デイリーニュース

  • 米陸軍内部告発者ダニエル・デイビス中佐「国防総省はアフガン戦争で国民をだましている」

    「アフガニスタンの現地の状況がどうなのか、連邦議会やアメリカ国民に話をするときに米軍の幹部クラスの指導者たちがあまりに真実を歪めているので、いまや真実が何なのかつかめなくなっている」これが米陸軍中佐ダニエル・デイビスが新たに発表した非難に満ちた報告の結論です。彼は2011年10月、1年に及ぶ2度目のアフガニスタン派遣から帰還し、この10年戦争がいかにひどいことになっているのかについて軍当局がアメリカ国民を惑わしてきたと言っています。アフガニスタン政府は国民に基本的な生活物資を供給することもできず、事実上、米軍基地の目の届く範囲から外れたアフガンほぼすべての部分を反政府武装勢力が支配していると彼は主張します。彼の報告書全文を入手して2月第2週にそれを出版した、ローリング・ストーン誌のマイケル・ヘイスティングズに話を聞きます。「デイビス中佐は歴史を正しく残そうとしているのです。彼はそれが正しい道だと信じているし、そのためには喜んで職を賭する覚悟です」

    dailynews date: 
    2012/2/15(Wed)
    記事番号: 
    1

    eyeshot

  • 「それがすべて」:ストーリーコー創設者が語る口述歴史プロジェクトからのラブ・ストーリー

    2月14日のバレンタインデーに、愛について語る普通の米国人の声をお届けします。これは、受賞歴もある米国の社会史プロジェクト、ストーリーコー(StoryCorps)から編まれた新刊の中に収められているものです。同書All There Is: Love Stories from StoryCorps(『それがすべて:ストーリーコーからのラブ・ストーリー』)は、二つの人生を結び付けて行く愛を中心テーマにした約4万件のインタビューの中から、最も印象的な物語を紹介しています。「ストーリーコーのメッセージの一つは、愛する人には言いたいことを今日言おう、待ってはだめだということを忘れないで、ということです」と、ストーリーコーの創設者デーブ・アイセイは言います。愛についてのアイセイのお気に入りの録音のいくつかも放送します。その中には、末期癌で人生最後の日々を送る夫が、妻に向けて、二人で過ごした人生を振り返りながら録音した次のようなメッセージがあります。「最愛の妻へ:今日は本当に特別な日だね。私たちが愛を分かちあう日。そして愛は何年も経った今でも大きくなり続けているね。愛は今、この辛い日々の中で私たちを支えるために使われているんだね。僕のすべての愛、すべての日々、そしてそれ以上を込めて。ハッピー・バレンタインズ・デイ」。

    dailynews date: 
    2012/2/14(Tue)
    記事番号: 
    2
  • EUとIMF要求の厳しい緊縮案がギリシャをまひさせる中、国中に広がる“本物の絶望”

    ギリシャは引き続き、同国を約2年間紛糾させてきた公的債務危機をめぐる政治的混乱に直面しています。2月12日に承認された、欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)からの追加支援を得るための財政緊縮法案に反対する大規模デモがおこなわれるなか、ギリシャ政府は2月13日、新たな選挙を行うことを発表しました。この財政緊縮措置によって、ギリシャは2012年中に1万5000人、2015年までに15万人の公務員を解雇する方針です。最低賃金は22%引き下げられ、年金は削減される予定です。議員が同法案を可決した一方、アテネの国会議事堂前では10万人が抗議行動を行いました。抗議者の一部が暴動や略奪行為を行い、数十の店やビルに放火しました。およそ160人が拘束され、数十人がけがの治療を受けました。ネイション誌のロンドン特派員であるマリア・マルガロニスに、ギリシャの最新情勢を聞きます。彼女は2月第2週にギリシャで経済危機を取材しました。マルガロニスは、ギリシャは「巨額のローン返済を負ったまま3月までにデフォルト(債務不履行)に陥るか、この絶望的な財政緊縮法案を受け入れて経済をさらに減速させるかの“不可能な選択”に直面しています。ギリシャ国民はもううんざりしています。国民は疲れ切って、絶望的です。アテネの街頭では、何もかもが壊れていく感じがします」と言います。

