国の非常に厳しい中絶法を緩和させることに圧倒的な数の賛成票を投じ、リプロダクティブ・ライツ(女性の性と生殖に関する権利)に大勝利をもたらしました。女性と胎児に同等の権利を与えるアイルランドの憲法修正第8条を撤廃する国民投票で、投票に行った人々の3分の2が、賛成票を投じました。しかし5月25日の投票は、イギリスが統治する北アイルランドでの中絶の権利を変更することはありません。北アイルランドでは中絶手術を禁じる19世紀の法律が現在も残っています。アイルランドのダブリンから「賛成のための団結」(Together for Yes)の共同代表で、「中絶の権利運動」(Abortion Rights Campaign)の共同設立者であるグレイン・グリフィンに話を聞きます。「賛成のための団結」の選挙コーディネーターで、「アイルランド学生連盟」(Union of Students in Ireland)の元代表であるアニー・ホーイにも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/5/29(Tue)
    記事番号: 
    2
  • ほぼすべての中絶を禁止する法の撤廃 アイルランドの歴史的な投票を支援した2人の活動家にインタビュー

    「自由で安全で合法的」。2012年に始まったアイルランドの女性たちによる「中絶の権利運動」(Abortion Rights Campaign)のスローガンです。この運動は5月25日の歴史的多数の投票につながり、アイルランドの非常に厳しい中絶法を緩和させることになりました。1983年に制定された、女性と胎児に同等の権利を与えるアイルランドの憲法修正第8条を撤廃する国民投票では、投票に行った人の3分の2が賛成票を投じました。賛成票は、女性が妊娠12週間目までに中絶を求めることを可能にする法案も支持しています。これはこれから法制化されなければなりません。2012年にアイルランドの病院で流産の末死亡したインド人歯科医サビータ・ハラパナバルの事件は世間の注目をあつめ、今回の国民投票のきっかけのひとつとなりました。この病院の医師たちは、胎児の心音が聴こえるという理由で、ハラパナバルの再三の中絶の要求を拒否し、彼女は致命的な感染症にかかりました。アイルランドのダブリンから「賛成のための団結」(Together for Yes)の共同代表で、「中絶の権利運動」の共同設立者であるグレイン・グリフィンに話を聞きます。

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    2018/5/29(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 1968年を振り返る ソンミ村虐殺 キング牧師暗殺 コロンビア大の学生スト ケイトンズビルの9人

    メモリアル・デー(戦没者追悼記念日)の特別番組として、本日は現代米国史の節目となった1968年という年を振り返ってみましょう。この年には、マーティン・ルーサー・キング牧師とロバート・ケネディの暗殺、コロンビア大学からサンフランシスコ州立大学まで歴史的な盛り上がりをみせた学生のストライキ、ソ連によるチェコスロバキアの侵攻、シカゴで行われた民主党大会での抗議活動、ベトナム戦争の深刻化など、さまざまなできごとが続きました。本日は時間いっぱいを使って、ベトナムのソンミ村虐殺事件、キング牧師の暗殺、コロンビア大学の学生スト、「ケイトンズビル事件の9人」という鍵となった4つの事件をめぐり、デモクラシー・ナウ!の最近の放送を抜粋してお送りします。

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    2018/5/28(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 亡命キューバ人&CIA工作員ルイス・ポサダ・カリレス 長年のテロ活動にもかかわらず自由の身で米国で死去

    元アメリカ中央情報局(CIA)工作員の亡命キューバ人ルイス・ポサダ・カリレスが23日、マイアミ郊外で亡くなりました。享年90でした。ポサダ・カリレスは1976年に起きたクバーナ航空455便爆破事件を首謀した容疑者として最も知られています。何十年にわたり、キューバとベネズエラからテロ容疑者として身柄引き渡しの要請があったにもかかわらず、米国政府はポサダ・カリレスの送還を拒否していました。ポサダ・カリレスは後に、1997年にキューバで起きた一連のホテル爆破事件への関与を公然と認めました。2000年にはフィデル・カストロが演説をする予定だった公会堂の爆破を計画したとしてパナマシティで拘束されました。こうした犯罪歴にも関わらず、ルイス・ポサダ・カリレスは自由の身でフロリダで亡くなりました。ワシントンD.C.を拠点にするキューバ人弁護士ホセ・ペルティエラに話を聞きます。彼はルイス・ポサダ・カリレス送還要求の件でベネズエラ政府の代理人を務めており、2000年~2001年にはエリアン・ゴンザレスの代理人も務めました。

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    2018/5/25(Fri)
    記事番号: 
    4
  • ビル・コスビーによるレイプ被害者 「黒人女性には告発を控えるよう不当な圧力がかかっている」

