『リデンプション』 大都市の片隅で空き缶回収で暮らす人々

2013/1/31(Thu)
Video No.: 
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8分

多くの受賞歴を持つ映像作家コンビが、空き缶拾いで暮らす人々をカメラで追いました。長引く経済の低迷で、かつてはミドルクラスの収入を得ていた人たちが職を失い、空き缶回収で日々をしのぐ人がニューヨークで目立って増えてきたことがこの映画を作る背景だと言います。

非正規雇用の常態化で、職を失い、何の保障も得られない人々は日本でも急増しています。資源ごみの回収で暮らす人々も増えているなか、日本では資源ごみの回収に対する規制を強める自治体も増えていると言われます。資源ごみは行政に所有権があるとして、勝手な持ち去りを禁止するのです。これでは行政に苛められているようなもの。

失業や貧困の責任はどこにあるのかを問いかける映画『リデンプション』。日本での公開が待たれます。(桜井まり子)

*マシュー・オニール(Matthew O’Neill)
*ジョン・アルパート(Jon Alpert)

アカデミー賞ノミネート作品『リデンプション』共同監督。2人が監督した映画はこのほかにChina’s Unnatural Disaster(『中国の不自然な大災害』)、Baghdad ER『バクダッドER』ではエミー賞4部門に輝いた。ニューヨークのチャイナタウンにあるコミュニ ティ・メディアセンター、ダウンタウン・コミュニティ・テレビジョン・センター(DCTV)で活動している。

Credits: 

字幕翻訳:佐藤生実 校正:永井愛弓 Web作成:桜井まり子