デイリーニュース

  • 「ブラック・ウォーター」創業者エリック・プリンスが「プロジェクト・ベリタス」と組んで進歩派団体に潜入させるスパイをリクルート

    ニューヨーク・タイムズ紙の衝撃報道によれば、傭兵企業ブラック・ウォーターの創業者でベツィー・ダボス教育長官の兄エリック・プリンスが、民主党の選挙戦や「アメリカ教師連盟」(AFT)など労働組合に入り込んで情報を収集するための要員として元職業スパイのリクルートを助けていました。この記事はこれまで報道されなかったプリンスと「プロジェクト・ベリタス」の繋がりを明らかにしたものです。「プロジェクト・ベリタス」(Project Veritas)とは、メディアやジャーナリストを標的にした隠し撮りによるおとり作戦をよくおこなう右翼組織です。記録やインタビューによれば、エリック・プリンスに勧誘された元スパイが2017年、AFTミシガン支部の幹部たちを隠し撮りする作戦の実行に手を貸していました。2018年には、AFTの情報収集をしていたこの秘密工作員が、民主党からバージニア州下院選挙に立候補した元CIA職員アビゲイル・スパンバーガーの選挙戦に潜入しています。昨年、エリック・プリンスとトランプ政権の関係を初めて暴露した「インターセプト」調査報道記者マシュー・コールから詳しく聞きます。

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    2020/3/9(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 「アフガニスタン・ペーパーズ」 いかに大統領と将軍が戦争の進行について米国市民を欺いてきたかを暴露

    ワシントン・ポスト紙の記者クレイグ・ウィットロックは、詳細調査報道“The Afghanistan Papers: A Secret History of the War”(「アフガニスタン・ペーパーズ:戦争の秘密の歴史」)により、ジョージ・ポーク賞の軍事報道賞(George Polk Award for Military Reporting)を受賞したばかりです。米国政府が20年近くにわたるアフガニスタン戦争に直接関与した人々に秘密の聞き取り調査を行ったことにヒントを得たクレイグが、これらの機密文書を連邦政府に開示させるまでの3年にわたる闘いを語ります。クレイグは最終的に、3代にわたる米政権の大統領、将軍、外交官がいかに米国史上最長の戦争に関して米国市民を意図的に欺いてきたかを暴露する2000以上の文書を入手しました。

    dailynews date: 
    2020/3/9(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 「大混乱」:アフガニスタン大統領選 二人が当選を主張 止まぬ攻撃で和平交渉が頓挫するおそれ

    アフガニスタンでは、先月おこなわれた米国とタリバンとの和平合意から現在まで80件の攻撃が起こっています。こうした暴力は、今後14カ月以内に米軍が撤退するとした合意内容を阻害する危険があります。こうした中、アシュラフ・ガ二大統領と対立候補のアブドラ・アブドラの双方が勝利宣言をし、カブールでは9日に二つの大統領就任式が行われる事態となっています。タリバンとアフガニスタン政府との直接交渉は10日に予定されています。ワシントン・ポスト紙のクレイグ・ウィットロック記者から詳しく聞きます。詳細調査報道“The Afghanistan Papers: A Secret History of the War”(「アフガニスタン・ペーパーズ:戦争の秘密の歴史」)により、ジョージ・ポーク賞の軍事報道賞(George Polk Award for Military Reporting)を最近受賞しました。

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    2020/3/9(Mon)
    記事番号: 
    1
  • アダム・コーエンの新著「最高の不平等」 正義を弱める最高裁判所の50年の闘い

