アリス・ウォーカーと公民権運動指導者ボブ・モーゼス

2009/1/20(Tue)
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27分

ボブ・モーゼズは1960年代の公民権運動を代表する指導者の一人で、学生非暴力調整委員会(SNCC)の元活動委員長でした。ニューヨーク・タイムズ紙によれば「ミシシッピ州では、マーティン・ルーサー・キング牧師に匹敵する人物」です。米国初の黒人大統領就任に際して、ここに至るまでのアフリカ系アメリカ人たちによる権力への参画に向けた闘争の歴史を語ってもらいます。

大統領になるためには現実的には二大政党の中で候補者になることが先決です。白人男性ばかりが議員の地位についていた時代から、党組織の差別的構造を撤廃するまでの長い闘いがありました。モーゼズによれば、民主党がアフリカ系候補を認めるにいたるうえで大きな転機をもたらしたのが、1964 年の民主党全国大会におけるミシシッピ自由民主党(Freedom Democratic Party)の挑戦でした。

オバマ就任式の特別報道でエイミーと共同司会をつとめた作家のアリス・ウォーカーが、南部出身者としてのみずからの体験をもとにモーゼズの話を補います(中野)。

*ボブ・モーゼズ(Bob Moses) 公民権運動の指導者 学生非暴力調整委員会(SNCC)の元活動委員、マイノリティの数学教育を改善するための基金アルジェブラ(代数)・プロジェクトの創始者。

*アリス・ウォーカー(Alice Walker)作家、詩人、活動家、小説『カラーパープル』で1983年ピュリツァー賞(フィクション部門)を受賞した。『母の庭を探して』、『喜びの秘密』など、多数のベストセラーがある。最新作は We Are the Ones We Have Been Waiting for: Inner Light in a Time of Darkness.

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字幕翻訳:大竹秀子 / 校正:関房江
全体監修:中野真紀子・高田絵里