デイリーニュース

  • 報道の自由の勝利:ダコタ・パイプライン報道をめぐるエイミー・グッドマンに対する騒乱罪を却下

    10月17日、ノースダコタ州のジョン・グリンスタイナー判事は、アメリカ先住民が率いる反パイプライン抗議行動に対する攻撃を、デモクラシー・ナウ!の番組用に取材したエイミー・グッドマンへの「騒乱」罪の適用を認めないとしました。私たちはそのノースダコタから戻ってきたところです。グリンスタイナー判事は、ラッド・エリクソン州検察官が10月14日に起訴した内容を正当化する相当な理由を見出しませんでした。この起訴は、エリクソンがグッドマンに対する不法侵入罪を取り下げた後でおこなわれました。グリンスタイナー判事の判決後、モートン郡のカイル・キルヒマイアー保安官は「モートン郡州検察官と話し合った結果、こうした個人に対する起訴は考慮されると私は確信しています。はっきり言わせてもらいたいのですが、私有地に不法侵入すれば逮捕されます」と述べました。州検察官のラッド・エリクソンはニューヨークタイムズ紙に対し次のように述べました。「捜査は続行されると思います。その上で判事に正式に提示するに十分な証拠が編集前、あるいは公開以前のビデオ映像にないかどうかを見ることになります。多くの人々が見たデモクラシー・ナウ!の映像には証拠の価値はほとんどありません」。

    dailynews date: 
    2016/10/18(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「ダコタ・アクセス・パイプライン」は過剰取り締まり? スタンディング・ロック保護者たちが裸にされて検査 軽罪で何日も勾留

    「ダコタ・アクセス・パイプライン」に対する抗議の取り締まりについて、先住民活動家で「地球を尊重しよう」(Honor the Earth)代表ウィノナ・ラデュークに聞きます。ラデュークはミネソタ州北部の「ホワイト・アース居留地」在住です。同じく「地球を尊重しよう」の全国キャンペーン責任者であるタラ・ハウスカから話を聴きます。警察は装甲人員輸送車、偵察ヘリコプター、飛行機やドローンなどの軍事用装備の配備を始めました。ノースダコタ州知事のジャック・ダルリンプルは9月末に州兵を出動させました。これまで約140人が逮捕されています。何人かはモートン郡拘置所で勾留中に裸にされて検査を受けさせられたり、容疑が軽罪であるにもかかわらず保釈を認めず何日間も勾留されたことが報告されています。

    dailynews date: 
    2016/10/17(Mon)
    記事番号: 
    4
  • スタンディング・ロック・スー族の代表 「オバマの遺産はダコタ・アクセス・パイプラインの停止にかかっている」

    米連邦控訴裁判所は、スタンディング・ロック・スー族が提出した「ダコタ・アクセス・パイプライン」の一部地域における建設を永久に凍結する要求を却下しました。これにより、ダコタ・アクセス社がミズーリ川のオアへ湖に隣接した私有地で建設を再開することが可能になりました。パイプラインがミズーリ川の地下を通るかどうかの決定は陸軍工兵司令部にかかっています。スタンディング・ロック・スー族は、総工費38億ドルのダコタ・アクセス・パイプラインは文化的遺物や聖地の破壊を行うと主張しています。9月3日のレイバー・デーの週末に同パイプラインの警備員が先住民に犬をけしかけたこと、催涙スプレーの噴射、聖なる埋葬地をブルドーザーで破壊したことなどがこれに含まれます。それ以降、スタンディング・ロック・スー族と他の人々は、ブルドーザーで破壊された埋葬地の向かい側に恒久的な野営地を設置しています。彼らはこの野営地を「聖なる大地のキャンプ」(Sacred Ground Camp)と呼び、ダコタ・アクセス・パイプラインとの戦いを続けると述べています。スタンディング・ロック・スー族代表のデーブ・アーチャンボルト二世をゲストに迎えます。

    dailynews date: 
    2016/10/17(Mon)
    記事番号: 
    3
  • スタンディング・ロックからの報告:アメリカ先住民の水を保護する人々に100人以上の武装警官が出動

    総工費38億ドルのダコタ・アクセス・パイプラインの建設現場では15日(土)、数カ所で何百人もの人々が作業を一時停止させました。うち1人が掘削機によじ登り、作業を最長6時間遅らせたと報じられています。少なくとも14人が逮捕されました。当日夜が明けるとすぐ、デモクラシーナウ!はノースダコタ州キャノンボールの抗議拠点から報道を始めました。

    dailynews date: 
    2016/10/17(Mon)
    記事番号: 
    2
  • エイミー・グッドマン 自身を騒乱罪で訴えたノースダコタ州の裁判所前から中継

    ノースダコタ州マンダンにあるモートン郡裁判所前からお送りします。総工費38億ドルの「ダコタ・アクセス・パイプライン」建設抗議に関連した罪状で、本日6人を超す人々が出廷する予定です。そのうち少なくとも3人が、工事用の重機に身体を縛りつけ、重罪容疑で訴追されています。モートン郡は9月8日、デモクラシーナウ!のエイミー・グッドマンにも逮捕状を発行しました。レイバー・デーの週末にダコタ・アクセス・パイプラインに対して非暴力で抗議する人々を放映した5日後でした。抗議者の大半はアメリカ先住民の土地を保護する人々です。映像には、パイプライン会社の警備員らが催涙スプレーや攻撃犬を使って人々に暴行を加える様子、攻撃犬の一匹が鼻と口から血を滴らせる様子が映っています。当初、グッドマンへの罪状は不法侵入でしたが、その罪状は証拠不十分とされ、ラッド・エリクソン州検察官は新たに「騒乱罪」でグッドマンを訴追しました。ジョン・グリンスタイナー判事が新たな起訴を承認した場合、グッドマンは17日午後1時30分(米国中部標準時)に出廷し、異議を申し立てる予定です。

    続報:エイミー・グッドマンに対する起訴は却下されました。

    dailynews date: 
    2016/10/17(Mon)
    記事番号: 
    1
  • トランプの台頭は米国が民主主義を可能にする公共機関に宣戦布告した結果?