    ここ数年、合衆国最高裁判所の構成(9人の判事で構成される)に厳しい批判が寄せられています。トランプ大統領が指名した2人の判事が就任してからのことです。上院の共和党は、バラク・オバマ大統領が任期最後の年に指名した判事の承認を審議することを拒否し続けたあげく、政権交代後の2017年にトランプ大統領が指名したニール・ゴーサッチ判事を承認しました。その1年後にはブレット・カバノー判事を、性的不正行為を糾弾する複数の被害者の申し立てがあったにもかかわらず、承認しました。2020年の大統領選に向けた民主党の候補者選びの過程で、数人の候補者が、最高裁の右傾化を押しとどめるために「最高裁に詰め込む」(packing the court)、すなわち9人以上の判事を任命するというアイデアを提唱しています。しかし、本日のゲストのアダム・コーエンによれば、現在の最高裁判所が革新派の議員や活動家の怒りを買っている一方で、実際のところ最高裁は、米国人が教わってきたような疎外された人々の権利を守る役割とは裏腹に、過去50年にわたって正義を妨げる勢力でした。「最高裁判所といえば、公正の砦であり、社会的な敗者の権利を擁護する機関だと私たちは考えがちですが、実際のところは不平等を作り出す大きな力なのです」と、コーエンは言います。

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    2020/3/6(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 2020年大統領選から撤退したエリザベス・ウォーレンに革新派はサンダース支持を懇願

    エリザベス・ウォーレン上院議員は2月5日(木)選挙活動を停止すると発表し、2020年の民主党の候補者選びに残ったのは高齢の白人男性2人のみとなりました──ジョー・バイデン元副大統領とバーニー・サンダース上院議員です。ウォーレン議員が選挙活動の終了を決断したのは、初期に予備選が行なわれた各州やスーパーチューズデイの投票結果が期待はずれに終わり、地元マサチューセッツ州でも3位にとどまったのを受けてのことでした。ウォーレン議員は、残った2人の候補のいずれかを支持するかどうかについては触れていません。サンダース候補の支持者たちは、ウォーレン議員がサンダース支持を表明し、「革新派統一戦線」をつくって、今やバイデン支持で結束した強力な企業勢力に立ち向かうことを期待すると表明しています。3月10日には6つの州で大統領予備選や党員集会が開催される予定で、そこにはミシガン、ワシントン、ミズーリなど多数の代議員を持つ州が含まれています。ジャーナリストで活動家、『アウト』誌の元編集長でエリザベス・ウォーレン候補を支持してきたラケル・ウィリスと、バーニー・サンダースを支援するRootsAction.org(ルーツアクション.org)の共同創設者で全米コーディーネーターのノーマン・ソロモンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2020/3/6(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 新たな人頭税?長い列 投票所閉鎖で被害を被ったのは テキサス州とカリフォルニア州の黒人 ラティネクスと学生有権者

    スーパー・チューズデーには、一日を通して特に黒人、ラティネクス(中南米系の住民)有権者および大学生の多い地区の投票所で、長時間におよぶ待ち時間が問題となりました。多くの有権者は投票までに3時間以上、列に並んだと証言しています。2013年に、米最高裁が「1965年投票権法」で定められていた、テキサス州および南部州への連邦政府の監視を大きく削減して以来、テキサス州では少なくとも750か所の投票所が閉鎖されました。3億ドルをかけた最新の投票システムで多くの問題が報告されたロサンゼルスでも、投票所で長い投票者の列ができていました。サンダース選挙事務所は、有権者が憲法で保障された権利を行使できずにいるとして、投票所の開場時間を2時間延長するよう裁判を起こしましたが、郡当局者はこれを拒否しました。マザー・ジョーンズ誌のシニア・ライタ ーで、Give Us the Ballot: The Modern Struggle for Voting Rights in America(『投票権をよこせ――米国の投票権を巡る現代の戦い』)の著者アリ・バーマンに話を聞きます。

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    2020/3/5(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 討論:コロナウイルスは国民皆保険推進の最良のシナリオとなるか?

