デイリーニュース

  • LGBTQ(性的少数者)人権運動家に聞く カリフォルニアとワシントンにおける結婚の平等の勝利

    ワシントン州は州下院で行われた投票の結果、同性同士の結婚を合法とする7番目の州になることになりました。この投票は、米控訴審裁判所が提案8号として知られるカリフォルニア州の同性愛者同士の結婚の禁止令を違憲であると判断した翌日に行われました。番組では、団体「権利の平等ワシントン」(Equal Rights Washington)のジョシュ・フリード、「勇気運動」(Courage Campaign)のリック・ジャイコブス、ロサンゼルスに本拠地をおく性転換者のコミュニティーを運営するカリル・コーエンと結婚の平等について論義します。ジェイコブスは、提案8号をめぐる争いは「完全な平等を目指す運動全体に刺激を与えました。僕のように今までトランスジェンダーの問題に注意を払ってこなかった人たちが、この問題について気軽に話すことができるようにしてくれました。」と言います。一方コーエンは、LGBTQコミュニティーが同性結婚を強調することに批判的です。「私が一番心配しているのは、LGBTQ運動の資源がどれほど結婚の平等だけに注ぎ込まれてしまい、性的少数者の人が直面している教育、医療、住宅、司法制度改革といった基本的な生存にかかわる事柄から離れてしまっているということです。

    dailynews date: 
    2012/2/9(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 失脚したモルディブのナシード大統領 地球温暖化に脅かされた島しょ国を代表する発言者

    何年間ものあいだ、モハメド・アシードは、気候変動が島しょ国の住民与える脅威について、世界の指導者の中で最も積極的に発言を行ってきました。モルディブで最初に民主的に選出された大統領になったあと、ナシードはモルディブを世界初のカーボン・ニュートラル(大気中の二酸化炭素量を一定に保つようなエネルギー消費の仕方)国家にすると公約し、水中で閣議を開いたこともあります。環境活動家のビル・マッキベンと、ナシードの失脚と彼の積極的な地球温暖化への取り組みを論じます。マッキベンの団体350.orgは、ナシードを支持する懇願書に3万人以上の署名を集めました。民主主義運動家として投獄されたこともあるナシードがモルディブの大統領になり、島しょ国の英雄になるまでを記録した新しいドキュメント映画"The Island President,"(「島の大統領」)の監督ジョン・シェンクにも話を聞きます。マッキベンによれば、「ナシードはある意味、アラブの春の先駆者であり、インド洋のマンデラとしていままで民主主義がなかった国に民主主義をもたらしました」そして、「もちろんと同時にこの地球上で、気候変動問題に関しての最も積極的に発言してきた国家元首です」と続けます。さらにマッキベンは次のように言います。「ナシードは、米国がさほど熱心ではない気候変動の問題を提起し続けたので、(米国にとっては)目の上のこぶでした。

    dailynews date: 
    2012/2/9(Thu)
    記事番号: 
    2
  • モルディブ クーデター:失脚したハメド・ナシード大統領の顧問 逮捕を恐れ潜伏先から語る

    インド洋に浮かぶ小さな国家、モルディブの初めて民主的に選出された大統領、モハメド・ナシードが、彼によれば、クーデターが起き、銃を突きつけられて失脚しました。長年の民主主義活動家者として、6年間投獄されていたこともあるナシードは、インド洋の島しょ国を地球温暖化から救うための運動の中心的人物として国際的な名声を得ています。クーデターに抗議する街頭デモが2日間行われた後、9日の朝、彼に対する逮捕状が発行されたとナシードは言いました。ナシードの通信顧問を務め、クーデターのあった日にナシードといたポール・ロバーツに話を聞きます。ロバートは逮捕状が彼自身にも発行されたのではないかと恐れ、秘密の場所から質問に答えます。

    dailynews date: 
    2012/2/9(Thu)
    記事番号: 
    1
  • ロマーリー・グレアム:非白人を標的にする捜査に非難が高まる中 NY市警が丸腰の黒人少年を射殺

