デイリーニュース

  • スーダンで「大虐殺」:軍が100人を超える座込み抗議者を殺害 それでも民間統治を求めるデモは続く

    スーダンでは6月3日の朝、非暴力の座り込みをする抗議者たちに軍が襲撃をかけ多くの死傷者が出ています。犠牲者数は100人を超えたと見られています。今も続く反政府デモに参加している医師らによれば、今回の大虐殺後少なくとも40体の遺体がナイル川から上がったということです。一方、国営の通信社は6日、死者数は46人だったと報道しています。暫定軍事評議会は5日、今回の暴力に対する捜査を開始したと発表、民主化への移行に向けて対話を再開したいとしていますが、評議会はその数日前に、反政府連合との合意を全て破棄しています。反政府側は市民への暴力が続いている間は軍との交渉はしないとしています。様々な市民社会グループで構成されるデモ参加者は、数か月に渡る大衆の蜂起の後、4月にオマ ・アル=バシール大統領を退陣に追い込みましたが、その後軍が暫定政権をたて国を支配してきました。市民は今も民主的な暫定政権を求めています。スーダン人の活動家で先日、ハルツームを訪れたばかりのマリーン・アルニールに話を聞きます。軍が踏み込む数日前にアルニールも座り込み抗議に参加しました。(画像クレジット:EBRAHIM HAMID/AFP/ゲッティ・イメージズ)

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    2019/6/6(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 「我が身は自分で守るしかない」 今年になってすでに8人の黒人トランスジェンダーが殺された

    26歳のシャイナル・リンゼイの遺体が1日、ノースイースト・ダラス市の湖から収容されました。警察は、殺人事件として捜査中であると発表しています。シャイナルは、昨年10月以来ダラスで殺された3人目の黒人トランスジェンダー女性です。つい2週間前に起きたムライシア・ブッカーの殺人事件は大きな話題を呼びました。4月には、別のトランスジェンダーの女性が数回にわたり刺されましたが、一命をとりとめました。トランスジェンダーの権利を求める活動家たちの話では、ダラスの暴行事件では黒人のトランスジェンダー女性が攻撃対象として脅威にさらされる率が高いといいます。今年、米国内では少なくとも8人の黒人トランスジェンダー女性が殺されています。ヒューマン・ライツ・キャンペーン(Human Rights Campaign)によると、2018年には少なくとも26件のトランスジェンダー殺人事件が記録されていますが、実際の数字はそれを上回ると見られています。被害者の多くが黒人のトランスジェンダー女性でした。タレントで公民権活動家であるアシュリー・マリー・プレストンから詳しく聞きます。彼女は「ウエア ヨア ボイス  (Wear Your Voice)」誌でトランスジェンダーとして初の全国誌編集長となり歴史をつくりました。また、カルフォルニア州でトランスジェンダーを公言して州議会議員に立候補した初の人物でもあります。

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    2019/6/5(Wed)
    記事番号: 
    4
  • トランスジェンダーの活動家が語る 移民税関捜査局(ICE)はエルサルバドルからのトランスジェンダーの亡命希望者の死に責任を取れ

    エルサルバドルからの25歳の亡命希望者でトランスジェンダーのジョハナ・メディーナが、移民収容所で7週間を過ごした後、テキサス州エルパソの病院で週末に死亡したと、LGBTQ数団体ならびに、彼女を知る支援者たちが発表しました。メディーナは、先週この病院に移送される前、二か月近くにわたってHIVエイズ関連の複合症状の治療を求めていました。彼女は移送後4日目に死亡しました。メディーナは、トランプの大統領就任後、移民税関捜査局(ICE)収容所に収容中あるいは釈放直後に死亡した2人目のトランスジェンダーの移民申請者にあたると見られています。もう一人の犠牲者は、2018年5月にICE収容所内で死亡した、ホンジュラスからの33歳のトランスジェンダー、ロクサナ・ヘルナンデス・ロドリゲスです。検死によりロドリゲスは死亡前に肉体的虐待を受けたことが判明しています。「ミヘンテ」(Mijente)副代表であり、アリゾナ州フェニックスを拠点にトランスジェンダーと移民の権利を求める有力活動家であるイサ・ノヨラから詳しく聞きます。

