追放のハイチの元大統領アリスティドがようやく帰国

2011/3/21(Mon)
Video No.: 
3
21分

デモクラシー・ナウ!は、時々、とても貴重な独占報道を行います。ジャン・ベルトラン・アリスティドをめぐるハイチ報道も、そのひとつ。7年前、2004年、民主的に選出された大統領でありながら、米国によってその座を追われた中央アフリカ共和国に連れ去られた時(もっともニューヨークタイムズ紙などは、自分で出国を決めておきながら後で誘拐されたようなことを言っているという米国政府の説明をいまも忠実に報道していますが)、マキシン・ウォーターズ下院議員(カリフォルニア州選出)やトランスアフリカ創立者ランダル・ロビンソン氏が率いる代表団がチャーター機を飛ばして、中央アフリカに乗り込み、カリブ諸国まで大統領夫妻を連れ戻した時、エイミー・グッドマンはこの民間使節団に同行し、機内でアリスティドの独占インタビューを行いました。

そして2011年3月、7年間の亡命生活を終えたアリスティドの、亡命先南アフリカからハイチへの歴史的な帰国を再び、独占取材しました。アリスティドの帰国を待つ人々が集まるポルトー・プランスの空港で、エジプトのタハリール広場からの報道ですっかり有名になったデモクラシー・ナウ!のプロデューサー(現在は在カイロの通信員)、シャリフ・アブドゥル・クドゥースが待つ中に、アリスティド元大統領とエイミー・グッドマンらを乗せた特別機が到着するというドラマチックな作り。空港で、そして空港から我が家へ向かう沿道で、人々の熱狂的な歓迎が伝わってきて、歴史のひとこまとして感動的なドキュメントに仕上がっています。(大竹秀子)

*ジャン・ベルトラン・アリスティド(Jean-Bertrand Aristide):元ハイチ大統領
*ダニー・グローバー(Danny Glover):俳優、活動家、トランス・アフリカ・フォーラム議長
*ジェイムズ・アーリー(James Early):スミソニアン研究所の文化遺産政策ディレクター。元政策研究所主任
*イラ・カーズバン(Ira Kurzban):マイアミ在住、元アリスティド大統領の弁護士
*フランツ・ガブリエル(Frantz Gabriel):元アリスティド大統領のボディーガード
Credits: 
字幕翻訳:大竹秀子 全体監修:中野真紀子 ウェブ作成:中森圭二郎