米国人教授 ケンブリッジ・アナリティカ社を提訴し自分の心理学プロファイルを要求
2018/3/23(Fri)
記事番号:
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ケンブリッジ・アナリティカ社の有権者プロファイリング事業をめぐるスキャンダルを取り上げます。衝撃的な新事実は、同社が5千万人以上のフェイスブック利用者の個人データを本人の許可なく収集して、大統領選挙で有権者をトランプ候補支持に動かすために利用したことでした。ケンブリッジ・アナリティカは億万長者のロバート・マーサーによって設立されました。トランプ大統領の元上級顧問でブライトバート・ニュース・ネットワーク会長のスティーブ・バノンも同社の重要ストラテジストの1人でした。
ケンブリッジ・アナリティカが使ったフェイスブックデータは、もともとはケンブリッジ大学教授アレクサンダー・コーガンが集めたものです。コーガンの会社グローバル・サイエンス・リサーチは、フェイスブック利用者に性格診断アプリの利用を促して個人情報を収集しました。このアプリは本人だけでなく、フェイスブック上の友人のデータも一緒に収集するので、実際には数千万人のユーザーの個人情報が本人の知らないうちに抜かれていたことになります。ケンブリッジ・アナリティカはこのデータを買い取って、有権者プロファイリングから強力な心理学ツールをつくりあげ、ロバート・マーサーの極右の政治目標を遂行するための対象を絞りこんだ政治広告を打ち始めました。米国パーソンズ美術大学のメディアデザイン学准教授デイビッド・キャロルに話を聞きます。彼は、ケンブリッジ・アナリティカ社に対し、彼らが入手した自分に関する全てのデータを引き渡すよう要求する訴訟を起こしました。