デイリーニュース

  • ボリビア国連大使:「人種差別的エリ―ト」がボリビアを新自由主義に戻すためクーデター策略

    社会主義の長期政権を敷いたエボ・モラレス大統領が軍の圧力によって辞任したことを受け11月第3週に大統領就任を宣言した、右派の上院議員ヘアニネ・アニェスの辞任を求め、11月18日ボリビア全土で数千人がデモ行進しました。このクーデターによって危機に陥ったボリビアでは、国中に暴力が広がり少なくとも23人が死亡しました。11月15日にボリビア軍がモラレス派の抗議者9人を射殺したコチャバンバ郊外では、11月18日に再び先住民による街頭デモが行なわれました。さらに数千人がラパスにある大統領官邸へとデモ行進しました。この抗議の波は、暫定大統領アニェスの下ので反先住民暴力の急増を非難し、エボ・モラレスの帰国を求めています。アニェスは以前から人種差別的で反先住民的な言葉を使っていましたが、彼女は11月第2週、軍が暴力行動で起訴されないようにする法令を発行し、モラレスがボリビアに戻るなら彼は起訴されると述べました。モラレスはボリビア初の先住民大統領で、ボリビアの人口の過半数は先住民です。2012年からボリビアの国連大使を務めるサチャ・ジョレンティに話を聞きます。「私たちは単なるクーデターではなく、暴力的なクーデターを経験しているのです」と、ジョレンティは言います。

    dailynews date: 
    2019/11/19(Tue)
    記事番号: 
    1
  • テキサス裁判所がロドニー・リードの死刑執行を停止 1996年殺人事件について無実を証明する機会を得る

    テキサス州控訴裁判所は15日、否認を続けている殺人罪で死刑宣告を受けたアフリカ系アメリカ人ロドニー・リードの死刑執行を一時停止するという驚くべき決定を下しました。死刑は20日に執行される予定でした。同裁判所は、検察側に不正があるとする申立を調査する再審理を命じました。1996年、当時19歳の白人女性ステーシー・スタイツを殺害したのは他の男であることを示唆する証拠が続出し、米国ではここ数週間でリードの無実の訴えを支持する人が数百万人に達しています。1998年、全員が白人の陪審はスタイツの体内からリードのDNAが発見されたことをうけてリードに死刑を宣告しました。リードとスタイツは事件当時、恋愛関係にありました。しかし、これまで無視されていた事件の詳細に新事実が浮上、当時スタイツの婚約者だった白人警察官ジミー・フェネルが犯人である可能性が出てきました。フェネルは後に別件の誘拐および強姦で服役しています。先月、フェネルと同時期に刑務所で服役していた男性が、フェネルが服役中、黒人男性と浮気した婚約者を殺したと認めたと記した宣誓供述書に署名したのです。ロドニー・リードの兄弟ロドリック・リード、義理の姉妹ウワナ・アクパン、長年リードの弁護を務めてきた「イノセント・プロジェクト」(Innocence Project)の上席弁護士ブライス・ベンジェットから詳しく聞きます。

    dailynews date: 
    2019/11/18(Mon)
    記事番号: 
    3
  • ボリビア コチャバンバの虐殺 クーデターを非難する大規模デモの一方で先住民への暴力が加速

    ボリビア初の先住民大統領エボ・モラレスが軍の要求に応じて辞任して以来、ボリビアでは暴力が激化し、少なくとも23人が死亡しました。政治的混乱は急速に暴力を伴う混乱となり、コチャバンバ近郊では15日、モラレスを支持する先住民のデモ参加者に軍が発砲、少なくとも9人が死亡、100人以上が負傷しました。武力弾圧が始まったのは、コチャバンバ県サカバで抗議者数千人が平和的な行進のために集まり、県都コチャバンバへの軍の検問所を通過しようとした直後でした。デモ隊の多くはコカ葉の栽培に従事する先住民です。暴力のエスカレートと先住民への人種差別報道が広がる中、抗議者たちは、自ら暫定大統領だと宣言したヘアニネ・アニェスの辞任を求めています。アニェスはボリビアの右翼政治家・上院議員であり、定足数に満たない議会で自身を大統領に指名しました。アニェスは、モラレス大統領は11月10日に軍に解任されメキシコに亡命した社会主義者であり、次期大統領選挙への立候補は許されないと語り、ボリビアに戻ってきたら訴追されることになると述べています。ボリビア人口の過半数は先住民です。国連特使ジーン・アルノーは17日、ヘアニエ・アニェスとモラレスの政党社会主義運動党(MAS)との対話を呼びかけましたが、日程は決まっていません。

    dailynews date: 
    2019/11/18(Mon)
    記事番号: 
    2
  • イランの機密流出 米国が「潰した」イラクにイランが深く介入

