デイリーニュース

  • 国連気候変動会議(COP25)で行進 先住民や若者活動家が世界の指導者を批判 気候変動への無策で

    第25回国連気候変動会議(COP25)が二週目に入り、200近い国々の代表が最終交渉のために集結しています。COP25として知られるこの条約締約国会議は、世界的な気温上昇を2℃(3.6°F)未満に十分に抑制することを目指した2015年パリ協定の達成について議論してきました。しかし気候科学者によると、この会議は気候変動危機を解決するために必要な抜本的対策を打ち出すことができていません。4年前のパリ協定以降、温室効果ガスの排出は4%増加、今年のサミットがこの傾向を押しとどめる兆しは見られません。12月6日、数十万人がマドリッドの街頭抗議に繰り出すなか、スウェーデンの気候変動活動家グレタ・トゥーンベリは記者団に対し、世界的な気候ストライキは「(政府の)行動に現れていない」と話しました。先住民指導者や青年活動家が率いるデモ隊はマドリッド市中心部を行進、大規模な気候変動デモとなりました。デモクラシーナウ!は現場で取材しました。

    dailynews date: 
    2019/12/9(Mon)
    記事番号: 
    1
  • スペイン最大の汚染企業たちが国連気候変動サミットを後援しているのはなぜ?

    マドリードで開催中の国連気候サミットで5日(木)、気候活動家の一団がパネルから退場して、シェルやBP、シェブロンなどの石油企業の代表が出席していることに抗議しました。石油会社の代表が参加していたのは、国際排出量取引協会主催のイベントです。折しもスペイン政府は、スペイン最大の温室効果ガス排出企業であるエンデサ社に接触して国連気候変動会議のスポンサーになるよう要請していたことを非難されています。「欧州企業監視団」(Corporate Europe Observatory)の研究者でキャンペーン担当のパスコ・サビドに話を聞きます。彼は、気候危機を引き起こしている企業や投資家を暴露するためにマドリードで有害汚染見学ツアー(toxic tours)を企画しています。

    dailynews date: 
    2019/12/6(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 「私たちの未来だ」 ウガンダとチリで「未来のための金曜日」運動を支える青少年活動家

    スペインでは、16歳のスウェーデンの気候活動家グレタ・トゥーンベリがマドリードに到着し、本日の気候ストライキと現地時間午後6時からの大行進に参加します。グレタが気候ストライキ運動を始めたのは去年からで、毎週金曜日に学校を休んでスウェーデン議会の前に立ち、壊滅的な気候変動を防ぐための行動を求めました。彼女の抗議は一瞬にして世界中に広まりました。気候ストライキに参加する二人の若者に話を聞きます。ヒルダ・フラビア・ナカブエは「未来のための金曜日ウガンダ」(Fridays for Future Uganda)の発起人です。アンジェラ・バレンズエラは「未来のための金曜日チリ」(Fridays for Future Chile)のコーディネーターです。チリは今年の国連気候サミットのホスト国の予定でしたが、新自由主義に対する大規模な抗議運動の勃発でチリ政府はキャンセルを余儀なくされました。

    dailynews date: 
    2019/12/6(Fri)
    記事番号: 
    2
  • COP25:「多国籍企業の悪行に苦しむ」人々に表敬する代替気候サミット

    世界各国の環境分野の指導者たちが集まり気候危機に対する解決策を協議するCOP25(第25回国連気候変動枠組み条約締約国会議)開催中のスペイン、マドリードからお届けします。会議は月曜日に開幕し、来週まで続きます。この会議のためにマドリードに集まった活動家たちは、独自の代替サミット、Cumbre Social por el Clima(気候のための社会サミット)を開催しています。代替サミットを主催するのは社会正義および環境団体で、その目的はチリで進行中の政治的弾圧、気候サミットへの企業の影響、スペイン自身の気候危機に対する対処の失敗、そして気候会議のヨーロッパ中心主義に注目を促すことです。この会議がヨーロッパで開催されるのは今年で連続3回目になります。代替気候会議のオーガナイザーの1人であるトム・クチャルツに話を聞きます。彼はジャーナリストで、行動するエコロジスト(Ecologists in Action)という団体の活動家です。

    dailynews date: 
    2019/12/6(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 高等教育 国民皆保険 保育園を無料化しているスウェーデン 米国ではなぜそれができないのか?

