デイリーニュース

  • 6回目の絶滅:エリザベス・コルバートが語る、人間が引き起こしている恐竜時代以来最大の絶滅

    地球の歴史の中で、これまでに5回の大規模絶滅がありました。最後のものは6500万年前で、マンハッタンの半分のサイズの小惑星が地球に衝突し、恐竜を絶滅させ、白亜紀が終わりを遂げました。科学者らは、我々は現在6回目の絶滅に直面しており、全生物種の最大50%が今世紀末までに姿を消す危険があると言っています。しかし、これまでの絶滅とは違い、今回の絶滅の直接の原因は我々、つまり人間が引き起こした気候変動です。The Sixth Extinction: An Unnatural History(『6回目の絶滅:不自然な歴史』)の中で、ジャーナリストのエリザベス・コルバートは、数百万年前に起こった大規模な「絶滅」と、現在私たちの目の前で展開しているそれを記録するために4つの大陸を訪れています。コルバートは、化石燃料の消費、海洋の酸性化、大気汚染、森林伐採、強制移住といった人間の活動が、あらゆる種類の生命体をいかに脅かしているかを検証しています。「すべての造礁サンゴの3分1、すべての淡水軟体動物の3分の1、サメとエイの3分の1、すべての哺乳類の4分の1、すべての爬虫類の5分の1、そしてすべての鳥類の6分の1が忘れ去られる状況に向かっていると予測されています」と、コルバートは記しています。

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    2014/2/11(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 我々が反撃する日:大規模監視に反対する全世界行動 抗議運動がインターネットを席巻

    ジョージ・W・ブッシュ政権の令状なしの監視プログラムが明らかになってから約10年、内部告発者エドワード・スノーデンによる暴露をきっかけに、政府による無差別監視の問題が再び世界中で騒動を巻き起こしています。国家安全保障局(NSA)の文書の漏えいによって、電話の通話記録からテキスト・メッセージ、ソーシャル・メディア、Eメール、また気候会議での通達から各国の政府代表部、各国元首の内部連絡にいたる、地球を覆おう巨大な監視装置があることが発覚しました。プライバシー保護を訴える活動家らは、2月11日、「大規模監視に対して我々が反撃する日」(The Day We Fight Back Against Mass Surveillance)という、これまでで最大級のオンライン行動を展開しました。数千のウェブサイトが声をそろえ、ネットミーム(ネット上の口コミ)を投稿したり、ソーシャル・メディアのプロフィール画像を運動の要求を表すシンボルマークに変えたり、また自分の州を代表する議員に監視改革法を通過させるよう要求するなどの手段を持って反撃しようと呼びかけるバナーを表示しています。この活動は、インターネットの自由なアクセスを求める活動家であった故アーロン・シュワルツからヒントを得たものです。

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    2014/2/11(Tue)
    記事番号: 
    1
  • ジャーナリズムへの脅威に立ち向かう ジェレミー・スケイヒルとグレン・グリーンウォルドが新事業「インターセプト」を設立

    eBay創設者ピーエル・オミダイヤが立ち上げた新たなメディア・ベンチャーファースト・ルック・メディアが発行する新デジタルマガジン「インターセプト」の立ち上げについて、調査報道記者ジェレミー・スケイヒルとグレン・グリーンウォルドに初めてのインタビューを行いました グリーンウォルドはエドワード・スノーデンによるNSAの暴露を初めて伝えたジャーナリストです。彼は英紙ガーディアンの元コラムニストでした。スケイヒルは、アカデミー賞ドキュメンタリー部門にノミネートされたドキュメンタリー映画Dirty Wars(『汚い戦争』)のプロデューサー兼脚本家です。「我々はジャーナリストの気風をとても重視しています──これは米政府が米国民を殺害の標的にし続けるのを手助けするのではなく、政府と対立関係にあることです。人々が知らなければならないことを伝え、説明責任を求めるジャーナリズムで最も強力な企業体を標的にすることです」 。グリーンウォルドとスケイヒルは映画監督ローラ・ポイトラスとともにTheIntercept.orgを創設しました。

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    2014/2/10(Mon)
    記事番号: 
    3
  • オバマ政権が海外で新たな米国民暗殺を検討 報道