    イラン政府の内部から前代未聞の機密情報がリークされました。米国の2003年イラク侵攻後、いかにイランがイラク政府を牛耳ったかに新しい光があてられています。漏洩元はイラン情報安全保障省で、漏洩先は米ニュースサイト「インターセプト」です。インターセプトはニューヨークタイムズと共同で公表しました。文書には、700頁に及ぶ2014年から2015年にかけての機密文書が含まれています。CIA工作員として働いていた多くのイラク人が、イランの諜報機関と協力するようになっていった経緯が明らかにされています。「インターセプト」記者ムルタザ・フセインから詳しく聞きます。「マクロで見ると、米国が破壊したイラク社会の破片をイランが拾いにきたという構図です」とフセインは言います。

    dailynews date: 
    2019/11/18(Mon)
    記事番号: 
    1
  • ロドニー・リードに正当な裁きを:無罪を示す新証拠の出現で数百万人がテキサス州に死刑執行中止を求める

    連邦最高裁判所は11月15日(金)、ロドニー・リード事件について審議するかどうかを検討します。ロドニー・リードは、テキサス州のアフリカ系アメリカ人の死刑囚であり、本人は認めていない殺人の罪で1週間以内に処刑される予定です。彼の家族は14日(木)、最高裁判所の外で野営して、判事たちに死刑執行の差し止めを求めるビジルを寒さの中で決行しました。彼らの主張への賛同は全米に広がり、ここ数週間で数百万人に膨れ上がっています。1996年に19歳の白人女性ステイシー・スタイツが殺害された事件は、別の男性が犯人であるという証拠が積みあがっているのです。ロドニー・リードは1998年に、全員が白人の陪審員によって死刑判決を言い渡されました。殺されたスタイツの体内にリードのDNAが見つかったからです。彼女が亡くなったとき、二人は恋愛関係にありました。しかし、当時は無視されていた事件の詳細に関する新事実が浮上しました。当時スタイツの婚約者だったジミー・フェネルという白人警察官が、本当の殺人犯であった可能性があるのです。先月、フェネルと刑務所で一緒だった男性が、フェネルが刑務所で、婚約者が黒人男性と浮気していたために彼女を殺害したと認めたという宣誓供述書に署名しました。この新事実にもかかわらず、ロドニー・リードは11月20日に処刑される予定です。

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    2019/11/15(Fri)
    記事番号: 
    3
  • コリー・ブッカー上院議員 米国における環境正義・原子力・「野蛮な人種格差」について語る

    史上初の環境正義に関する大統領候補者討論会が、先週金曜日(11月8日)にオレンジバーグ市にあるサウスカロライナ州立大学で開催されました。デモクラシー・ナウ!の司会者エイミー・グッドマンと元環境保護庁(EPA)官僚ムスタファ・サンティアゴ・アリが共同で司会をつとめました。討論会に参加した6人の民主党大統領候補の一人、ニュージャージー州選出のコリー・ブッカー上院議員は、環境不正と気候危機に立ち向かうという彼の計画を披露しました。ブッカー議員は、米国の人種格差、再生可能エネルギーの雇用創出、彼の故郷のニューアークを含む全国の都市での水質汚染の危機について話しました。 「私の地元だけの問題ではありません。 21世紀のアメリカで、鉛を使った水道給水管が敷設されているなんて許されません」とブッカー議員は言います。

    dailynews date: 
    2019/11/15(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 「ここが私の祖国」 DACA存続のための最高裁の訴訟における原告代表と話す

