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2020年6月30日(火)

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  • 米連邦最高裁判所は、トランプ時代の中絶をめぐる最初の大きな判決として、州内の中絶クリニックをたった一つまで減らす可能性のあったルイジアナ州の制限的な中絶法を無効にしました。2014年の法律は、中絶を行う医師に彼らの診療所から30マイル以内の病院に「入院特権」(admitting privileges)を持つことを義務付けており、この厄介な要求によって多くの中絶施術提供者の活動継続が不可能となっていました。「大喜びした瞬間でした」と、ニューオーリンズを拠点とする女性の権利団体「先見の明を持つ女性たち」(Women with a Vision)の性と生殖に関する健康と正義担当部長ラキーシャ・ハリスは言います。「私たちの多くは何年もこの問題に取り組んできて、今回の判決は勝ち取った正義です。」

  • ミシシッピ州議会は、全米で継続中の人種差別と警察の暴力に反対する蜂起とミシシッピ州内での圧力をかける運動の高まりを受け、南北戦争時代の南部連合(南軍)の紋章を州旗から取り除く法案を歴史的投票によって可決しました。これによって、ミシシッピは南部連合のシンボルを州旗から削除する全米で最後の州となります。全米黒人地位向上協会 (NAACP)の代表兼CEOのデリック・ジョンソンは、ミシシッピ州旗を変えるのは「長い旅」だったと言います。「私たちは、人種抑圧のシンボルと人種抑圧についての修正主義的な歴史の双方と闘わなければなりませんでした。そして今、次のステップはミシシッピ州だけでなく全米の公共政策に深く根付いている構造的な人種差別と闘うことです」と、ジョンソンは言います。彼はさらに、トランプ大統領が彼の支持者が「ホワイトパワー(白人の力)」と繰り返し唱える映像をソーシャルメディア上でいかに共有したかと、プラットホーム上で憎悪に満ちた誤った情報の拡散を許可したことでフェイスブックへのボイコットが高まっていることについても話してくれます。

  • デモクラシー・ナウ!が注目して取材してきた話題、ニュージャージー州ニューブランズウィック市にあるリンカーン・アネックス公立小学校の取り壊しを阻止する取り組みについて、最新情報をフアン・ゴンザレスから聞きます。市当局は今夏にこの公立小学校の取り壊しを進めようとしています。その結果、760人の生徒たちが何年も他の学校にバス通学することを余儀なくさせられることになり、保護者と地元の活動家たちがリンカーン・アネックス校の前で抗議者集会を開いています。「彼らは街頭で圧力をかけ続け、共にに闘うために集会に参加する同志を求めています。彼らが同志に求めているのは、公共教育への支援、ジェントリフィケーションと移民への不当な扱への反対意志です」と、ゴンザレスは言います。

  • ニューヨーク市警察(NYPD)の60億ドルの予算から10億ドルを削減することを要求し市庁舎の外で野営している平和的な抗議者を、NYPD の警官が包囲しました。7月1日の市予算締め切りを目前に、ビル・デブラシオ市長は抗議者の要求を明らかに考慮してNYPDの予算から10億ドルを別へ移す予算案を発表しました。しかし、抗議運動の主導者たちはそれでは彼らの要求は満たされないと言います。「彼らが実際にしたことは資金をNYPDの予算から学校の警備に移しただけです」と、#OccupyCityHall(#市庁舎を占拠せよ)野営運動のビアンカ・カニングハムは言います。彼女は、学校警備員は、黒人とヒスパニック系のコミュニティを不均衡に打撃する「学校から警察へ」(school-to-prison)のパイプラインに寄与し続けると付け加えます。「これは、彼らが今ある事態が何なのか全く理解してないということを示しています」と、彼女は言います。

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