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    2012/2/14(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 米支援のバーレーン軍、人権団体監視員の米国人平和活動家2人を逮捕・送還

    11日、バーレーン政府は、最近の抗議デモに関する役割をめぐり、米国人人権弁護士のフワイダ・アラフとラディカ・サイナスの2人を逮捕、強制退去処分にしました。12日に2人は送還され、同日夜にニューヨークに帰国しました。アラフとサイナスの両者は人権活動家で、治安部隊の暴力を未然に防ぐためバーレーン国内に国際監視員を設置する「ウィットネス・バーレーン」活動のメンバーです。2人の逮捕は、米国の支援する君主制政府に対する民衆蜂起からまもなく1年が経過しようとしている時期に起こりました。この1年でバーレーン政府治安部隊によってデモ参加者数十人が殺害され、数百人が逮捕や免職となりました。「(私たちは)バーレーン革命から1年が経過しようとしている中で、報道陣や人権擁護団体代表が入国拒否されているとの報告を受けています。このことから政府が国民への弾圧をさらに強めるのではないかとの警戒感が強まっています」とフワイダ・アラフは話します。

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    2012/2/13(Mon)
    記事番号: 
    4
  • グラミー賞31部門中止にラテンジャズミュージシャンら抗議

    12日、グラミー賞会場外で数十人のミュージシャンが、ハワイアン・ミュージック、ハイチ・ミュージック、ケージャン・ミュージック、ラテンジャズ、コンテンポラリーブルース、リージョナル・メキシカン・ミュージックを含む民族音楽部門の多くを取りやめにした全米レコード芸術科学アカデミーの決定に抗議するデモを行いました。デモ参加者らの中にはこの改変に人種的偏見を感じたり、低予算のインディーズ音楽に害を及ぼすと考える人もいます。去年8月には、これら受賞部門の廃止がキャリアに悪影響を及ぼしたとして、ラテンジャズミュージシャン4人がNY州最高裁判所に提訴しました。加えて、全米レコード芸術科学アカデミーが2万1000人の会員との契約上の義務に違反したとも主張しています。グラミー賞受賞経験のあるスパニッシュ・ハーレム・オーケストラ創設者のオスカー・ヘルナンデスとデモの組織と2万人の署名を手伝ったPresente.org共同創設者であるロベルト・ロバートに話を聞きます。「(グラミー賞は)私がやっている音楽を一歩前進させるために、私が愛する音楽をやらせてくれるために必要だった信頼性を高めてくれました。(グラミー賞は)多くの境界線を越える信頼性の証をくれました。私は世界中を飛び回って演奏を行いました。これは確実に私たちにとって重要なことの1つです」とヘルナンデスは語ります。

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    2012/2/13(Mon)
    記事番号: 
    3
  • テレビのブラックパワー:独立系黒人メディアの改革をした「ソウル・トレイン」司会者、ドン・コーネリアス(1936-2012)

    ホイットニー・ヒューストンは、今年の黒人歴史月間中に亡くなったカルチャーアイコンの1人に過ぎません。1日には「ソウル・トレイン」司会者のドン・コーネリアスがロサンゼルスの自宅で遺体で発見され、自殺とみられています。コーネリアスは、テレビ史上最長のシンジケーッテッドショーの1つである、ダンス音楽番組「ソウル・トレイン」を通じて黒人音楽とカルチャーをアメリカのお茶の間に届け、米国の黒人音楽を世界的に広めるという重要な役割を果たしました。「ドン・コーネリアスの考えは明快なものでした。この番組は自分の思想となり、黒人であるということの多様性や活力を賞賛するものになると。そして、メーンストリームの視聴者にも届くと」とデューク大学教授のマーク・アンソニー・ニールは述べ、ホイットニー・ヒューストンとグラミー賞受賞経験のある大御所エタ・ジェイムズの死についても触れました。

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    2012/2/13(Mon)
    記事番号: 
    2
  • ホイットニー・ヒューストン、人々の心に残る世界的スター

