デイリーニュース

  • バレット承認:「黒人の命も大切」の共同創設者アリシア・ガルザが語る共和党による最高裁の権力掌握

    【20/10/27/1】トランプ大統領による指名からわずか30日後、11月3日の大統領選の8日前、右派の判事エイミー・コーニー・バレットは米国連邦最高裁判所の9人目の判事として宣誓式に臨みます。今回の慌ただしい承認は、最高裁が「中立的機関ではなく、非常に政治的である」ことを示している、と言う「黒人の命も大切」(Black Lives Matter)の共同創設者アリシア・ガルザに話を聞きます。ルース・ベイダー・ギンズバーグ連邦判事の死からわずか6週間後に後任としてバレットが承認されたことで、おそらく今後数十年間にわたり最高裁は6対3で保守派の多数が固定され、性と生殖に関する権利、公民権、環境保護、医療保険制度改革法(Affordable Care Act)、そして2020年の大統領に重要な結果をもたらす可能性があります。「エイミー・コーニー・バレットが10月26日に承認されたことは、懸念すべきことです。特に、彼女にはこの役割の資質が全くないこと、そして性と生殖に関する正義と権利から、公民権、人種差別まですべてのことに対する彼女の極端な考え方を考慮すれば尚更です」と、「ブラック・フューチャーズ・ラボ」(Black Futures Lab)の校長で、「スーパーマジョリティ」(Supermajority)の共同創設者でもあるガルザは言います。

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    2020/10/27(Tue)
    記事番号: 
    1
  • トランプの国のムスリム 短編映画『ナトゥルズ食料品店』が語るバージニア州在住パレスチナ系家族の物語

    【20/10/26/2】大統領選挙は最終週を迎えました。短編ドキュメンタリーNatours Grocery(『ナトゥルズ食料品店』)を制作した映像作家ナディーン・ナトゥルに話を聞きます。この短編映画は、トランプのアメリカに住むパレスチナ系アメリカ人家族の話です。ナディーンの両親は移民で、2016年の大統領選で圧倒的にトランプに投票したバージニア州の非常に保守的な町、アポマトックスで食品店を経営しています。ナトゥル一家は、客との対立を避けるため政治や宗教について話すことはないと言います。しかしナトゥル家が地域住民との絆を築く努力をする一方で、トランプ大統領の反移民、反ムスリム発言がアポマトックスでの反動を刺激します。「ドナルド・トランプの当選で、移民やムスリムに対する差別的発言が人々の会話の主流となっていくのを見てきました」とナトゥルは言います。「人々の態度が変わっていくのを本当に見ることができました」。『ナトゥルズ食料品店』は、PBSの短編ドキュメンタリー番組「POV・ショーツ」で本日公開されます。

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    2020/10/26(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 「彼らは私の子宮を取りたかった」: 移民税関捜査局の医療虐待の生存者は告発の後国外追放された

    【20/10/26/1】ジョージア州アーウィン郡収容所でインフォームド・コンセントを欠くなどの「憂慮すべきパターン」が疑われる婦人科系の外科手術がおこなわれていたことが、独立医療調査チームがこのほど議会に提出した報告書で明らかになりました。ある看護師が9月におこなった内部告発が議会および連邦調査を促したのです。これまでに黒人やラテン系が過半数を占める女性19人が、移民税関捜査局(ICE)に収容されている間に不妊手術を含む不必要な婦人科治療や手術を強制されたと証言しています。アーウィン収容所における医療虐待やネグレクトのサバイバー、ジャロミー・フロリアノ・ナバーロから話を聞きます。ナバーロは、後に虐待報告に含まれることとなったマヘンドラ・アミン医師による医療虐待のニュース源となった人です。「アミン医師は、診察初日から私には手術が必要だと言いました」とナバーロは言います。「彼らは本気でした。理由は何でもよかったのです。私の子宮を取り出したかったのです」。ノースウエスタン医療センター産婦人科助教マギー・ミューラー医師からも話を聞きます。新報告書を作成した独立医療調査チームのメンバーでした。ニューヨーク選出の民主党下院議員アドリアーノ・エスパイラートからも話を聞きます。ヒスパニック議員連盟代表団の一員として、アーウィン収容所を9月に訪問しました。

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    2020/10/26(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 「これは犯罪だ」 政府は国境で引き離した子供545人の親を見つけられないとバイデン候補がトランプ候補を非難

    【20/10/23/3】テネシー州ナッシュビルで行われた第2回目で最後の大統領候補者討論会では、司会者のクリステン・ウェルカーが越境移民に対する政策と移民家族引き離しについてトランプ、バイデン両候補に質問しました。トランプ大統領は討論中に質問をそらし、繰り返しオバマ・バイデン政権が(移民を収監する)「檻」を作りあげたと述べ、また米国に保護を求める子供たちは「十分に保護されている」と誤った主張をしました。しかし、トランプ政権の「ゼロ・トレランス」政策は、「国境で子どもたちを家族から引き離しました」と、「難民移民の教育と法務支援のセンター」(the Refugee and Immigrant Center for Education and Legal Services)の権利擁護部門「ライシス・アクション」(RAICES Action)アドボカシー主任のエリカ・アンディオラは言います。「でもトランプ大統領は、それを彼はそれを認めようとしません」。