    2020年民主党大統領候補の公約の中でも、「メディケア・フォア・オール」(高齢者や障碍者を対象とする無料の公的医療保険制度を国民全員に拡大する案)と大学の学費無料化が、進歩派候補と中道派を分ける核となっています。上院議員バーニー・サンダースとエリザベス・ウォーレンは、巨大企業と最富裕層への課税を増やすこととで、「メディケア・フォア・オール」と大学の学費無料化を実現することを提案し、サンダースは今年初め学生ローンの借金を帳消しにする法案を提出しました。サンダースによれば、この法案および公立大学とコミュニティ・カレッジの無料化は、ウォール街企業への新たな課税で賄うということで、これらは2020年大統領選でのサンダース陣営の重要な柱の一つとなっています。サンダースの提案はスウェーデンでは過激なアイディアではなく、ここでは世界でも最も充実した社会福祉システムが作られています。スウェーデンでは医療コストは大部分が国が補助しています。保育園と未就学児向けプログラムはほとんどが無料です。カレッジと大学も無料。公共の交通機関も多くの利用者に対し補助があります。スウェーデンがいかにこれを実現させているのか、作家でストックホルムの日刊紙「スヴェンスカ・ダーグブラーデット」(Svenska Dagbladet)の経済問題担当のジャーナリスト、ミカエル・ターンヴァルに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/12/5(Thu)
    記事番号: 
    3
  • アミナト・ハイダル アフリカ最後の植民地 西サハラでの数十年に渡る平和的抵抗運動

    デモクラシー・ナウ!は、今年のライト・ライブリフッド賞受賞者の1人、サハラウィ人人権保護活動のリーダー、アミナト・ハイダルにストックホルムでインタビューを行いました。ハイダルは30年以上、アフリカ最後の植民地と呼ばれる西サハラのモロッコによる占領への平和的な抵抗運動を先導してきました。モロッコは、アフリカ北西部でモロッコのすぐ南にある小さな地域、西サハラを1975年以来占領しています。この間、占領に抵抗したことで、数千人が拷問、投獄、殺害、行方不明になってきました。女性が先導してきた平和的抵抗運動は、常に通りで殴打されるという暴力に直面しています。暴力的な弾圧にも関わらず、ハイダルは数え切れないほどのハンストやデモを先導し、30年以上果敢にサハラウィ人への虐待を記録してきました。ハイダルは4年間、秘密刑務所に政治犯として投獄された経験もあります。ライト・ライブリフッド財団代表は、ハイダルの受賞理由として「西サハラの人々の自治権と正義のために、投獄や拷問を受けても確固たる非暴力活動を貫いてきた」ことを挙げています。ハイダルは、国際コミュニティがモロッコの西サハラ占領を止めさせるよう圧力をかける時期に来ていると言います。「私のメッセージはこうです。私たちの苦しみを終わらせましょう。不正を終わらせましょう。

    dailynews date: 
    2019/12/5(Thu)
    記事番号: 
    2
  • エドワード・スノーデン:米国に帰国したら 私は真実を語ったがために獄死することになるだろう

    12月4日、ライト・ライブリフッド賞は40周年を迎え、スウェーデンのストックホルムにある歴史的なサーカス・アリーナで1000人以上が出席して、今年の4人の受賞者を祝いました。今年の受賞者は、スウェーデンの気候活動家グレタ・トゥーンベリ、中国の女性の権利弁護士グオ・ジャンメイ(郭建梅)、ブラジルの先住民リーダー、ダビ・コペナワと彼が共同創設した「ヤノマミ・フトゥカラ協会」(Yanomami Hutukara Association)、何十年もの間、モロッコによる西サハラ占領に抵抗してきたサハラウィ人の人権活動リーダー、 アミナト・ハイダル です。ライト・ライブリフッド賞は「もうひとつのノーベル賞」として知られています。この40年間に、世界中の活動家や市民活動のリーダーたちがこの賞を受賞しており、世界的に有名なNSAの内部告発者エドワード・スノーデンもその一人です。4日に行われたガラではエイミー・グッドマンが受賞式の観客の前で、モスクワからの中継でスノーデンにインタビューをしました。スノーデンは、米政府が米国人や世界各地の人々を大量監視するために空前のシステムを構築したことを明かす秘密文書の山を漏洩して以来、亡命先のモスクワに住んでいます。彼は2013年に機密文書をジャーナリストと共有したことで、米国では諜報活動取締法違反およびその他の罪に問われています。

    dailynews date: 
    2019/12/5(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 国連報告によると、世界中で700万人以上の子どもたちがさまざまな拘禁状態の下にある

