ナオミ・クライン 「ウォール街を占拠」に参加 パート1

2011/10/6(Thu)
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21分

昨年10月「ウォール街を占拠せよ」で素晴らしいスピーチをしたカナダのジャーナリスト、ナオミ・クライン。その直前にデモクラシー・ナウ!のスタジオでグローバリゼーションに抵抗する運動の現状を語りました。「ウォール街占拠」はもちろん、折りしもチリで盛り上がる学生運動や、9月末にワシントンで行われたパイプライン敷設阻止の大規模な非暴力抗議行動などについても報告します。

「ウォール街を占拠」(OWS)運動については商業メディアの報道に歪曲がめだちます。組織もなく主張も不明瞭な烏合の衆、無関心層のおまつりだと矮小化したがりますが、政治に無関心といわれてきた若年層こそが力の源泉です。

キーストンXLパイプライン計画はカナダのタールサンド原油をメキシコ湾岸で精製するために米国を縦断するパイプラインを敷設するという計画で、パイプラインそのものによる環境破壊はもとより、その下に広がる重要な帯水層の汚染のリスクがあり、そもそもタールサンドの開発という環境にも気候問題にも有害な事業に拍車をかけるものです。これに反対してホワイトハウス前で2週間にわたって市民的不服従の運動が繰り広げられ、クラインをふくめ1000人以上の人々が逮捕されました。はじめは本当に阻止できるという見込みなどなかったのですが、ときを同じくしてウォール街で占拠運動が盛り上がったこともあり、オバマ大統領はパイプライン敷設計画の承認を先延ばし(事実上の却下)を発表しました。これだけでも、OWSは大きな具体的成果をあげているのです。

*ナオミ・クライン(Naomi Klein)カナダのジャーナリストで反グローバリゼーション運動の旗手。活動家。『ショックドクトリン』の著者。

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字幕翻訳:関房江/全体監修:中野真紀子