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    2019/6/5(Wed)
    記事番号: 
    3
  • メキシコからの輸入品すべてに最大25%の関税をかけるという計画をめぐり共和党はトランプ大統領と衝突

    メキシコ政府高官は5日、マイク・ペンス副大統領およびマイク・ポンペオ国務長官と会談し、メキシコからのすべての輸入品に5%の関税を課すというトランプ大統領の計画について討議します。[移民危機が続けば]関税は最高25%まで引き上げられる可能性があります。この関税は、メキシコが、中米からの亡命を求めてやってくる人や移民の米国への流入を阻止できずにいることへの制裁として課すとトランプ大統領は表明しています。共和党上院議員たちは、米国経済に致命的な結果をもたらす可能性があるとして、4日、トランプ大統領の意向に異を唱え、関税反対を表明しました。メキシコシティを拠点とする「国際政策センター米州プログラム」(Americas Program of the Center for International Policy)の代表ローラ・カールセンから詳しく聞きます。

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    2019/6/5(Wed)
    記事番号: 
    2
  • ロンドンで7万5千人が抗議デモ 「抗議運動なんて全く目にしない。フェイクニュースだ」とトランプ大統領

    トランプ大統領は4日、抗議行動がロンドンを揺るがす中、テレサ・メイ首相と会談し、英国のEU離脱(ブレグジット)や今後の貿易交渉について話し合いました。多岐な話題に及んだ記者会見で、トランプはブレグジット後の英国との貿易交渉の計画を示し、米国は、イギリスの国民皆医療保険制度、国民保険サービス(NHS)も含めて英国経済のあらゆる部門を交渉の対象にすべきであると述べました。しかし、激しい反発にあい、トランプは記者会見後、この発言を修正しました。トランプの英国公式訪問は、メイ首相がEU離脱協定締結に向けた試みで挫折を繰り返した末、7日に辞職する数日前にあたりました。数千人もの人々がトランプ大統領の訪問に抗議してロンドンで街頭デモを行いましたが、トランプ大統領はこの事実を「フェイクニュース」だと断言しました。ケンブリッジ大学教授プリヤ・ゴパルから詳しく聞きます。ゴパルはトランプのデモに関する主張は「真っ赤な嘘」と言います。

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    2019/6/5(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 民主党の分裂:ライアン・グリムが語る中核上層部と対立する党内の新たな革新派

    2020年の大統領選が激化し、トランプ大統領への弾劾要求も続いています。民主党内での深まる分裂について、調査報道サイト「インターセプト」のワシントンDC支局長であるライアン・グリムと共に検証します。グリムは新刊We’ve Got People: From Jesse Jackson to Alexandria Ocasio-Cortez, the End of Big Money and the Rise of a Movement(『私たちは人のために働く:ジェシー・ジャクソンからアレクサンドリア・オカシオ=コルテスまでビッグマネーの終焉と運動の高まり』)の著者です。彼はその中で「アレクサンドリア・オカシオ=コルテスは、どこからともなく現れたように見えるかもしれませんが、彼女を下院議員に就任させ、世界的な政治的スターへと上り詰めさせた運動は30年がかりで築かれたのです」と書いています。

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    2019/6/4(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 議論の余地のないカナダの調査 先住民女性と少女の殺害と失踪を大虐殺と名指し

    カナダ政府による背筋の寒くなるような調査が、遍在する先住民少女と女性の失踪と殺害は大虐殺であり、その責任はカナダ政府そのものにあると結論付けました。この調査結果は6月3日、カナダのジャスティン・トルドー首相と犠牲者の家族が参加した式典で「失踪・殺害された先住民女性と少女のカナダ国家調査」(Canadian National Inquiry into Missing and Murdered Indigenous Women and Girls)によって発表されました。参加者の多くは死者を追悼するために赤い花を持っていました。この国家調査委員会は2014年、マニトバ州ウィニペグのレッドリバーでサグキーン・ファースト・ネーション出身の15歳の少女ティナ・フォンティーヌの死体が発見されたことを受けて結成されました。先住民コミュニティは、先住民女性と少女、トゥースピリット(儀礼的第3の性)、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、クィア(多様な性的嗜好を持つ)、クエスチョニング(性的アイデンティティを迷っている)、インターセックス(性分化疾患)、アセクシャル(性的興味を持たない)といった人々に多発する死と失踪にもっと注意を向けるよう呼び掛けながら、数十年にわたる苦悩と憤りを感じてきました。この報告書はその気持ちを受け継いでいます。

