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2020年6月17日(水)

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  • ドナルド・トランプ大統領は、6月20日にオクラホマ州タルサ市で予定している大規模な選挙集会を決行すると主張しています。州政府が経済を再開するなか、当地では新型コロナウイルスの感染者が急増しているさなかです。トランプは、当初、奴隷解放記念日、「ジュンティーンス」(Juneteenth)の6月19日に、集会を予定していましたが、1日延期しました。タルサ市は、米国史上で最悪の、黒人に対する大量虐殺があった場所の一つで、1921年に、活況を呈していたアフリカ系米国人の商業地区で、白人の暴徒が300人もの黒人を殺害しました。「この集会は、多くの人にとって迷惑なのです。理由は、会場がタルサ市であることと開催時期、この二つです」と、ハンニバル・B・ジョンソンは指摘します。ジョンソンは、弁護士でBlack Wall Street: From Riot to Renaissance in Tulsa’s Historic Greenwood District (『ブラック・ウォール・ストリート-タルサの歴史的なグリーンウッド地区の暴動から復興まで』)の著者です。

  • ハリケーンの季節を迎えました。プエルトリコでの、電力網を民営化する動きを検証します。新たな調査により、プエルトリコ当局が、適切な監督や環境への影響に関する調査もおこなわずに15億ドルにのぼる契約を一企業に発注していたことが発覚しました。このプロジェクトは、2017年のハリケーンマリア以来、初の大規模な発電プロジェクトで、化石燃料による発電への依存が続きます。プエルトリコの前首席補佐官だったイングリッド・ビラ・ビアージはこのプロジェクトについての報告書の共同執筆者です。イングリッドは、このプロジェクトが「場当たり的で、財政処理についても無責任な慣行に満ちている」と言います。

  • ブロンクス地区は、ニューヨーク州で2番目に経済的な格差の大きい地区です。この地区の民主党下院議員選挙の予備選挙で、16期目の現職、民主党下院議員で下院外交委員会の委員長を務めているエリオット・エンゲルの再選をはばもうと、元中学校校長ジャマール・ボウマンが反旗をあげて立候補しています。ボウマンは、警察への予算打ち切り、メディケア・フォー・オール(国民皆健康保険制度)、グリーン・ニューディール政策を支持しています。また、上院議員のエリザベス・ウォーレンやバーニー・サンダース、さらにアレクサンドリア・オカシオ・コルテス連邦下院議員やニューヨーク・タイムズ紙編集委員会など有力な勢力がボウマンへの支持を表明しています。「この10年間、この地区で中学校の校長として仕事をしてきました。その間、コミュニティの子どもたちや家族と、何千もの素晴らしい繋がりをもつことができました。そうして貧困と間違った政策が、地域の親や子どもたちの日々の生活にもたらしている影響について日々、身近に学んできました」と、ボウマンは語ります。

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