デイリーニュース

  • ポーラ・ラーナーの思い出 アフガン女性を撮ったエミー賞受賞写真家

    アフガン人実業家ランギナ・ハミディが、先ごろ乳がんのため52歳で亡くなった受賞写真家ポーラ・ラーナーの思い出を語ります。エミー賞を取ったプロジェクトBehind the Veil: An Intimate Journey into the Lives of Kandahar’s Women Featuring Photography(『ベールの奥に 写真で迫るカンダハル女性の人生』)の中心的な存在でした。「彼女は肉体的には去りましたが、より多くのアメリカ人がポーラのようにかかわるようになってほしいと思います。ポーラのアフガンの人々とつながりは──もちろん彼女が写真を撮ったのは女性でしたが、同じように男性たちとだってつながれる──10年以上も駐留している多国籍軍が成し遂げられなかったレベルでした」とハミディは言います。「ポーラはアフガン人についての一切の先入観を捨てて、自らの魂を、常に毎日、毎秒そこに立ち会うことで人々に差し出しました。彼女にはアフガン人が何である、どうであるといった上から目線の決めつけはありませんでした」

    dailynews date: 
    2012/3/16(Fri)
    記事番号: 
    3
  • アフガンの女性活動家ランギナ・ハミディ 治安悪化が米軍の撤退を急き立てる

    米国は2014年まではアフガニスタンに駐留すると誓約しています。これに対してアフガン人の実業家ランギナ・ハミディは米国の駐留が治安悪化につながっていると指摘します。「米兵たちが任務を果たせないのであれば、そしてその証拠は日々つみあがっていますが、そうであれば、お引き取り願うのが当然だと思います」とハミディは言います。ハミディは米国に居住していましたが9.11からほどなく生まれ故郷のアフガニスタンに帰りました。しかし故郷の治安状況が悪化したため今年になって米国に戻ってきました。米国の占領でアフガニスタンの女性の安全が改善したという議論もありますが、ハミディはそれに与しません。

    dailynews date: 
    2012/3/16(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 戦場の米兵の狂躁と攻撃性の文化を浮き彫りにするアフガニスタンの大量殺人

    ジャーナリストのニール・シェイと話をします。彼は2006年から米軍の新聞『スターズ&ストライプス』などでアフガニスタンとイラクについて記事を書いています。アフガニスタンで米軍に従軍取材した際に彼らの目に余る行動を目撃した経験を語り、16人のアフガン民間人の大量殺害を理解する手がかりを提示してくれます。「何年も何年も目的のはっきりしない戦争を続けて、そこで兵士や海兵隊を使い回しにしているということは、彼らの攻撃性をスイッチひとつで簡単に制御できると期待しているのです。つまり戦場においては殺し屋モードになり、平時においては国民の心をつかむヒーローになるように、スイッチ1つで切り替えられることを期待するのですが、1人の人間にそれを何年も繰り返すと、そのスイッチはすり減ってきてしまうんです」とシェイは言います。

    dailynews date: 
    2012/3/16(Fri)
    記事番号: 
    1
  • オバマ大統領に労働組合の支持 2012年の大統領選挙における労働組合の役割について討論

    オバマ大統領の再選への大手労働組合の是認をめぐり、労働問題記者のマイク・エルクとオバマ大統領への支持を公約した組合のひとつ、アメリカ通信労働組合 ローカル1180(Communications Workers of America Local 1180)の代表、アーサー・シェリオッテの討論です。サービス・エンプロイーズ・インターナショナル・ユニオン(Service Employees International Union: SEIU), 全米州郡市町村職員連盟(American Federation of State, County and Municipal Employees: AFSCME), 米国教員組合(American Federation of Teachers: AFT), アメリカ通信労働組合(Communications Workers of America)などの組合によるオバマ支持表明を受け、3月の第3週、全米最大の労働組織、米国労働総同盟産業別組合会議(AFL-CIO)が、オバマ大統領支持を発表しました。「昨年、政治的など独立を労働組合のあんなにも多くの人々が語っていたにも関わらず、労働組合は未だにオバマ大統領へのゆがんだ依存感情から抜け出せません」とエルクは論じます。「私たちは理論の世界ではなく、現実界で暮らしています。

    dailynews date: 
    2012/3/15(Thu)
    記事番号: 
    3
  • ジェレミー・スケイヒル:なぜオバマ大統領はイエメンの記者 アブドゥレラ・ハイダー・シャイアを牢獄につないでおくのか?