    25日に警察へ出頭したハービー・ワインスティーンは、女性2人に対する性的暴行の罪に問われています。ちょうど1カ月前には、エンターテインメント界のもう一人の大御所、コメディアンのビル・コスビーが世間の見守る中で転落しました。コスビーは、2004年にアンドレア・コスタンドに薬を飲ませ、性的暴行を加えたとして、3件の悪質な強制わいせつ罪で有罪判決を受けました。コスタンドはテンプル大学女子バスケットボールチームの元部長です。ワインスティーン同様、コスビーは多くの女性から性的暴行で訴えられており、その中には何十年も前に発生したものものあります。現在80歳になるコスビーは最長で禁固30年の刑を受ける可能性があり、量刑は今夏に申し渡される予定です。ロサンゼルスから視覚芸術家で俳優のリリ・バーナードに話を聞きます。彼女もビル・コスビーを訴えた一人で、1990年代前半に「ザ・コスビー・ショー」のゲスト出演の準備中にコスビーに薬を盛られ、レイプされたと主張しています。引き続き、ハービー・ワインスティーンによる性的暴行の被害者ルイーズ・ゴッドボールドに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/5/25(Fri)
    記事番号: 
    3
  • ハービー・ワインスティーン NYでレイプ容疑で逮捕 暴行被害者の反応

    追加情報:ハービー・ワインスティーンの保釈金は1000万ドル、100万ドルの現金払いで釈放と決定

    dailynews date: 
    2018/5/25(Fri)
    記事番号: 
    2
  • トランプ米朝首脳会談から撤退 和平プロセス促進のため非武装地帯へ向かう女性活動家たち

    トランプ大統領は、6月12日に予定されていた北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との会談を白紙に戻しました。北朝鮮の外務次官は25日、金委員長はいまもトランプ大統領と喜んでいつでも会うつもりであり、首脳会談の中止は「非常に残念」であると話しました。トランプ大統領は金委員長宛ての書簡の中で、金委員長による最近の発言の「強烈な怒りとあからさまな敵愾心」を会談中止の理由に挙げています。続いてトランプ大統領は「あなたは核戦力の話をしますが、我々の戦力はあまりに巨大で強力なので、決して使わずに済むよう神に祈ります」と記しています。トランプ大統領がこの書簡を送ったほんの数時間前、北朝鮮は核実験場の一つを破壊したと宣言していました。NBCの報道によると、この決定は突然に行われたため、トランプ政権は自国議会の院内総務たちにも、韓国の文在寅大統領をはじめとする同盟諸国にも、通知する時間が十分に時間ありませんでした。韓国のソウルから、朝鮮戦争の終結を求める世界的な女性運動ウィメン・クロスDMZ創設者で理事長クリスティーン・アンに話を聞きます。またワシントンD.C.から、ネイション誌とソウルの調査報道韓国センターの特派員である調査報道ジャーナリストのティム・ショロックに話を聞きます。

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    2018/5/25(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 『ザ・テイル』:子どもの性的虐待のテーマに取り組んだ ジェニファー・フォックス監督の新作映画

    #MeToo 運動は、世界各地で女性がセクシャルハラスメントや性的虐待、性的暴力の被害を公表するきっかけとなっています。本日はある女性が子ども時代に受けた性的虐待と向き合う注目の新作映画を紹介します。この作品は、自身が性的虐待を経験した女性監督ジェニファー・フォックスの作品です。米国ではHBOで5月26日に公開が予定されています。この作品The Tale(『ザ・テイル(話)』)は2018年、サンダンス映画祭で初公開されました。出演はローラ・ダーン、エレン・バースティン、ジェイソン・リッターとコモン。作品は絶賛され、ガーディアン紙は「見事な性的虐待のドラマ」であり「#MeToo映画の母」と評しています。『ザ・テイル』を監督したジェニファー・フォックスにニューヨークのスタジオで話を聞きます。

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    2018/5/24(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 溶岩が地熱発電所と太平洋まで到達したハワイで 公衆衛生的大惨事の危機も

    ハワイ島ではキラウエア火山の噴火が続き火山灰と溶岩が噴出しています。溶岩は日々プナ地熱発電所(PGV)に接近しています。PGVはハワイ島のエネルギー発電の25パーセントの電力を供給する発電所ですが、職員たちは発電所から制御のきかない有毒ガスが発生するのを防ぐために施設の閉鎖を急いでいます。同発電所が開設された1989年当時は、一部の住人が聖なる土地と呼ぶ地を使用したことで論争がおきました。ハワイ先住民の多くは、キラウエア山を火の女神ペレの宿る地と信じています。地熱発電所は持続可能エネルギーではあるものの、PGVは住民の健康を脅かし環境にも悪影響だと主張する人もいます。ホノルルから調査報道サイト『ホノルル・シヴィル・ビート』(Honolulu Civil Beat)のブリッタニー・ライト記者に話を聞きます。ライトの最新記事は"Workers Scramble to Seal Wells at Geothermal Plant Threatened by Lava"(「溶岩接近で脅かされる地熱発電所で 職員が地熱貯留槽封鎖を急ぐ」)というタイトルです。

    dailynews date: 
    2018/5/24(Thu)
    記事番号: 
    2

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