2008年7月は核拡散防止条約(NPT)の誕生から40周年でした。この条約は核兵器の廃絶をめざし、核保有国は自らの核兵器を最終的に廃棄し、その代わりに核を持たない国も核兵器開発の能力を身につけないということを合意した画期的なものでした。40年を経た現在、189カ国が同条約に署名しています。しかし、世界には現在9つの核保有国が存在しています。そのうち米国とロシアはいまも群を抜いて大量の核兵器を保有しています(世界全体の9割)し、イスラエル、インド、パキスタン、北朝鮮の4国はNPTに加盟していません。この成果をどう評価するべきか?(7分)