    武器を持たない十代の黒人少年が自宅内で警官に射殺されるという事件が起き、ニューヨーク市警への批判が高まっています。18歳のロマーリー・グレアムは麻薬捜査官に追われて両親と住むブロンクスの自宅アパートに逃げ込んだ後、至近距離から射殺されました。警察は家の中でマリファナを発見し、グレアムがこれをトイレに流そうとしていると思ったと言っています。NY市警が批判されているのはグレアム射殺の一件にとどまりません。広範なストップ&フリスク(職務質問と身体検査)の方針が、人種比率として不釣り合いなほど黒人など非白人層を標的にしていると批判されているのです。6日にはブロンクス区で約500人が参加して黒人性少年に対する警察の不公平な扱いに抗議するデモが行われました。ストップ&フリスクを中止するよう働きかけている「大量投獄をやめろネットワーク」のオルガナイザーであるジャメル・ミムズと、人種差別的で違憲であるとしてこのストップ&フリスクをやめさせようとしている連邦集団訴訟で証人として出廷しているニコラス・パートに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/2/8(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 避妊問題が共和党指名争いの議題の1つに 大統領選挙への影響はいかに?

    リック・サントラムの3州制覇は、オバマ政権が新たにカソリック関連の病院や大学でも無料で避妊薬などを提供できるよう医療保険制度を整備すると決めて共和党が大々的な反対運動を開始した1週間後に起きました。女性の健康と幸福のためには出産制限が必要不可欠とした研究結果もあってリプロダクティブ・ライツ(性と生殖に関する女性の自己決定権)を主張するグループはこの施策を歓迎していますが、避妊を巡ってのこの騒動は乳がん慈善団体のトップだったスーザン・コーメンが計画出産団体への資金援助を停止すると決めて議論を呼び辞職したことも関係しています。3人のゲストとともに、2012年大統領選においてリプロダクティブ・ライツが主要問題になる可能性を考えます。ビジネス・インサイダー誌およびアメリカン・コンサバティブ誌のマイケル・ブレンダン・ドハーティー、シスターソング・リプロダクティブ・ジャスティス・コレクティブのロレッタ・ロス、カソリックス・フォー・チョイスのジョン・オブライエンの3人に登場してもらいます。

    dailynews date: 
    2012/2/8(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 福音派の後押しでサントラムが3州を制覇 親ロムニー選挙広告が少なかったのも原因

    米共和党大統領選指名争いでペンシルバニア州選出の上院議員だったリック・サントラムがミネソタ、コロラド両州の党員集会およびミズーリ州の非拘束予備選でも勝利し、再び注目されています。サントラムの勝利はキリスト教原理主義の福音派の投票に助けられたもので、自らを共和党指名争いの中の「真の保守派」と標榜するサントラムに勢いをつけました。ミネソタ、コロラド、ミズーリの3州がこれまでの州と明らかに違ったのは、先頭走者ミット・ロムニー支持の湯水のように金を使った選挙運動がなかったことです。サントラムの勝利に関して、ビジネス・インサイダー誌およびアメリカン・コンサバティブ誌のマイケル・ブレンダン・ドハーティーと、カソリックス・フォー・チョイスのジョン・オブライエンに感想を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/2/8(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 『誰がチェを殺した? CIAの完全犯罪』 ジョンソン政権とゲバラの死の関係を検証

    マイケル・ラトナーとマイケル・スティーブン・スミスは、キューバの革命家エルネスト“チェ”・ゲバラの死における米国の役割についての共著を出版しました。1928年にアルゼンチンで生まれたチェは、米国を後ろ盾とするキューバの独裁者フルヘンシオ・バティスタを倒した1959年のキューバ革命の主要な指導者の一人として国際的に有名になりました。革命後のキューバで新政府に参加した後、チェは国際的な革命活動を起こそうとキューバを去りました。チェは1967年10月8日、CIAと協力していたボリビアの軍隊に捕らえられ、翌日に処刑されました。Who Killed Che?(『誰がチェを殺した? CIAの完全犯罪』)の共著者、弁護士、憲法上の権利センター理事』)の中で、ラトナーとスミスは、未発表の政府文書を駆使して、CIAがチェの殺害に重要な役割を果たしたことを論じています。「(米国)政府は、チェを殺害したのはボリビア側がやったことで、我々にはなす術がなかったとうそぶいていますが、これは真実ではありません」とスミスは言います。「一連の作戦はホワイトハウスがウォルト・ホイットマン・ロストウを使ってお膳立てしたものです。そのころにはもうCIAは準軍事的組織になっていました」。チェの重要性について、ラトナーは次のように語ります。「チェは革命のシンボルになったのです。

