WikiLeaks:米国大使館によるハイチ干渉の実態

2011/6/3(Fri)
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17分

ウィキリークスが2011年に暴露した米国国務省の外交公電により、ハイチに対する米国大使館の事細かな干渉が裏付けられました。ベネズエラが推進していたエネルギー協定(ペトロカリブ協定)に参加しようとしたハイチを、米国大使館と石油メジャーがあの手この手で妨害していたことが分かったのです。

2004年のアリスティド大統領の拉致追放では、早朝にアリスティド大統領の自宅に行き、大統領をだまして連れだしたのはほかならぬ米国大使でした。セラヤ大統領の元文化相ロドルフォ・ファスケレも、セラヤ大統領のクーデターに米国大使館が深く関与していたことを指摘しています。中南米カリブ諸国における米国大使館の役割とは、現地の政権を監視し、米国政府にその行動を逐一報告し、いざとなればクーデターを画策することのようです。(桜井まり子)

*キム・アイブズ(Kim Ives):ハイチ・リベルテ紙編集者

*ダン・コフリン(Dan Coughlin):IPS通信記者として1992年から1996年までハイチを取材。現在はマンハッタン地区のケーブル放送局代表

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字幕翻訳:田中泉 校正・Web作成:桜井まり子