    3月4日、米下院は83億ドルのコロナウイルス対策緊急予算を可決しました。米国のコロナウイルスによる死者は11人に上っています。4日、カリフォルニア州では初のコロナウイルスによる死者が確認されました。このウイルスはニューヨークでも感染が広がっており、アンドリュー・クオモ知事は、保険会社に対しコロナウイルスのテストを実施する際、患者の費用負担分を免除するよう命令を出しました。COVID-19感染の2つの中心地であるニューヨークとシアトルより、コロナウイルス感染が、国民皆保険を推進する議論を助長するかについて議論します。一般診療医で「国民健康保険プログラムを推進する医師会」(Physicians for a National Health Program)の共同創設者のステフィー・ウールハンドラー、4人のコロナウイルス感染が確認されたウエストチェスターおよびブロンクス地域を代表するニューヨーク州上院議員のアレッサンドラ・ビアッジ、ニューヨークの「コミュニティ・サービス・ソサエティ」の健康イニシアティブ担当部長で「ヘルスケア・フォー・オール・ニューヨーク」キャンペーン共同創設者のエリザベス・ベンジャミン、新型ウイルスによる9人目の死者が出たシアトル市議会の社会主義議員クシャマ・サワントに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2020/3/5(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 反ジョー・バイデン論:前副大統領の長年のキャリアは、「権利への譲歩」の連続

    スーパーチューズデーでのジョーバイデン前副大統領の勝利を受け、イラク戦争支持での中心的役割から、いわゆる麻薬戦争(war on drugs)の拡大にいたるまで、彼の記録を詳しく検証します。Yesterday’s Man: The Case Against Joe Biden(『昨日の男:反ジョー・バイデン論』)の著者であるブランコ・マルセティッチに話を聞きます。バイデンの政治アプローチは、「権利への譲歩」であり、「政敵である共和党の綱領をとりいれて、わが物にする」ことが基本だとマルセティッチは述べます。

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    2020/3/4(Wed)
    記事番号: 
    3
  • バイデンのスーパーチューズデーでの躍進後、サンダースの選挙運動は、アフリカ系アメリカ人の支持に関する疑問に直面

    スーパーチューズデーでジョー・バイデン前副大統領は、米国南部と中西部を席巻し、バージニア、ノースカロライナ、アーカンソー、アラバマ、テネシー、オクラホマ、マサチューセッツ、ミネソタ、テキサス各州で勝利しました。いくつかの州ではアフリカ系アメリカ人の票の大多数の獲得が推進力になりました。この結果について、複数の論者から意見を聞きます。参加者は、歴史家、作家、活動家であり、「黒人の生活運動」(Movement for Black Lives)のアドバイザーでのあるバーバラ・ランスビー、「貧者の運動」(Poor People's Campaign)の共同議長で、「破れを繕う者」(Repairers of the Breach)代表であるウィリアム・バーバー牧師、そしてネーション誌の正義に関する通信員エリー・ミスタルです。
        

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    2020/3/4(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 残ったのは2人:バイデンが南部の黒人票を総ざらい、サンダースはラティーネクスの支持票でカリフォルニアで勝利

    民主党の大統領候補予備選挙の最大の投票日は、ジョー・バイデン前副大統領とバーニー・サンダース上院議員との間の2人の一騎打ちで終了しました。夏の党大会での代議員数の3分の1以上を争うこの日、バイデンは中西部と南部を席巻し、バージニア、ノースカロライナ、アーカンソー、アラバマ、テネシー、オクラホマ、マサチューセッツ、ミネソタ、テキサスで勝利しました。サンダースは、ユタ州とコロラド、地元州であるバーモントの他、ラティーネクスの有権者が人口のほぼ40%を占めるカリフォルニアで勝利を収め、この夜の大きな成果となりました。今回の選挙戦でサンダースはカルフォルニア州内に23の現地事務所を置きました。ラティーネクスの有権者は、今後のアリゾナ州とフロリダ州での予備選挙でも、重要な役割を果たす可能性があります。バーニー・サンダース上院議員の大統領選の上級顧問であるチャック・ロシャに話を聞きます。彼は、サンダースの選挙戦でラティーネクス有権者を動員する戦略の立案者だと言われています。

    dailynews date: 
    2020/3/4(Wed)
    記事番号: 
    1

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