接続の自由:アーロン・シュワルツのF2C基調講演

2013/1/14(Mon)
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23分

2013年1月11日に自殺したサイバー活動家で天才プログラマーのアーロン・シュワルツは、著作権業界が推進する「オンライン海賊行為防止法案」SOPAの阻止を目指して、専門家だけでなく一般の人々のあいだにも反対の声を広めるのに大奮闘しました。ネットの力を結集して巨大産業が推進する協力な法案を廃案に追い込んだ素晴らしい運動の顛末について、昨年5月に開かれたF2C(Freedom to Connect)全国大会の基調講演で本人が語ります。

ウィキペディアやグーグルも参加した反対運動の盛り上がりで今や悪名高くなったSOPA(下院)/PIPA(上院)法案ですが、じつはこの騒動の前段階にはCISPAという類似の法案が存在していました。二大政党のほぼ全ての議員の支持を得て通過まちがいなしと見られていたCISPAでしたが、ほんの数日のあいだに野火のように広がったネットの反対署名運動が功を奏し、継続審議に追い込まれたのです。

その立役者だったアーロンは、「グーグルやウィキペディアがSOPA法案を覆したかのようにメディアは報道するが、それに騙されてはいけない。ネット市民の運動の力を過小評価したがる彼らの言葉にのせられて、受け身になって人まかせにしてしまえば、次の戦いでは彼らが勝つだろう」と警告しています。(中野真紀子)
*この内容は、対訳ニュースレター第62号に全訳が載っています。DVD第24巻「ネット空間の軍事化」にも収録

*アーロン・スワルツ(Aaron Swartz) 26歳で自殺したサイバー活動家。 2012年5月ワシントンDCで開催されたF2C(接続の自由)全国会議で、SOPA法案を阻止した運動について講演した。

Credits: 

字幕翻訳:玉川千絵子/全体監修:中野真紀子