    11月12日(火)、連邦最高裁判所では「若年移民に対する国外強制退去の延期措置」(DACA)の維持をトランプ政権に要求する3件の訴訟の口頭弁論が開かれました。オバマ政権下で導入されたDACAは、子供の時に家族に連れられて米国に入国し無届状態となっている少なくとも70万人の人々に対し、国外追放からの保護と労働許可を与える救済プログラムです。最高裁で現在多数派を占めている保守派判事たちは、トランプ大統領がDACAプログラムを終了させることに賛成するとみられる一方、一部のリベラル派の最高裁判事はトランプ大統領の方針に懐疑的なようです。 2017年9月、トランプ政権はDACAを終了する計画を発表し、同プログラムは「違法」かつ「違憲」であると主張しましたが、これに反対する訴訟が起こり、カリフォルニア州とニューヨーク州とワシントンDCの3か所の地方裁判所で差し止め判決が出され、DACAはいまも存続しています。移民権利擁護活動家たちは最高裁判所にプログラムの救済を強く求めており、DACAを適用された移民数十人がニューヨークから最高裁判所前の階段までの230マイルの16日間にわたる行進に参加しました。

    dailynews date: 
    2019/11/15(Fri)
    記事番号: 
    1
  • コード・ピンク創設者メディア・ベンジャミン 米国の海外干渉に抗議した後 逮捕すると脅される

    コード・ピンクの共同創設者でベテラン平和運動家メディア・ベンジャミンが11月13日、ワシントンで現職米下院議員に暴力を振るった容疑で逮捕すると脅されました。ベンジャミンは記者会見で、ベネズエラでの米国支援のクーデターと制裁に反対し強制的に退席させられました。ベンジャミンは容疑を強く否定しています。この記者会見は、フロリダ州の民主党議員デビー・ワッサーマン=シュルツとフロリダ州共和党議員マリオ・ディアス=バラートが主催したもので、「ベネズエラ民主化議員団」を創設したことを発表する会見でした。ベンジャミンは、この場で暴力を振るわれたのは、議員団創設に抗議をしていた彼女と他の活動家の方だったと主張しています。ワシントンよりメディア・ベンジャミンに話を聞きます。(画像クレジット: ツイッター: @EmbajadaVE_USA)

    dailynews date: 
    2019/11/14(Thu)
    記事番号: 
    4
  • チリ人活動家:社会的危機をもたらしたエリートに新憲法は任せられない

    チリでは11月12日、新憲法を制定するという政府の計画に反対して、全国で大型のストライキが行われました。現在のチリ憲法は、アウグスト・ピノチェト軍事政権時代に制定されたものです。チリの内務大臣は8日、政権は新憲法を草稿し議会が改訂後、国民投票にかけると発表しました。しかし反対派は、新憲法草稿には市民も最初から関わるべきであり、これはセバスティアン・ピニェラ政権がチリの政治および社会改革を遅らせるための計略だと主張しています。10月19日に地下鉄の料金値上げ反対に始まり、緊縮財政と経済的不平等への抗議へと反対運動が急速に高まってから、チリ当局は少なくとも20人を殺害、数千人を負傷させています。アムネスティ・インターナショナルは、デモ参加者に対し広範囲での人権侵害が行われているとしてチリ政府を非難しています。サンチアゴから、チリの反資本主義・フェミニスト組織「ソリダリダート(Solidaridad)運動」一員のパブロ・アブフォムに話を聞きます。

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    2019/11/14(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 「こんなことは許されない」:ニクソン弾劾に賛成票を投じた元下院議員 トランプはならず者大統領だと語る

    11月13日、ドナルド・トランプ弾劾調査における公開での公聴会が始まり、国務副次官補ジョージ・ケントと、元駐ウクライナ大使で現ウクライナ大使代理であるウィリアム・テイラーが証言を行いました。今回の公聴会では、これまで知られていなかったトランプ大統領と欧州連合大使ゴードン・ソンドランドとの7月の電話での会話が明るみにでました。ケント、テイラー両氏は、トランプ大統領の私的弁護士ルディ・ジュリアーニが、対ウクライナの米外交政策に強い影響力を持っていることに懸念を表明しています。元ニューヨーク州選出の下院議員で、下院司法委員会委員も務め、リチャード・ニクソン弾劾に賛成票を投じたエリザベス・ホルツマンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/11/14(Thu)
    記事番号: 
    2

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