    ショッキングな国連報告によると、世界中で700万人の子どもたちが自由を奪われています。その中には、米国とメキシコの国境で収容されている子どもも、ISIS戦闘員の行方不明の子どももいます。国連報告、「自由を奪われた子どもに関する国連グローバル調査(The Global Study on Children Deprived of Liberty)」は、少なくとも41万人の子どもが、暴力が「常態化している」刑務所や収容所に収容されている、と述べています。調査はまた、武力紛争下で拘留される子どもの数が劇的に増加していることも明らかにしました。この世界的調査は、子どもの保護に関する世界のコミットメントを保障する画期的な国際条約である「子どもの権利条約」の採択30周年を記念して、今年11月に発表されました。これは史上最も多く批准された国連条約です。米国は批准していないごく少数の国の1つです。「自由を奪われた子どもに関する国連グローバル調査」の主執筆者であるマンフレッド・ノバクが番組に参加します。ノバクは人権弁護士で、国連の独立専門家でもあります。2004年から2010年まで、拷問に関する国連特別報告官を務めました。

    dailynews date: 
    2019/12/4(Wed)
    記事番号: 
    3
  • ブラジルの先住民族リーダー、ダビ・コペナワ:ボルソナロは私の人々を殺し、アマゾンを破壊している

    デモクラシー・ナウ!は、自身が共同設立した「ヤノマミ・フトゥカラ協会」とともに、今年のライト・ライブリフッド賞受賞者の1人となった先住民族のリーダー/指導者、ダビ・コペナワを取材し、話を聞きました。コペナワは、ブラジル最大の先住民部族の1つであるヤノマミ族のシャーマンであり、彼らの文化とアマゾンの熱帯雨林の保護に人生を捧げてきました。彼は、アマゾンの先住民はビジネスの利権による脅威ばかりでなく、政治家たちからの脅威にもさらされている、と言います。その中には、長年にわたる反先住民的な発言と政策の歴史を持つ極右大統領のジャイル・ボルソナロが含まれます。「ボルソナロは先住民が好きではありません。彼はヤノマミ族の人々が、保護され平和に暮らすことを望んでいません。彼が望んでいるのは、私たちの富を奪って他国に送ることなのです」

    dailynews date: 
    2019/12/4(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 「もうひとつのノーベル賞」:市民活動家を称えるライト・ライブリフッド賞 40周年を祝う

    「私たちが直面する最も緊急の課題に対する、実践的かつ模範的な回答を提供する」人々を称え、支援するために1980年に設立されました。以来「もうひとつのノーベル賞」として知られるようになり、この40年間に、世界中の活動家や市民活動のリーダーたちが受賞しています。その多くは、後にノーベル平和賞を受賞しています。今年の受賞者は、スウェーデン人の気候活動家グレタ・トゥンべリ、何十年もの間、モロッコによる西サハラ占領に抵抗してきたサハラウィ人の人権活動リーダー、アミナト・ハイダル、中国の女性の権利弁護士グオ・ジャンメイ(郭建梅)、そしてアマゾンの生物多様性とブラジルの先住民の権利のために戦っている先住民族のリーダー、ダビ・コペナワと「ヤノマミ・フトゥカラ協会」(Yanomami Hutukara Association)です。スウェーデンのストックホルムで、ライト・ライブリフッド財団代表のオレ・フォン・ユクスキュルに話を聞きます。彼は、この賞の名は「地球にやさしく生き、公正な量以上の資源を奪わないという考えで名付けられており、人々が実践的な活動を通して世界に変化をもたらすことを意味します」と言います。

    dailynews date: 
    2019/12/4(Wed)
    記事番号: 
    1

Pages