    14人の女性と21人の子供たちを殺害した2009年にイエメンで空爆に米国が関与していたことを暴露したイエメンの記者の投獄に一役買った疑いで、オバマ政権は厳密な調査を求められています。人権諸団体や報道の自由を擁護する諸団体から非難を浴びた裁判を経て、2011年1月に、イエメンの国家安全法廷は、記者のアブドゥレラ・ハイダー・シャイアにテロリズム関連の罪で5年間の実刑判決を言い渡しました。シャイアへの判決後一カ月も経たないうちに、当時のイエメンの大統領アリ・アブドラ・サーレハは、シャイアに恩赦を与えると発表しました。しかしオバマ大統領からの1本の電話が、サーレハの考えを変えました。13カ月たった今も、シャイアは依然として獄中です。ジャーナリスト保護委員会(Committee to Protect Journalists)のモハメッド・アブデル・デイエムと受賞歴のある調査記者のジェレミー・スケイヒルに話を聞きます。「アブドゥレラ・ハイダー・シャイアは勇敢なジャーナリストです。米国の目から見て、歴史の間違った側にたまたまいあわせただけです」とスケイヒルは言います。「彼の犯罪は『まずい』人々にインタビューし、大胆にも物語の裏側を公表したことだったのではないでしょうか」。

    dailynews date: 
    2012/3/15(Thu)
    記事番号: 
    2
  • ニューヨーク市のシティタイム・スキャンダルの請負会社 史上最高の5億ドルの罰金を支払い訴追を回避

    デモクラシー・ナウ!の共同司会者、ホアン・ゴンザレスによって暴かれたニューヨーク市の汚職事件は、事件に関与した元請会社が巨額の罰金を払うという展開になりました。サイエンス・アプリケーションズ・インターナショナル(Science Applications Internatinal Corporation; SAIC)社は、シティータイムと呼ばれるコンピュータ化された給与支払システムをめぐるスキャンダルに関し罰金5億ドルの支払いに同意しました。検察側が「ニューヨーク市で起きた前例のない最大の詐欺事件」と呼ぶこの事件で、SAICの従業員と顧問たちは、ペーパーカンパニーと海外の銀行口座にわいろや水増しした請求書を注ぎ込み、何億ドルものお金を納税者から横領し、プロジェクトの予算は7300万ドルから7億ドルにまで膨れあがりました。「同社にとっては、これはモノポリーゲームのようなものです。(ゲームでは)監獄から出所するには50ドル払いますが、彼らは刑務所にはいらずにすむよう5億ドル払ったんです。」

    dailynews date: 
    2012/3/15(Thu)
    記事番号: 
    1
  • マイケル・クレア ガソリン価格を下げるという共和党の候補者たちの約束は先細りする世界の原油供給量と矛盾する

    高騰する燃料価格を見てみましょう。2012年の大統領選挙で共和党候補たちが問題にしている主要課題の1つです。今年になってから、レギュラーガソリンの1ガロン当たりの平均価格は16%も急騰して3.80ドル以上になっています。今週初め、オバマ大統領は共和党の対抗馬たちの何人かに対し、この高騰の原因の1つは彼らが対イラン戦争を吹聴するせいだと非難しました。一方、その共和党候補たちはこの価格高騰が、オバマ大統領がキーストーンXLタールサンド油のパイプライン建設を退けたことと、彼の国内原油掘削拡大についての政治姿勢のせいだとして非難しています。本日のゲストであるマイケル・クレアはそもそも原油価格はこれからも長期にわたり高止まりのままだろうといいます。なぜなら現在残るこの地球上の石油の大半はすでにもう簡単には採掘できないところにあるからです。クレアの最新著作のタイトルはThe Race for What’s Left: The Global Scramble for the World’s Last Resources(『残り物をめぐる競争: 世界の最後の資源への世界的狂騒』)です。

    dailynews date: 
    2012/3/14(Wed)
    記事番号: 
    4
  • 「ブレイン・ウォーズ: 軍がどうやって負傷兵を見捨てたか」の共同執筆者 プロプブリカのホアキン・サピエンに聞く