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    2019/6/4(Tue)
    記事番号: 
    1
  • イラク戦争の帰還兵が語る 戦争犯罪人の赦免は米軍と世界への誤ったメッセージだ

    トランプ大統領は戦争犯罪で有罪判決を受けた軍人の赦免を検討しています。米国海軍特殊部隊の特殊作戦責任者エドワード・ギャラガーの赦免もその中にあると言われています。彼に対する容疑は、非武装民間人の射殺、負傷した10代の戦闘員捕虜をナイフで刺殺したこと、この少年の死体の上で再入隊の儀式を挙行したことです。サンディエゴの軍事法廷は5月30日、殺人に関する軍事裁判における訴追手続き上の誤りを理由に、ギャラガーの釈放を命じました。検察官を交代させるのか、裁判そのものを取りやめるのかの決定はまだ下されていません。ギャラガーの弁護人の一人はトランプ陣営の代理人でもあります。ギャラガーの雄弁な支持者である共和党下院議員ダンカン・ハンターは最近になって、米軍の2004年ファルージャ作戦で数百人の民間人を殺害したことをポッドキャストで認めました。トランプ大統領は軍事請負企業ブラック・ウォーターの傭兵ニコラス・スラッテンのための赦免も検討しています。彼は、2007年イラクのバグダッドで起きたニソール広場虐殺事件で、既に2度、第一級殺人罪の有罪判決を受けています。ウェイトマン・ウェイド・ベオーンと話します。彼はイラク戦争の帰還兵であり、ホロコーストや虐殺の歴史研究者でもあります。2019年5月19日付ワシントン・ポスト紙の彼の意見コラムの見出しは、”I led a platoon in Iraq.

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    2019/6/3(Mon)
    記事番号: 
    4
  • 米最高裁判事がアダム・コーエンの著書を引用して人工中絶と優生学を関連付け コーエンは反論

    クラレンス・トーマス最高裁判事は先週、中絶する権利は20世紀の優生運動にさかのぼることができると主張して、激しい批判を浴びています。トーマス判事のこの主張は、インディアナ州法の見直し法案で胎児の性別、人種、障害を根拠にした中絶を禁止することになる修正を最高裁が却下したことを受けて提出された20ページに及ぶ意見書の中で示されました。この最高裁の判断により、選択的中絶を禁じることはできないとした下級裁判所の判断が維持されました。しかし、トーマス判事は法案への支持を表明する意見書に次のように述べました。「米国家族計画連盟(Planned Parenthood)が唱導するように、胎児の性別や人種、障害だけを根拠にした妊娠中絶を憲法上の権利として法制化することは、20世紀の優生学運動の見方を憲法に取り込むことになるであろう」。トーマス判事は自身の見解の正しさを証明するために、アダム・コーエン著の Imbeciles: The Supreme Court, American Eugenics, and the Sterilization of Carrie Buck(『低能者:最高裁、アメリカ優生学そしてキャリー・バックの強制不妊手術』)を引用しています。著者のアダム・コーエンは、このクラレンス・トーマス判事の主張に反駁しています。

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    2019/6/3(Mon)
    記事番号: 
    3
  • アリ・バーマン記者 投票の抑圧やゲリマンダリングが前例のない中絶禁止に道を開いた

    米国では、ルイジアナ、ミシシッピ、ケンタッキー、オハイオ、ジョージア各州が妊娠6週以降の人工中絶禁止に動き、ミズーリ州議会は妊娠8週以降の中絶禁止を承認、アラバマ州は人工中絶をほぼ全面的に禁止する法案を採択しました。全米各地での広範な中絶の権利に対する攻撃は投票権の抑圧とどのような直接的つながりがあるのかについて、アリ・バーマン記者に聞きます。バーマン記者は最近、マザー・ジョーンズ誌の記事で「これらの州には共通点があります。投票の抑圧やゲリマンダリングによって民主的なプロセスを歪めようとする組織的な努力です。こうした手法が、ほぼ全面的な中絶禁止や極端な右翼的政策を容易にしました」と書きました。

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    2019/6/3(Mon)
    記事番号: 
    2

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