1月29日、トランプ大統領の弾劾裁判で大統領の弁護団は新たに異常な弁護を展開しました。弁護団の一人アラン・ダーショウィッツが、現職大統領は自身の再選が公益に適うと感じたなら、再選の可能性を高めるためにいかなる行動を取ることもできる、と発言したのです。彼は「公益のための再選に役立つと大統領が信じて何かをするのであれば、それを『見返り』とみなして弾劾するべきではない」というを展開しました。トランプは、政治的ライバルであるジョー・バイデンへの捜査を開始するようウクライナに圧力をかけるため、同国への軍事援助を凍結したことで、昨年12月下院で弾劾されました。ダーショウィッツの発言は上院での弾劾裁判中、議員がトランプの弁護団および下院訴追委員に書面で質問する質疑応答で出てきたものです。質疑応答は30日も引き続き行われます。上院共和党指導部が証人召喚を阻止できれば、弾劾裁判は31日にも終了する可能性があります。民主党は、ジョン・ボルトン元国家安全保障問題担当大統領補佐官を証人として呼ぶために十分な票数を確保することに望みをかけています。現在進行中の上院におけるトランプ大統領弾劾裁判について、オバマ政権の元米国訴訟長官代理で最高裁弁護士、ジョージタウン大学法学教授のニール・カチャルに話を聞きます。