デイリーニュース

  • ジェフリー・エプスタインの性犯罪を許したアレックス・アコスタ 今度は人身売買の被害者救済資金を骨抜きに

    アレクサンダー・アコスタ労働省長官は7月10日の記者会見で辞任要求を拒否し、2008年にフロリダ州の連邦検事として、一連の児童への性的搾取の罪に問われた富豪ジェフリー・エプスタインに対し司法取引を行ったことを擁護しました。アコスタはまた、性的人身売買の被害者への資金を削減することを提案し批判を浴びています。アコスタは労働省の2020年予算案で、子供の性的人身売買撲滅を担う国際労働局向けの資金を約80%減らすことを提案しています。この提案に批判的な人々は、これは子供の性的人身売買の防止を目的とした多くのプログラムを事実上解体し、多くの子供たちを危険にさらすことになると主張しています。「女性人身売買反対連合」(Coalition Against Trafficking in Women)代表のタイナ・ビヤン=エメに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/7/11(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 米女子サッカーW杯優勝は 「性別による差別禁止」と「男女同一報酬」への戦いの勝利だ

    ニューヨークのマンハッタンでは7月10日、サッカー米女子代表チームの4回目のワールドカップ(W杯)優勝を祝い数万人がブロードウェイからウォールストリートにかけてのティッカーテープ・パレードに集まりました。ミーガン・ラピノーやアレックス・モーガン、ローズ・ラベル、その他のチームメイトは山車に乗り、「英雄たちの谷」(Canyon of Heroes)と呼ばれるおなじみのパレード・コースをニューヨーク市庁舎まで行進しました。支持者らは「USA!」や「Equal Pay」(同一報酬を)などのスローガンを叫びました。W杯勝利の数カ月前には、2015年大会の米女子代表チームのメンバーが、性差別があるとして米国サッカー連盟を相手取り訴訟を起こしています。この注目度が高い、公正な報酬への戦いはサッカー選手だけではなく全ての女性の賃金格差にスポットライトを当てるものです。ニューヨーク市立大学(CUNY)大学院センターの社会学教授であるジュリー・スックに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/7/11(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 「人の道に外れていて 許せない」 バカラン下院議員 移民の子供たちの刑務所での勾留を批判

    7月10日、グアテマラ人の母親ヤズミン・フアレスが、米下院の委員会で移民税関捜査局(ICE)の施設での勾留中に肺の感染症にかかり亡くなった娘について証言しました。フアレスの19カ月の娘マリーは、昨年テキサス州ディリーの家族収容施設から解放された直後に亡くなりました。フアレスは、国土安全保障省(DHS)とICE、税関・国境警備局、保健福祉省(HHS)を相手取って6000万ドルの損害賠償を求める訴訟を起こしました。この委員会は、1週間程前に議員の視察団が、米国・メキシコの国境の移民収容施設でひどい扱いを受けている難民の子供や家族の状況を視察するために訪れた後、勾留されている難民の取り扱いを検討するために開かれました。難民申請者たちは、移民局の拘置所に収容されており、危険で不衛生な状況についての報道が増えています。NBCは、アリゾナ州ユマで拘束された移民の子供が虐待や性暴力にさらされていると報じています。カリフォルニア州選出の民主党下院議員で最近テキサス州の収容施設を視察したナネット・バラガンに話を聞きます。バラガンは、議会ヒスパニックコーカスの第二副代表で、国土安全保障委員会のメンバーでもあります。

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    2019/7/11(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 気候危機が中米の人々を 母国を離れ米国に向かわせている

    米国がメキシコ国境で庇護を求める移民への取り締まり続ける中、彼らが母国から逃がれる大きな誘因なのにあまり報告されることのない気候危機に注目します。Sand and Blood: America’s Stealth War on the Mexico Border(『砂と血:メキシコの国境における米国のひそかな戦争』)の著者であるジョン・カルロス・フレイは、米国に向かうキャラバンで旅する中米からの気候難民たちとひと時を共にしました。「この干ばつが続くのなら、中米一帯すべてで飢饉を目にするでしょう。それが彼らがやってくる主な理由の一つなのです。政府は、中米に気候危機があるという事実を認めようとすらしていません」

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    2019/7/10(Wed)
    記事番号: 
    3
  • ジョン・カルロス・フレイ:メキシコ国境での人命にかかわる米国のひそかな戦争は虐殺に近づいている

    ジョン・カルロス・フレイの新著Sand and Blood: America’s Stealth War on the Mexico Border(『「砂と血:メキシコ国境における米国のひそかな戦争』)は、民主・共和両党による数十年にわたる人の生死にかかわる劣悪な移民政策を通して、いかにして米国とメキシコの国境が戦争地帯と化したかを年代を追って記録しています。が、同書はまた彼の家族の個人的な家族史を通しての米国境の検証でもあります。フレイはメキシコのティファナで生まれ、まだ幼児の頃1965年に、家族と一緒に米国に移住しました。カリフォルニア州サンディエゴ南部で育った彼は、米国の移民政策が国境地帯に及ぼす影響を毎日目の当たりにしました。彼の父親は米国市民でしたが、母親はメキシコからの移民でした。フレイの本の献辞には、「私や私の兄弟姉妹により良い人生を与えようとしてメキシコから米国に移民した私の母へ、そして同じ思いで移住を試み、命を落としたすべての母と父に」と記されています。ニューヨークのスタジオでジョン・カルロス・フレイに話を聞きます。

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    2019/7/10(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 移民の非人道的な扱いは、今に始まったものではない。数十年にわたる2大政党政治の主要な構成要素なのだ

