ウラン濃縮工場 安全性を求める組合員をスト破りを使って弾圧

2011/4/26(Tue)
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問題は2007年に始まった。多国籍企業ハネウェル社のイリノイ州メトロポリスのウラン濃縮工場の裏地に高度な放射性の汚泥が入ったドラム缶7千本が野ざらしになっていた。近くを流れるオハイオ川に漏出する恐れがある。見かねた作業員が改善を求め社内対話集会でCEOと対決になった。これがその後に続く激しい組合たたきの一因になったと組合員たちはみている。

契約交渉で会社側は組合側がけっして飲めないような条件を出し、2010年6月に200人以上の作業員をロックアウトした。工場の労働力を確保するために、会社側は札付きの悪質組織を使って非組合員労働者を雇ったが、以来、大惨事につながりかねない事故が続出している。そしてついに2011年3月には、有毒物質がオハイオ川に漏出してしまった。横紙破りを続けるCEOでオバマの「親友」デビッド・コートとは?長期間にわたるロックアウトで経済的にも苦境に陥りながら、地方ネタとして全国主流メディアに取り上げられることもない労働者の「英雄的な闘い」を労働問題ジャーナリストのマイク・エルクが語ります。(大竹秀子)

マイク・エルク(Mike Elk,)In These Times 誌(シカゴの公共問題研究所が出版する進歩主義的立場の報道オピニオン月刊誌)に寄稿する労働問題専門の記者

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字幕翻訳:大竹秀子/校正全体監修:中野真紀子/Web作成:中森圭二郎