あれから40年 1968年フランス5月革命

2008/5/14(Wed)
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14分

1968年5月はフランスにとって大きな歴史の転換点でした。学生と 労働者の抗議運藤の嵐が全国を吹き荒れ、その後のフランス社会を恒久的に変えることになりました。事の発端は、女子寮を訪問する権利をめぐる大学当局との衝突から、パリ大学のソの改革と個人の自由を求める運動へと広がり、3週間におよぶ大規模な抗議運動に発展しました。数十万人もの人々が街頭に繰り出し、警察の威圧的な対応に抗議しました。フランス労働者の3分の2にあたる1000万人が学生に連帯を表明してストライキを起こし、フランス史上最大のゼネストとなりました。

労働者の要求した資本主義の終焉は実現しませんでしたが、フランスの社会や文化には根底的な変化が起こりました。それまでは女性が職場でズボンをはくことは許されず、銀行に口座を開設するのにも夫の承認が必要でした。妊娠中絶や同性愛は犯罪だったのです。また、マイノリティも組みこんだ闘争で、フランスの労働者はヨーロッパ一の労働条件を獲得しました。

The Imagination of the New Left: The Global Analysis of 1968(『(『新左翼の想像力 1968年の世界分析』)の著者ジョージ・カツィアフィカスに、フランス5月革命と、その影響の世界的ひろがりを聞きます。

現在、韓国に住むカツィアフィカス教授は光州事件についての調査研究を進めており、光州事件とその世界的な余波についても、アジアにおける1968年として語っています。

ジョージ・カツィアフィーカス(George Katsiaficas)ボストンのウェントワース工科大学の人文学・社会学教授。The Imagination of the New Left: The Global Analysis of 1968(『新左翼の想像力 1968年の世界分析』)はじめ、著書多数。

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翻訳:宮前ゆかり/字幕:高田絵里
全体監修:中野真紀子