ベン・クランプ弁護士に別の事件についても聞きます。看護師志望の26歳、ブリオナ・テイラー(Breonna Taylor)が自宅で警察に射殺された事件で、クランプ弁護士は遺族の法定代理人を務めています。テイラーの遺族はケンタッキー州ルイビル・メトロ(ルイビル市とジェファーソン郡の行政統合地域)の警察を相手取って不法死亡訴訟(人の不注意や過失などから生じた死亡事故に対して、故人の家族又はそれに値する人が責任を求める訴訟)を起こしています。訴状によれば、捜査令状を持った警察が予告なしにテイラーの部屋に押し入った後、少なくとも8回にわたり彼女を撃ったことが詳述されています。警察が探していた男性はテイラーのアパートには住んでおらず、3月13日の夜に警察官がテイラーの家に到着したときには、すでに警察に拘留されていたと報じられています。彼女の殺害時には、テイラーは緊急医療技術者として、COVID-19感染者の治療にあたっていました。