デイリーニュース

  • フアン・ゴンサレス、ラテン系米国人の票を主要メディアは見誤っている

    【20/11/11/1】今回の大統領選挙では、約1億6000万人の有権者が投票し、過去最高を記録しています。得票数では、ジョー・バイデン次期大統領のリードが500万票以上に跳ね上がっています。投票率が大きく増加した要因は非白人系の人々が投票したことにあり、白人の米国人の投票総数は前回の大統領選挙にくらべてほとんど増えていません。「歴史的な投票率となった選挙ですが、過去に例をみない数の非白人系の人々、とりわけラテン系の人々が投票した。ここに事の本質があります」。デモクラシーナウ!の共同司会者フアン・ゴンサレスはこう論じています。「数十年にわたって、政治専門家がラテン系米国人の投票の増加についていろいろ語ってきましたが、今年、まさに実現したのです」。

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    2020/11/11(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 「前例のない民主主義への攻撃」トランプがバイデンの当選を覆す取り組みを加速

    【20/11/10/4】共和党員たちは、広範な不正投票という根拠のない非難を続け大統領選でジョー・バイデンに負けたと認めることを拒否するトランプ大統領を、そろって支持しています。上院多数党院内総務のミッチ・マコーネルは、敗北を認めないトランプの決断を擁護し、ウィリアム・バー司法長官は、連邦検事たちは不正投票についての「特定の申し立て」を捜査することができると発表、司法省の長年の政策を覆しました。この動きをうけ、司法省の選挙犯罪部長リチャード・ピルガーが辞任しました。トランプ陣営は、11月第1週の選挙結果を取り消すことを求める多くの訴訟を始め、その中には、ペンシルベニア州の州当局者がジョー・バイデンの当選を認定することの阻止を目的とした訴訟も含まれています。今のところトランプ陣営によって申し立てられた不正投票の証拠は何もありません。「これは前例のない民主主義への攻撃です」と、「法の下の公民権を求める弁護士委員会」(Lawyers'Committee for Civil Rights Under Law)の代表兼事務局長のクリステン・クラークは言います。「有権者たちが意思表示をしたのに、私たちが今目にしているのは国民の意思を認め、受け入れることを拒否する大統領なのです。」

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    2020/11/10(Tue)
    記事番号: 
    4
  • パレスチナ人たちが新型コロナウイルスとアパルトヘイト制度と闘うなか パレスチナの交渉責任者サエブ・アリカットがCOVIDで死去

    【20/11/10/3】パレスチナ解放機構(PLO)のサエブ・アリカット事務局長が、COVID-19に感染し65歳で死去しました。アリカットは30年以上にわたって和平交渉に関わったパレスチナ側の主要な交渉責任者で、トランプ政権の中東政策を「世紀の詐欺」と呼んで頑強に反対する立場を取り、イスラエルと湾岸諸国の国交を正常化する最近の合意を非難してきました。「彼の絶え間ない献身を思い起こし、称賛するべきです。彼は、彼がパレスチナ人にとって最良と考えることを発信し、世界中の多くの人々が現地のパレスチナ人、特にパレスチナに住んでいるパレスチナ人の声を聞くことができないなか、その重要な主張を対話に取り込んできたのです。」と、パレスチナ系米国人アナリストのヨセフ・ムナイアは言います。

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    2020/11/10(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 「私たちは集団自殺をしようとしている」:ローリー・ガレットが語るパンデミック中に医療保険制度改革法を廃止することの危険性

    【20/11/10/2】最高裁は11月10日、医療保険制度改革法(Affordable Care Act)の廃止を求める裁判の審理を始めました。これにより、数百万人の米国人がパンデミックの最中に医療保険を失う可能性があります。「私たちはある意味、集団自殺をしようとしているのです」と、科学ジャーナリストのローリー・ガレットは言います。彼女は、オバマ時代の画期的な医療保険法を廃止することは人々が「何の治療も助けも支援もないまま、病気をコミュニティや職場に広げてしまう可能性がある」とし「それは本当に常軌を逸している」と言います。

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    2020/11/10(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 制御不能のパンデミックに直面する米国 期待のファイザー社ワクチンに残る多くの問題

    【20/11/10/1】製薬大手のファイザー社は、最終段階の第3相臨床試験で同社のCOVID-19ワクチン候補が90%以上の効果を示したと発表しました。この2回摂取するワクチンには、氷点下で冷蔵しなければならないなど、保管法や輸送法を含むいくつかの課題がまだ残っています。ピュリッツァー賞受賞歴のある科学ジャーナリスト、ローリー・ガレットは、今回のニュースは有望としながら、注意も促しています。「科学的な発表はされていません。データは公表されていないのです」と、彼女は言います。「ファイザー社の弁護士たちが1枚のプレスリリースに慎重に込めたメッセージ以外には何も資料がないのです。ですから私たちは今回の発表を大きな注意をもって受けとめなければなりません」。

    dailynews date: 
    2020/11/10(Tue)
    記事番号: 
    1
  • ブリー・ニューサムとエディー・グロード教授:「黒人の命も大切」運動は民主党のトランプ打倒に貢献した