    移民刑務所での難民の子供たちや家族への生死にかかわる劣悪な扱いを視察するために、連邦議員たちがメキシコとの国境に集結してから1週間以上がたちますが、難民申請者にとって危険で不衛生な状況の報告が続いています。テキサス州クリントでは、何百人もの移民の子供が、十分な食料、水、ベッド、医療の供給もままならぬまま収監されていることで国際的な注目を集めた国境警備施設で、いまでは疥癬や帯状疱疹、水疱瘡が蔓延していると国境エージェントが報告しています。アリゾナ州ユマでは、収監された移民の子供たちが、虐待や性的暴力の対象となっているとNBC放送が報道しま した。多くの賞を受賞している著述家ジョン・カルロス・フレイに話を聞きます。彼の新著Sand and Blood: America’s Stealth War on the Mexico Border(『砂と血:メキシコ国境における米国のひそかな戦争』)は、民主・共和党両党が、いかにして今日の悲惨な移民政策システムの基盤を構築してきたか、を検証しています。

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    2019/7/10(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 「これは驚くべきことではない」米国による制裁と武力威嚇が導いたイランのウラン濃縮再開

    トランプ政権が「イラン核合意」を離脱する決定を下したことの影響は今も続いています。国際原子力機関(IAEA)は7月8日、イランが2015年の核合意で合意した上限を超えてウラン濃縮を再開したことを確認しました。イランは、欧州の核合意調印国が米国による制裁の影響を緩和する援助をしないなら、濃縮ウランの生産を増加し続けると脅しています。新しいシンクタンク「クインシー研究所」(Quincy Institute )の代表で、Losing an Enemy: Obama, Iran, and the Triumph of Diplomacy(『敵を失う:オバマ、イラン、そして外交の勝利』)の著者であるトリタ・パルシに話を聞きます。

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    2019/7/9(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 殺害脅迫を受けながらもグレン・グリーンウォルドがブラジルにおける大規模な汚職スキャンダルの暴露について発言

    ブラジルでは、ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ前大統領の汚職事件で連邦検察官たちを支援したと見られる判事に対するインターセプト誌の調査を受けて政治危機が高まっています。ブラジルのボルソナロ大統領政権は7月8日、セルジオ・モロ法相が「個人的な問題に対処」するため7月15日から19日までの休職を認められたと発表しました。インターセプト誌が入手した法執行機関の当局者たちの携帯電話通話や他の漏えい情報は、「オペレーション・カー・ウォッシュ(洗車場作戦)」として知られる大規模な汚職事件を捜査していた当時の判事セルシオ・モロと他の検察官たちの間に継続的な協力関係があったことを示しています。ルーラ前大統領は2018年の大統領選挙の前哨戦で本命と見られていましたが、多くの人がでっち上げと呼ぶ汚職罪で刑務所に送られ、大統領選からの離脱を余儀なくされました。漏えい文書からは、検察官がルーラの有罪を真剣に疑っていたことも明らかになっています。ルーラの投獄により、極右で元軍人のジャイール・ボルソナロの大統領選勝利の道が開かれ、その後ボルソナロはセルジオ・モロ判事を法相に指名しました。

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    2019/7/9(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 調査報道と被害者の証言はどのように虐待常習犯ジェフリー・エプスタインを倒したか

    富豪のヘッジファンドマネージャー、ジェフリー・エプスタインが7月8日、性的人身売買と陰謀容疑でマンハッタンの連邦地裁に起訴されました。彼は2002年から2005年の間にマンハッタンとフロリダ州パームビーチの彼の自宅で数十人の未成年の少女たちを性的に暴行し人身売買した罪に問われています。ドナルド・トランプ大統領とビル・クリントンとも友人であるというエプスタインは無罪を主張しましたが、7月第3週に行われる保釈に関する審問まで収監されます。告発者の何人かが7月8日、マンハッタンの連邦地裁に姿を現しました。マイアミヘラルド紙は2018年11月、調査報道記者ジュリー・ブラウンの一連の記事を掲載しました。この記事はエプスタインの犯罪と、彼をかばったトランプ大統領政権の労働長官アレクサンダー・アコスタのような高い権力にある人物たちについて暴露したものです。10年以上の告発の末にエプスタインが逮捕されたことは、地方調査報道の偉業として称賛されています。マイアミヘラルド紙の調査上級編集者ケーシー・フランクに話を聞きます。

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    2019/7/9(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 腹部を撃たれて流産した妊婦への起訴取り下げ 妊娠の中断を犯罪化することへの抗議が高まり

    アラバマ州検察は世論の大きな圧力を受け、マーシェ・ジョーンズに対する過失致死罪での起訴を取り下げました。ジョーンズは28歳のアフリカ系米国人で、同僚に腹を撃たれ流産していました。現地警察は、バーミングハム郊外のディスカウントストア「ダラー・ゼネラル」の駐車場で発砲に至ったけんかを始めたのはジョーンズだとし、ジョーンズに責任があるとしました。大陪審はその後、過失致死罪でジョーンズを起訴しましたが、発砲した人物に対する起訴はすべて見送りました。この裁判は、妊娠の中断を犯罪とすること、並びに胎児は人であるとするいわゆるフィータル・パーソンフッド(fetal personhood)の法的意義に懸念をもつ女性の権利擁護家から全国的な抗議を引き起こしています。全米妊娠中絶連盟(The National Abortion Federation)やイエローハンマー・ファンド、その他のリプロダクティブ・ライツ(性や生殖に関する女性の権利)の擁護団体は、ジョーンズの起訴取り下げを求めるキャンペーンを開始し、成功させました。アラバマ州は、胎児に対する殺人が法制化されている38州の一つです。全米妊娠女性擁護団(National Advocates for Pregnant Women)の創設者で代表のリン・パルトローに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/7/8(Mon)
    記事番号: 
    3

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