デイリーニュース

  • 米国の勤労貧困者を追い続けるデイル・マハリッジの著作が ブルース・スプリングスティーンの音楽に影響

    ピュリッツァー賞受賞ジャーナリストで作家のデイル・マハリッジの第1作Journey to Nowhere: The Saga of the New Underclass(『あてのない旅:新底辺層の物語』)は、ブルース・スプリングスティーンに刺激を与え「ヤングスタウン(Youngstown)」や「ニュー・タイマー(The New Timer)」を書かせました。マハリッジの最新作Someplace Like America: Tales from the New Great Depression(『アメリカのような場所:新大恐慌時代の話』)は、貧困労働者層と慢性的失業者層を取材し続けた30年間の回顧録です。彼と写真家のマイケル・ウィリアムソンは50万マイル以上にわたって合州国中をめぐり、労働者たちの生活が悪化の一途をたどっているようすを報道してきました。マハリッジに自身の仕事について、またその仕事がいかにスプリングスティーンに最も重要な社会派ソングのいくつかを書かせる契機になったのか、その経緯を聞きます。

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    2011/6/10(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 日本の原発事故悪化 市民主導の放射能モニタリングが政府に避難区域の拡大迫る

    日本で地震と津波による核の惨事が始まってほぼ3カ月、新しく判明した「放射能ホットスポット」が、損傷した福島第一原発からの避難区域をさらに離れた場所にまで拡大させる恐れが出てきました。原子力安全保安院は最近になって初めて3基の原子炉で完全な燃料棒のメルトダウンが起きていたことを認め、さらに3月の事故発生後1週間で大気中に漏れ出ていた放射性物質の推定量を2倍に引き上げました。「彼らが付け足さなければならない事実は、同じように莫大な量の放射性物質が海に流れ出たということ」と本日のゲスト、元米国エネルギー省長官上級政策顧問ロバート・アルバレスは言います。「(放射性物質は)食物連鎖の上位に立つほど蓄積される。人間が食べる時の放射能レベルは最初に環境に入ってきたときよりずっと高くなるのだ」。東京からは脱原発グループ「グリーン・アクション」の事務局長アイリーン・美緒子・スミスに聞きます。日本では市民が自ら放射能モニタリングを行って、とくに子どもや妊娠女性に対する避難措置の拡大を求めていると彼女は言います。★ 字幕動画はこちら

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    2011/6/10(Fri)
    記事番号: 
    1
  • アニー・ジェイコブソンの新著『エリア51:米国の極秘軍事基地の検閲無しの歴史』

    ラスベガスから80マイルあまりの位置にあるネバダ州の秘密米軍事基地「エリア51」は、U2、ステルス爆撃機、無人機など、ハイテクの偵察機および戦闘機を組み立てて試験するために、1950年代に開設されました。ネバダ試験・訓練射撃場内に所在するエリア51は、核兵器実験場としても主要な役割を果たしました。何十年にもわたり、米国政府はエリア51の存在さえ否定していましたが、近年になってCIAおよび軍部の文書が機密解除されました。新刊 Area 51: An Uncensored History of America’s Top Secret Military Base(『エリア51:米国の極秘軍事基地の無検閲の歴史』)の著者アニー・ジェイコブソンに話を聞きます。

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    2011/6/9(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 環境・公衆衛生を脅かすプエルトリコ・パイプライン計画 批評家が「死の道」と命名

    バラク・オバマ大統領は6月第3週に、米大統領の公式訪問としては50年ぶりとされるプエルトリコ訪問を行う予定です。一方では、島の大半を横断する92マイルの天然ガスパイプライン計画が、かもした物議が高まりを見せています。プエルトリコのルイス・フォルトゥノ知事は、この4億5000万ドルのプロジェクトを政権の中心目標としており、光熱費を下げるのに安全かつ環境に優しい方法だと主張しています。批評家たちは、ビア・ベルデ(緑の道)と呼ばれるこのパイプラインは 周辺住民を致命的な爆発の危険にさらし、プエルトリコの環境・文化資源に後戻りのできない損害を引き起こすとし、ビア・デ・ラ・ムエルテ(死の道)と呼んでいます。生物学教授で、パイプラインプロジェクト反対運動で主導的な立場を取っているプエルトリコの市民団体、カサ・プエブロ科学・技術コミッション(Scientific and Technical Commission of Casa Pueblo)の代表でもある、アルトゥーロ・マソル博士に話を聞きます。マソル博士は、プエルトリコのエネルギー需要を満たす太陽エネルギーと風力を利用可能にするインフラ整備を呼びかけています。

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    2011/6/9(Thu)
    記事番号: 
    2
  • オバマ バーレーン首脳との会談を隠蔽?弾圧への批判は鈍化

    湾岸の小島 バーレーン王国で反政府運動への弾圧が強まる中、オバマ大統領は、7日、サルマン・ビン・イサ・アル・カリファ王太子と会談しました。王太子の訪米は事前に発表されませんでした。マナマにあるバーレーン人権センター(Bahrain’s Center for Human Rights)会長のナビール・ラジャブに話を聞きます。「現場では何も見えません。政府が反対勢力と話し合い、民衆の悲しみと要求に耳を傾けようとする意志があると楽観視させてくれるような兆候はまったくありません」とラジャブは語り、サウジアラビア、ヨルダン、バーレーンの兵士たちが、デモ参加者と、民主化デモで負傷した市民の治療にあたる医師の逮捕を続けていることを指摘します。