    【20/11/09/3】ジョー・バイデン次期大統領と副大統領候補カマラ・ハリスが政権の準備を進める中、民主党の方向性に関して高まっている論議を引き続き見ていきます。下院多数党院内幹事ジェームズ・クライバーンは幾つかのサンデー・トークショーに出演し、「警察への資金拠出を削減せよ」の呼びかけを批判し、その呼びかけは民主党の下院議員候補たちを不利にしたと論じました。プリンストン大学アフリカ系アメリカ人研究学部の学部長であるエディー・グロード教授は「旧式の政治を彷彿させる方法で、国全体にかかわる大問題に対応するのは常軌を逸しています。彼らは分断を深め、自分たちが固執するレーガン主義の民主党員にアピールしようとしているようにみえます」と言います。「そもそもトランプを生み出した政治に戻るなど無意味なことです」。芸術家であり人種差別反対運動の活動家であるブリー・ニューサム・バスは、「(黒人有権者は)都合のいい時にスケープゴートにされ、酷い目に遭わされてきました。そんな動きは終わらなければいけません」と論じます。

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    2020/11/9(Mon)
    記事番号: 
    3
  • ロー・カンナ議員 「バイデン勝利を助けたのは進歩派 グリーン・ニューディールとメディケア・フォー・オールは譲れない」

    【20/11/09/2】2020年大統領選の投票数が1億5000万票を超え、ジョー・バイデン前副大統領と副大統領候補カマラ・ハリスが政権につくことが確実視されています。一方、進歩派の議員はバイデンの中道的な政策提案、およびバイデンが閣僚候補に共和党議員を考慮するとしたことに抵抗を示しており、民主党の将来にかかわる論議が高まってきています。カルフォルニア州選出のロー・カンナ民主党下院議員は、メディケア・フォー・オールやグリーン・ニューディールのような進歩派の政策は、広く人々の支持を得ていると話します。「私たちが提唱してきた政策は、民主党支持の強い地域だけのものではありません。中西部や南部を含む、この国全体の人々を助ける政策です」。

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    2020/11/9(Mon)
    記事番号: 
    2
  • トランプは終わりか? バイデンとハリスが歴史的大統領選で勝利宣言 分断国家の治癒を誓う

    【20/11/09/1】トランプが大統領職を去る日が近づいています。前副大統領のジョー・バイデンは、ペンシルベニア州でリードを拡大し、獲得選挙人が大統領となるために必要な270人を越えたため、勝利が確実となりました。バイデンの副大統領候補カマラ・ハリスは、女性としてだけでなく初のアフリカ系アメリカ人、インド系・アジア系アメリカ人の副大統領として歴史に刻まれることになるでしょう。一方、トランプ大統領は敗北を認めず、選挙結果に異議を唱える大量の訴訟を幾つかの州で起こしていますが、次期政権の閣僚人事が既に進められるなど、次の4年間の準備がおこなわれています。話を聞くのは、ノースカロライナ州の人種差別反対運動家、住宅の権利を提唱する芸術家ブリー・ニューサム・バースと、プリンストン大学アフリカ系アメリカ人研究学部の学部長であるエディー・グロード教授です。カルフォルニア選出のインド系アメリカ人のロ-・カンナ下院議員からも話を聞きます。

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    2020/11/9(Mon)
    記事番号: 
    1
  • プエルトリコの選挙 州への格上げを問う住民投票は賛成多数 域内上院には4人のLGBTQ議員が誕生

    【20/11/06/4】大統領選挙の結果に大方の関心が集まっていますが、カリブ海の米国自治領プエルトリコでも同3日に選挙が行われました。合衆国の州への格上げの是非を問う住民投票はぎりぎり承認されましたが、法的な拘束力はありません。デモクラシー・ナウ!の共同司会者フアン・ゴンザレスが状況を分析します。また、プエルトリコ上院議員に当選したアフロ・プエルトリコ人の人権、フェミニスト、LGBTQI活動家アンナ・イルマ・ラッセン(Ana Irma Rivera Lassén)と話します。

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    2020/11/6(Fri)
    記事番号: 
    4
  • バイデンがジョージア州で優勢に 民主党シフトの背景には長年の地域活動を通じた有権者登録拡大の努力があった

    【20/11/06/3】ジョージア州では初めてバイデン候補がトランプ候補をリードしました。アトランタから、最新情報をお届けします。ジョージア州の激戦が2020年の大統領選挙の決め手になるかもしれません。長く共和党王国だったジョージアが民主党に傾いた陰には、地元でのコミュニティ活動家の働きがあったと多くの人が指摘しています。その一人がステイシー・エイブラムスです。彼女は2018年のジョージア州知事選に立候補し、投票抑圧行為の訴えが方々で上がる中で激戦の末に敗れましたが、それ以来ずっと、自分の組織「フェア・ファイト」と「フェア・カウント」を通じて投票率を上げるための大規模な取り組みを主導してきました。ジョージア州の上院2議席をめぐる争いも共に決戦投票に持ち込まれそうな情勢であり、共和党が上院の過半数を守り切れるかどうかはジョージアの2議席にかかっている可能性があります。アトランタに拠点を置くフリーランスのジャーナリストで、選挙の公正と投票権に注目しているアノア・チャンガは、「有権者登録を拡大するために、地域社会が深く関与した幅広い努力が行われてきました」と語ります。

    dailynews date: 
    2020/11/6(Fri)
    記事番号: 
    3

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