    音楽界では、11日に48歳で亡くなった米ポップの女王、ホイットニー・ヒューストンへ続々と哀悼の意が表されています。昨夜12日に行われたグラミー賞では、司会のLL・クール・Jとジェニファー・ハドソンが彼女の追悼を行いました。デューク大学教授マーク・アンソニー・二ールは、「彼女は、エディー・マーフィーや故マイケル・ジャクソン、そしてバスケットボール選手のマイケル・ジョーダンなど、類を見ないほどの米メーンストリームへのアクセス規模があった(様々な層を引き付ける)『クロスオーバー黒人ポップアーティスト』と私が呼んでいる世代の1人です 。今までこのレベルの黒人有名人をわれわれは見たことがありません。彼女のメーンストリームでの成功は本当に類まれなるものでした」と話します。

    dailynews date: 
    2012/2/13(Mon)
    記事番号: 
    1
  • スペインの判事バルタサル・ガルソン 裁判で弁護士資格停止 先駆的な人権活動への報復か

    スペインで最も著名な判事バルタサル・ガルソンが、違法な監視活動を命じたという罪で有罪判決を受け、弁護士資格を11年間停止されました。ガルソンは「普遍的管轄権」という原則の下に世界中の人権事案を取り上げてきたことで知られます。その中には1998年にチリの独裁者だったアウグスト・ピノチェトへの逮捕状を出したことや、米国の9.11同時多発テロ攻撃でオサマ・ビンラディンを起訴したり、米国によるグアンタナモ基地での収容者虐待問題捜査も含まれます。ガルソンはこの弁護士資格停止について控訴できません。つまり判事としてのキャリアは事実上終わるということです。マドリッドでガルソンの公判を傍聴してきたヒューマン・ライツ・ウォッチのリード・ブロディに話を聞きます。このケースは「司法権の独立と実に勇敢な判事に対する大攻撃だ」とブロディは言います。

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    2012/2/10(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 高収益の優良企業の誉れ高いアップル社 中国工場での労働管理に大きな抗議

    世界6カ所のアップル・ストアに抗議者たちが訪れ、中国国内のアップル納品業者の工場での労働環境の改善を求める嘆願書を手渡しました。この抗議活動は、アップルに部品を供給する中国企業フォックスコン(Foxconn)での過酷な労働条件や劣悪な就労環境が明らかになったために行われたもので、問題の工場では十数人もの従業員が自殺しています。ゲストはニューヨーク・タイム紙のチャールズ・ドゥヒッグ記者で、アップル製品を支える中国人労働者の人的損失のスクープにかかわりました。もう一人のゲストは、一人芝居The Agony and the Ecstasy of Steve Jobs(スティーブ・ジョブズの苦悩と恍惚)で喝采を浴びたマイク・デイジーです。この芝居のネタの一部は、アップルの中国工場を訪問して労働者たちに話を聞いた経験に基づいています。「アップルには本当の責任を果たしてもらいたい」とデイジーは言います。「彼らにはこれを一夜で改善できる能力があるのだから」

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    2012/2/10(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 50の州で総額250億ドルの住宅ローン和解成立 住宅所有者の救済か大銀行の救済か?

    住宅所有者に債務を負わせて追い出し、米国経済を冷え込ませてきた不当な住宅ローンの貸付けと住宅差し押さえ請求をめぐる訴訟で、米司法省は国内5大金融機関との間に史上最大の和解が成立したことを明らかにしました。総額250億ドルの和解と報じられていますが、銀行側が支払う現金は計50億ドルにすぎません。この和解を強烈に批判するイーブ・スミスに話を聞きます。彼女はベテラン金融アナリストで、人気の金融分析サイトNaked Capitalism(むきだしの資本主義)を運営しています。スミスによれば、「この調停は表面上は住宅所有者救済に見えますが、実際には、ほとんどの人が気づいていない、もっと重要な側面があります。これは、住宅ローン関連の不良債権を抱え込んだ銀行の救済なのです……本当の問題は、この和解では大した救済にならないことです」。

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    2012/2/10(Fri)
    記事番号: 
    1

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