汚名を負ったハリウッドの大物、ハービー・ワインスティーンが性犯罪者として告発された裁判の最終弁論が2月13日に予定されています。陪審は18日に評議に入ると見られています。ワインスティーンは、2人の女性からの告発で、5件の重罪に問われており、有罪なら終身刑に処される可能性もあります。この裁判のきっかけとなったのはニューヨーカー誌およびニューヨーク・タイムズ紙が2年以上前に掲載した告発記事で、そこから#MeToo運動が起こり、ハリウッド内外へと広がりました。以来、100人以上の女性がワインスティーンをレイプ、性的暴力、セクシャル・ハラスメントで告発しています。今回の裁判では6人の女性が陪審に対し、ワインスティーンがいかに性的暴力を振るったかを詳細に証言しました。ワインスティーン自身は証言台には立ちませんでしたが、彼の弁護士たちは性的関係が合意の上で行われたと主張し、何回も女性たちの主張の信頼性に疑問を呈しようとしました。今回の裁判は2人の女性の告発が中心となりましたが、ワインスティーンの被害者であると名乗り出た大勢の女性が傍聴しました。「ザ・ラップ」(The Wrap)でメディアと政治を担当する記者J・クララ・チャンに話を聞きます。チャンはワインスティーン裁判を詳細に報じてきました。