    学者のヘンリー・ジルーは新著で「米国は自らと戦争をしている」と分析しています。フリント市など都市の水質汚染問題から警察によるアフリカ系アメリカ人の殺人、大統領選挙戦での憎悪の扇動まで、ヘンリー・ジルーは彼が見るところの米国の権威主義への傾斜や他の退行が現在の政治情勢をもたらし、ドナルド・トランプの台頭につながったと非難しています。ジルーはマックマスター大学の公共の益研究センター教授です。

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    2016/10/14(Fri)
    記事番号: 
    3
  • アメリカ自由人権協会とヒューマン・ライツ・ウォッチ 25秒に一人の逮捕を示し 薬物使用保持の非犯罪化を要請 

    個人的な薬物使用と保持を犯罪とする政策の破壊的な有害性についての新たな調査報告により、2015年に警察がマリワナ関連の軽罪で検挙した人の数は、殺人および傷害致死、強姦、強盗そして加重暴行の全てを合わせた検挙数よりも多かったことが判明しました。またアフリカ系アメリカ人の成人は白人の成人に比べて薬物使用の割合は同程度であるにもかかわらず、薬物所持により逮捕される可能性は2..5倍以上にもなることが示されました。折りしも、米国の4つの州で娯楽目的のマリワナの使用が合法化され、さらに5つの州がマリワナの合法化に向けた住民投票を来月に行います。この報告を12日(水)に発表したヒューマン・ライツ・ウォッチとアメリカ自由人権協会(ACLU)は、軽度の麻薬犯罪は処罰の対象から外すよう各州政府と連邦政府に呼びかけました。報告書Every 25 Seconds: The Human Toll of Criminalizing Drug Use in the United States(『毎25秒:アメリカの薬物使用犯罪化の犠牲者』)の著者テス・ボーデンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2016/10/14(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 冤罪被害者「セントラルパーク・ファイブ」のユーセフ・サラ―ム: ドナルド・トランプは大統領選から放逐されるべき

    1989年、ユーセフ・サラ―ムは他の4人のアフリカ系アメリカ人やラティーノの若者とともにニューヨーク市のセントラルパークで白人女性を殴打のうえ強姦したとして逮捕されました。彼らは「セントラルパーク・ファイブ」として知られるようになりました。ドナルド・トランプはニューヨークの新聞各紙に全面広告を出し、彼らの処刑を呼びかけました。その後、真犯人が名乗り出て強姦を告白し、彼のDNAも一致したことから、5人の有罪判決は2002年に無効となりました。その時点ですでに5人は7年から13年間を刑務所で過ごしていました。ニューヨーク市は彼らと4100万ドルの賠償で和解しました。それにもかかわらず、つい先週も、ドナルド・トランプはいまだに彼らが罪を犯したと主張しました。セントラルパーク・ファイブの一人で、ワシントンポスト紙に”Donald Trump won’t leave me alone”(ドナルド・トランプは私をほっといてくれない)という記事を寄稿したユーセフ・サラ―ムに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2016/10/14(Fri)
    記事番号: 
    1
  • ジェームズ・ライゼン記者:CIAの拷問方法は 元囚人の長期的な精神障害を引き起こした

    ニューヨークタイムズ紙の調査記事で、CIAの「強化された尋問プログラム」(enhanced interrogation program)と呼ばれる尋問方法で尋問された囚人39人中少なくとも半数がその後、精神病を患い、一部は心的外傷後ストレス障害(PTSD)、パラノイア、うつ病、精神疾患と診断されたことが明らかになりました。囚人らはグアンタナモにあるCIA秘密刑務所で極度の睡眠妨害、水攻め、模擬処刑、性的暴行、そして棺桶に模した箱に閉じ込められるなどの拷問に晒されました。ピュリッツァー賞を受賞したジャーナリスト、ジェームズ・ライゼン記者と、軍事精神科医スティーブン・クセナキスに話を聞きます。

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    2016/10/13(Thu)
    記事番号: 
    3
  • CIA秘密刑務所における拷問の生存者: リビア出身のカリード・アル=シャリフ 恐怖の体験を語る

    ニューヨークタイムズ紙が暴露した衝撃的な新記事の中で、米国による残酷な尋問方法が元囚人たちに重い精神障害を残した、その詳細が明らかになりました。この暴露記事はHow U.S. Torture Left a Legacy of Damaged Minds(「米の拷問が、いかに精神的ダメージという遺産を残したか」)と題されています。同記事で、CIAの「強化された尋問プログラム」(enhanced interrogation program)と呼ばれる尋問方法を受けた囚人39人中少なくとも半数がその後、精神病を患い、一部は心的外傷後ストレス障害(PTSD)、パラノイア、うつ病、精神疾患と診断されています。囚人らはグアンタナモにあるCIA秘密刑務所で極度の睡眠妨害、水攻め、模擬処刑、性的暴行、そして棺桶に模した箱に閉じ込められるなどの拷問に晒されました。カリード・アル=シャリフが、ニューヨークタイムズ紙のシェリ・フィンク記者とのインタビューで、CIAの秘密刑務所にいた2年間の記憶に現在も悩まされていると語るビデオを放送します。

    dailynews date: 
    2016/10/13(Thu)
    記事番号: 
    2

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