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    2012/2/7(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 国際的非難にもかかわらず、50年経ってもキューバへの禁輸措置を続ける米国

    ワシントンでは何の記念行事も予定されていませんが、今日(2012年2月7日)は米国のキューバ禁輸措置が50周年を迎える日です。この世界最長の経済封鎖は1962年の2月7日、ジョン・F・ケネディ大統領がキューバに対する商業・金融取引の全面的禁止措置を正式に実施して以来、今日まで続いています。キューバ経済封鎖は強固な超党派的支持を得ており、それを一段と強化した1996年のヘルムズ・バートン法は共和党が多数を占める連邦議会で可決され、民主党のビル・クリントン大統領が法制化しました。高まる国際的非難を尻目に米国はキューバを標的にしてきました。「世界で最も長く続いている経済封鎖だ。問題は、なぜいまだに続いているのかということです。それによって、どんな効用があったというのでしょう?キューバ国民を困窮させただけです」と、長年キューバ経済封鎖に異議を唱えてきた「憲法上の権利センター」(Center for Constitutional Rights)の名誉会長マイケル・ラトナー弁護士は言います。

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    2012/2/7(Tue)
    記事番号: 
    2
  • アラブ地域の覇権争い:世界の列強がアサドの今後を討議する中、シリアでは衝突激化

    シリアの状況への対応をめぐって国際的なこう着状態が続く中、同国ではバッシャール・アル=アサド大統領に反対する蜂起が起きて11ヶ月のなかで最悪の部類の暴力が起きています。アサドの軍隊は、反体制派の拠点ホムスに、これまでで最も激しいとみられる攻撃を行いました。米国と英国はシリアの首都ダマスカスにある両国の大使館を閉鎖し、安全の懸念があるとして外国官らを退避させました。危機が拡大する中、ロシアと中国は、シリアでの政治的移行を求める米国とアラブ連盟によって支持された国連安全保障理事会の決議案を拒否したことで、非難にさらされています。中東に関する著名な英国人作家で、『アサド―中東の謀略戦』の著者であるパトリック・シールに、シリアの状況について聞きます。「この危機には、少なくとも二つ、多分三つのレベルがあります。まずシリア国内では、状況は日ごとに悪くなっています」と、シールは言います。「そして、より高いレベルでは、米国とその同盟国の間、および米国と中国やロシアのような反対国の間の争いがあります。そしておそらくこの危機にはイランを懸念しているカタールのような湾岸アラブ諸国やサウジアラビアまでもを巻き込む第三のレベルがあり、これらの国々はイランがアラブ地域のシーア派コミュニティを刺激するかもしれないと思っているのです。」

    dailynews date: 
    2012/2/7(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「ウエスト・メンフィスの3人」事件 :釈放の死刑囚、無罪証明への18年の戦いを映画化

    次に、根拠のない悪魔崇拝者という噂に扇動された捜査の後、3人の8歳男児殺害の罪でアーカンソー州ウエスト・メンフィスの少年3人が1993年に刑務所に入った「ウエスト・メンフィスの3人」事件についてです。新作ドキュメンタリー映画「ウエスト・オブ・メンフィス(West of Memphis)」は、他ならぬ、有罪判決を受けた少年のうちの1人、ダミアン・エコールズの共同制作作品です。エコールズと他の受刑者2人は、20年近くの服役中、無罪を訴え続け、去年8月に釈放されました。最新のDNA鑑定では、現場に残されたものと3人のものは一致せず、他に身元不明の第三者の存在が判明しました。この映画は、被害者の1人の継父であるテリー・ホッブスがこの殺害に関与している可能性があると主張しています。映画では、被害者男児らの遺体は傷つけられたのではなく、アーカンソー州とテネシー州の州境の町に多く生息するカミツキガメによって損傷を受けた可能性を指摘しています。先日、サンダンス映画祭でデモクラシー・ナウ!は、エコールズにとても貴重なロングインタビューを行いました。「芯まで腐敗しきった司法制度を目の当たりにしてきた私は、司法制度というものを信用しませんでした。そして、いかなるシステムに対しても、私は完全に信用できなくなりました」とエコールズは語ります。

    dailynews date: 
    2012/2/6(Mon)
    記事番号: 
    2

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