    米軍の公式統計ではイラク・アフガニスタン戦争が始まって以来、11万5000人以上の米兵たちが脳神経に軽度の負傷をしています。この問題に関して非営利のオンラインメディア、プロプブリカで連載記事を書いたホアキン・サピエンに話を聞きます。「私の記事の焦点は、戦線に配備中の兵士たちが脳神経への負傷に苦しんでいるかどうかを、軍がどのように判断しているのかという点でした」とサピエンは言います。「そこでわかったのは、兵士たちの認知機能の基準値を把握するために全兵士に施されるコンピューター式のテストに、重大な欠陥があるということでした」

    dailynews date: 
    2012/3/14(Wed)
    記事番号: 
    3
  • アフガン大量殺人の裏側 容疑者の兵士はイラクへの複数回の派遣で脳に負傷

    アフガニスタンで16人の村人を殺害したとされる兵士が、それ以前にイラクで脳に重傷を負ったにもかかわらず、どうしてまた戦場に送り戻されたのか、米国の議員たちは国防総省に説明を求めています。戦場の兵士たちが必要な精神科の治療を受けているのかどうか、ケビン・ベイカーとともに検証してみます。ベイカーはイラク戦争の帰還兵で今回の大量殺人の容疑者と同じルイス・マコード合同基地でPTSD(心的外傷後ストレス障害)になりました。「これは、まれな事件ではないし、フォート・ルイスだけに起こっている問題でもない。軍全体の疫病なのです」とベイカーは言います。「軍は実際に勤務している兵士たちを助ける能力がありません。兵士たちの多くは労働者階級の出身で家族を離れて軍に入隊した若い男女であり、命を危険に晒しているのです。そして家に帰ると、彼らにふさわしい扱いを受けない」。今日はプロプブリカのホアキン・サピエンにも話を聞きます。彼は連載調査報道記事 ”Brain Wars: How the Military Is Failing Its Wounded”(ブレイン・ウォーズ: 軍がどうやって負傷兵を見捨てたか)の共同執筆者です。

    dailynews date: 
    2012/3/14(Wed)
    記事番号: 
    2
  • アフガンの大量殺人 犠牲者家族はNATO攻撃で家を失い、安全を求めて米軍基地近くに転居していた

    アフガンの大量殺人に関してオバマ大統領は万全の捜査に「労を惜しまない」と誓いました。カブールにいるニューヨーク・タイムズのグレアム・バウリーに最新状況を聞きます。13日、アフガニスタン東部の学生たち数百人が米国への抗議のデモを行い、多くは米軍のアフガニスタン占領に終止符をと訴えました。バウリーはこのアフガン大量殺人の遺族たちに関する記事を書いています。アブドゥル・サマドは妻と4人の娘、4人の息子、さらに親戚2人を失いました。「ここは戦争によって破壊された地区でとても貧しいのです」とバウリーは言います。「2009年の侵攻のときに連合軍はこの地区一帯を掃討し、多くの村を破壊しました。……(追い出された村人たちは)帰還を望まなかったのですが、アフガン政府の強い要請で引き戻されてきたのです。……アブドゥル・サマドやその他の人々もこの町に戻ってきました。そこは米兵が駐留するキャンプからわずか1マイルあまりの場所にありました。だからここは安全だと思ったと彼は言います」。マクラッチー紙の国防総省主任特派員のナンシー・ユーセフにも話を聞きましょう。彼女は今回の大量殺人は、2005年にイラクのハディサの町で起きた米国による民間人24人殺人事件に相当すると話しています。

    dailynews date: 
    2012/3/14(Wed)
    記事番号: 
    1

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