    AP通信は、ホワイトハウスがアルカイダのメンバーとされる米国市民を殺害するために無人機を使用することを検討していると報じています。AP通信は、その人物の身元や所在国については明らかにしていません。オバマ政権は2009年以降、イエメンで別々の攻撃で殺害されたアンワル・アウラキと彼の息子を含む、4人の米国市民を無人機攻撃で殺害しています。新しいデジタルマガジン「インターセプト」の調査報道記者ジェレミー・スケイヒルとグレン・グリーンウォルドに、この最新情報への反応を聞きます。

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    2014/2/10(Mon)
    記事番号: 
    2
  • メタデータによる死:NSA の海外暗殺での役割 ジェレミー・スケイヒルとグレン・グリーンウォルドが報告

    新事業ファースト・ルック・メディアのデジタルマガジン「インターセプト」の初めての記事で、調査報道記者ジェレミー・スケイヒルとグレン・グリーンウォルドは、NSA(米国家安全保障局)が、殺傷能力のある無人機攻撃の標的の居場所を突き止める第1の手段として、人間による諜報活動よりむしろ、電子監視による複合的な解析を行っていることを明らかにしました。NSAは、物議を醸し出しているメタデータ分析と携帯電話追跡技術を基に標的を特定しています。これは、無実で身元の分からない人びとの命を奪ってきた信頼の出来ない戦術です。米政府は、追跡済みの携帯電話やSIMカードの所持をしている人物が本当に標的なのかどうなのか分からないまま無人機攻撃を行っていたと報告されています。スケイヒルとグリーンウォルドが独占インタビューで、この彼らの報告とメディアプロジェクトの立ち上げについて語ります。

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    2014/2/10(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 金満病?飲酒運転事故で4人の死者を出した金持ちのティーンエイジャー 刑務所ではなくリハビリセンター送りに

    テキサス州での飲酒運転事故で4人の死者を出した金持ちのティーンエイジャーが、刑務所に送られないことになりました。2月第1週に出された裁決により、この少年は両親が費用を払う高価なリハビリセンターにはいることを義務づけられました。車を運転していたのは16歳のイーサン・カウチです。事故を起こした時、血液内のアルコールの量は法律で決められている限度の3倍以上で、スピード違反をしていました。カウチは自分の罪を認めており、検察側は20年以上の刑を求めていました。ところが、弁護側の心理学者がカウチは「アフルエンザ(金満病)」患者だと主張し、金持ちの子として育ったために自分の行動の結果について善悪のみきわめがつかなくなったと証言した後、判事はカウチに10年の執行猶予を裁決しました。カウチに対して訴追を行ったタラン郡の検事補リチャード・アルパートに意見を聞きます。また、シラキューズ大学教授でYourBlackWorld.netの創設者でもあるボイス・ワトキンズも番組に参加します。ワトキンズは最近、"Rich, White Kids Have 'Affluenza,' Poor, Black Kids Go to Prison."(「お金持ちの白人の子は『金満病』患者、貧しい黒人の子は刑務所送り」)という題の記事を書きました。

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    2014/2/7(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 音楽がうるさいとして殺害されたフロリダのティーンエイジャー ジョーダン・デイヴィス事件の裁判始まる

    音楽がうるさいという口論がもとで2012年の感謝祭の翌日に射殺されたフロリダ州のハイスクールの生徒、ジョーダン・デイヴィスの悲劇的な事件を採り上げます。殺害者マイケル・ダンの裁判が6日、開始されました。ダンは、自分の車の隣に停まっていたSUV車に乗っていたデイヴィスと3人のティーンエイジャーの友人に脅威を感じたと主張しています。警察での供述でダンは、車の中にいたティーンエイジャーの一人が「殺し」について何か言うのを聞いたと言っています。デイヴィスが車の中でかがむ姿勢を取ったとき、ダンは、デイヴィスが武器を手にしようとしていると思い恐怖を覚えたと主張しています。ダンは、その時、拳銃でSUV車の車内に向けて4回射撃しました。ティーンエイジャーたちが逃げようとするとダンは彼らの車を追跡してさらに4~5回、射撃しました。後部席にいたジョーダンは致命傷を受けました。ダンは裁判での弁護に、「スタンド・ユア・グラウンド」法と呼ばれる正当防衛法を使うと見られています。この裁判の検事は、トレイボン・マーティン裁判を担当した人物です。ダンの裁判の冒頭陳述の抜粋を聴き、GlobalGrind.comの編集長、マイケル・スコルニクに話を聞きます。スコルニクはこの事件を追っておりデイヴィスの両親とも連絡をとっています。トレイボン・マーティン財団の理事のひとりでもあります。