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    2011/6/9(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 伝説的ジャーナリスト ビル・モイヤーズ 自身の経歴を語る:「民主主義は暴走する欲望と権力へのブレーキ」

    本日はデモクラシー・ナウ!の特別番組として、伝説的ジャーナリストのビル・モイヤーズに登場してもらいます。発展途上国を援助する米国のボランティア活動プログラム「平和部隊」(Peace Corps)の創設者、リンドン・ジョンソン政権の報道官、ニューヨークの日刊紙ニューズデイの発行人、CBSニュースの上級特派員という輝かしい経歴を持つモイヤーズですが、その足場は公共テレビにあり、そこで数多くの草分け的番組を制作してエミー賞を30回以上も受賞しています。その彼が新著Bill Moyers Journal: The Conversation Continues(『ビル・モイヤーズ・ジャーナル:対話は続く』)を出版しました。これは2007~2010年に公共チャンネルPBSで放送された彼の人気番組でのインタビューを収録したものです。「私の時代の政治でいちばん大きなことは、市民社会から消費者社会へと移った民主主義の変化です。市民社会における民主主義では、人々は権力からの重圧に立ち向かい、変化への主体として活動した。あの公民権運動に関わったすべての人々に象徴される、道徳的な主体者でした。それが消費者社会では、大半の人々が、回し車に捉えられたネズミのように、もっともっとと求めるようになった」とモイヤーズは言います。

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    2011/6/8(Wed)
    記事番号: 
    1
  • イブ・エンスラーが語るIMF前専務理事ドミニク・ストロスカーンへの性的暴行罪適用

    国際通貨基金(IMF)前専務理事ドミニク・ストロスカーンは6月6日、彼が滞在していたニューヨークのホテルで働いていたイスラム教徒のアフリカ系女性客室係への性的暴力について無罪を主張しました。「驚くべきなのは、一人の女性が起訴をするために進み出て、女性判事がそれを扱ったことだと思います。そこが世界が変わった点だと思います」とゲストのVデイの創設者イブ・エンスラーは言います。

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    2011/6/7(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 「女性たちの新たな始まり」:アメリカ人劇作家とコンゴ人活動家が語るコンゴの性暴力

    アメリカ公衆衛生ジャーナル(American Journal of Public Health)誌の中で新たに発表された研究は、2006年以来コンゴ民主共和国(DRC)で200万人以上の女性がレイプされたと推測しています。しかし女性運動家によればDRCからの明るいニュースもあると言います。性別に基づくいかなる形の暴力も止めようとする世界的な動きを組織する団体Vデイ(V-Day)は最近、コンゴの性暴力を生き延びた女性たちによって運営される画期的な新コミュニティ、シティ・オブ・ジョイ(City of Joy)のオープニングセレモニーを行いました。Vデイの創設者で、ベストセラー作家、また『ヴァギナ・モノローグ』の脚本家でもあるイブ・エンスラーに、DRCにおける性暴力について聞きます。またVデイ・コンゴとシティ・オブ・ジョイのディレクター、クリスティン・シュラー・デスクライバーに、DRCで強姦罪の起訴が増えてきていることについて話を聞きます。「私たちがコンゴの女性たちに対してレイプをされたことで恥ずかしい思いをする必要はないということを話しているので、彼女たちは力を持つようになっています。恥ずかしい思いをするべきなのはレイプをした方なのです」と、シュラー・デスクライバーは言います。

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    2011/6/7(Tue)
    記事番号: 
    2
  • ガザに閉じ込められて:エジプトがパレスチナ人に開放を約束した国境検問所を封鎖

    ガザ地区では、5月28日にラファの国境検問所が開放されてましたが、そのわずか数日後には、ハマス政権がエジプトに同検問所の制限を解除するよう求めることになりました。エジプト暫定政権は大幅な政策転換で、辞任に追い込まれたホスニ・ムバラク大統領の下で何年も閉鎖されていたラファ国境を開放しました。しかし一週間もしないうちに、エジプトは1日あたり最高400人までと規制し、通行許可を与えられた何台ものバスに乗った人々を追い返しました。6月4日、国境は完全に閉鎖され、怒ったパレスチナ人たちは抗議のため門の前に押し寄せました。デモクラシー・ナウ!のシャリフ・アブドゥル・クドゥースとニコール・サラザールはラファ国境での光景を目撃した数少ない外国人ジャーナリストとして、ガザからの報告を送ってきました。

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    2011/6/7(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「薬物との戦い」国際委員会が失敗を宣言、マテ医師「オバマ政権はこの結果を尊重すべき」

    薬物政策の国際委員会(Global Commission on Drug Policy)は、いわゆる「薬物との戦い」が失敗に終わり、マリフアナを含む違法薬物の合法化を各国政府が検討するべきという結論を下しました。同委員会は、各国の元首脳を含む19名のメンバーで構成されています。ホワイトハウスの全米麻薬撲滅対策室は、委員会のこの報告書に異議を唱えています。カナダ出身の外科医で「Realm of Hungry Ghosts: Close Encounters with Addiction」(腹を空かせた亡霊たちの王国:中毒との接近遭遇)を含むベストセラー本を執筆しているガボール・マテ医師に話を聞きました。「どの角度から考えてみても、薬物との戦いは失敗しました」と、マテ医師は語りました。

    dailynews date: 
    2011/6/6(Mon)
    記事番号: 
    3

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