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    2014/2/7(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 処刑に問題あり:さまざまな州が未検査の秘密の混合薬を使用 処刑は失敗と目撃者が証言

    製薬会社が死刑執行に自社の製品が使われることを拒否しているため、多くの州では未検査の混合薬が処刑に使われています。その結果、オハイオ州でのデニス・マクガイアの死刑執行のような事件が起きています。このとき州当局は大変な苦痛を与える可能性があるという警告にもかかわらず、未検査の2薬併用の方法を取ったのです。処刑を目撃した記者から話を聞きます。また、マクガイアの場合とはまったく別の混合薬を使って処刑されたミズーリ州の死刑囚の弁護士に話を聞きます。ミズーリ州はこの薬を調合した薬局の名を公表することを拒否しています。一方、6日にはバージニア州議会が死刑囚を電気椅子で処刑する法案の成立をはかりましたが実現しませんでした。これまで使ってきた3つの薬の混合薬を製造するための化学薬品が手に入らなくなり、製造が不可能になったための措置です。バージニア州では、投票の遅れにより死刑の一時停止が発生する可能性があります。バージニア州の死刑執行数はテキサス州につぎ、全米で第2位です。処刑薬の品不足の原因は、欧米で製薬会社が自社製品が死刑に使われることを拒否しているためです。オハイオ州のコロンバス・ディスパッチ紙のレポーター、アラン・ジョンソンに話を聞きます。ジョンソンはマクガイアの処刑を目撃し、マクガイアが息苦しそうにあえいだのを見た、窒息しているように見えたと証言しています。

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    2014/2/7(Fri)
    記事番号: 
    1
  • ラテンアメリカ各国の選挙:社会運動の役割が確かになったホンジュラス、 エルサルバドルでは歴史的変化が

    歴史家でラテンアメリカを専門とするグレッグ・グランディンが、ラテンアメリカの最近の2つの選挙を歴史的影響も含めて振り返ります。その正統性が争われている選挙で負けたものの、マニュエル・セラヤ元大統領の「自由と再建党」(LIBRE)は、同国国会で新たに議席を増やしたことで、伝統的なホンジュラスの政治バランスを変えた、とグランディンは言います。一方エルサルバドルでは、元反政府組織「ファラブンド・マルティ民族解放戦線」(FMLN)の元指揮官サルバドール・サンチェス・セレンが、過半数に僅かに届かなかったため来月予定されている大統領選決選投票で、勝利すると予想されています。サンチェス・セレンは、マウリシオ・フネス大統領の後任を目指して出馬しましたが、当選すれば何十年にもわたる右翼政権支配を経て、初めてFMLN党の大統領が2代続くことになります。

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    2014/2/6(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 必然の帝国:歴史家グレッグ・グランディンが語る 新世界の奴隷制、 自由、そして欺瞞

    新著The Empire of Necessity: Slavery, Freedom and Deception in the New World(『必然の帝国:新世界の奴隷制度、自由、そして欺瞞』)のなかで、高い評価を受ける歴史家グレッグ・グランディンは、国境を越えた奴隷貿易が、現代社会にも影響するような大きな経済、社会、政治的変化を起こすことで以下に世界を変えたかを検証しています。グランディンは、1805年に実際に「トライアル」(Tryal)という船の上で起こった奴隷蜂起の物語について話してくれます。この蜂起では、西アフリカ出身の男女が船を占拠しました。この奴隷蜂起に着想を得たハーマン・メルビルは短編「ベニト・セレノ」を書きましたが、これはフランクリン・デラーノ・ルーズベルト大統領の遠縁にあたる、デラーノ船長の回想記を基にしています。グランディンは今回、劇的なこの事件を使い、奴隷制は、貿易から保険、テクノロジー、宗教から医学に至るまで、4世紀続く世界的発展の「はずみ車」だったと説明します。ニューヨーク大学のラテンアメリカ史の教授であるグランディンの著書には、ピュリッツァー賞歴史部門の最終候補ともなったFordlandia(『フォードランディア』)があります。

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    2014/2/6(Thu)
    記事番号: 
    2

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