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    2020/10/23(Fri)
    記事番号: 
    3
  • トランプ候補は「黒人の命も大切」運動への攻撃を正当化 バイデン候補は過去に犯罪取締強化法案を支持した過ちを認める

    【20/10/23/2】22日(木)の大統領候補者討論会で、トランプ候補とジョー・バイデン候補は人種と刑事司法をめぐるそれぞれの経歴をめぐって論争しました。トランプ大統領は、刑事司法改革の取り組みを推進しながらも、同時に 「厳罰主義」のレトリックへの依存は継承しています。トランプ大統領はまた、バイデン候補が「1994年の犯罪法」(クリントン大統領が推進した過去最大規模の犯罪取り締まり法)の法案を起草し、また米国の大量投獄を強化する他の立法も支持したことを非難しました。このことについて、バイデン候補は「間違いだった」と認めました。カラー・オブ・チェンジ政治活動委員会(PAC)の広報担当者ラシャド・ロビンソンは、バイデンが非を認めたことは、政治家に対し人種正義に関して継続的に圧力をかけていくことの重要性を浮き彫りにしたと述べています。「民主党はこの問題をトランプへの嫌悪に落とし込むだけではだめです。それだけではなく、彼らは引き続き、人々の生活を変え、道をふさいできた障害や垣根を取り払うための政策を打ち出し、戦い続けなければいけません」とロビンソンは言います。

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    2020/10/23(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 候補者討論会でトランプはコロナ感染のリスクやワクチン開発について虚言  米国の超過死者数30万人はパンデミックのせい

    【20/10/23/1】2020年大統領選の候補者討論会のため、ドナルド・トランプ大統領とジョー・バイデン前副大統領が22日(木)テネシー州ナッシュビルで顔を合わせました。大統領候補者討論会は第2回目で、これが最後になります。初回の対決ではトランプ候補がルールの順守を拒否し、バイデン候補の発言を少なくとも128回中断しましたが、今回はそれよりもよりも抑制された討論会となりました。NBCのクリステン・ウェルカーが司会を務め、COVID-19についての両候補への質問から始まりました。バイデン候補はトランプ大統領が繰り返しパンデミックの深刻さを小さく見せてきたことを非難しました。一方、大統領は自分の危機対応を自慢し、新ワクチンが数週間以内に配布可能な状態になっていると誤った主張をおこないました。疫学者のアリ・カーン医師は、ネブラスカ大学医療センターの公衆衛生学部の学部長で、CDC(疾病簡易予防センター)の公衆衛生対策室の元責任者です。彼は、COVID-19にどう対処すべきかをめぐる政治的な対立は、他の病気では「考えられない」ことだろうと言います。また、トランプ政権が狙っているのは、「集団免疫」を獲得するためにウイルスを米国中に大流行させる戦術であり、そんなことは残酷であり、科学的に不健全だとカーン医師は述べます。「これ以上に不道徳で破滅的なアプローチはありえません」

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    2020/10/23(Fri)
    記事番号: 
    1
  • ナゴルノ・カラバフ紛争:アルメニアとアゼルバイジャン紛争の争点は?

    【20/10/22/2】ナゴルノ・カラバフ地域の領有権をめぐるアルメニアとアゼルバイジャンの紛争は長年続いてきた問題ですが、本日はその紛争の原因について見ていきます。9月の終わりに再び勃発した今回の紛争ではすでに700人が犠牲となっており、すでにロシアが仲介する停戦が2回試みられたにもかかわらず、悪化する兆しを見せています。ナゴルノ・カラバフは、地理的にはアゼルバイジャン内に位置しますが、人口のほとんどをアルメニア系の住民が占めているため、ソビエト連邦崩壊後、血に塗られた紛争の現場となってきました。今回、発生した紛争は1990年代以来、最悪のもので、トルコが公にアゼルバイジャンを支援し、ロシアがアルメニアと防衛協定を結んでいるため、地域戦争に発展する危険性があります。「首都ステパナケルトは停電していて、完全に暗闇の中です。住民は防空壕や避難所にいるのです」と、同地域で取材するルビーナ・マゴーシアン記者は言います。

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    2020/10/22(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 「私たちは正義を求めている」:ナイジェリアで警察暴力反対のデモ#EndSARSが激化 治安部隊が12人を殺害

    【20/10/22/1】ナイジェリアの最大都市ラゴスでは今週、治安部隊が平和的に行われていたデモの参加者12人を射殺しましたが、その後も大規模な警察暴力への抗議活動は続いています。SNSで大量に出回っている動画では、治安部隊がラゴスで国歌を歌うデモ隊に向け直接発砲しているのが見て取れます。抗議活動の規模と激化を抑えるため、当局は外出禁止令を発動しました。この抗議活動は、「特別強盗対策隊(SARS)」と呼ばれる悪名高い警察分隊の解体を求めて始まったものですが、その後、警察暴力および当局者への刑事免責が公認されていることに抗議するという、より広範囲な運動へと発展しています。「私たちは正義を求めているのです。私たちの命が保護され、国の当局者の裁量で私たちが殺されることがないよう求めているのです」と、弁護士で人権活動家、デモにも参加したアデロンケ・イゲは言います。また、もう一人のゲスト、オモイェレ・ソウェレは、抗議活動に参加する若者はこの国の体系的な問題の解決も求めていると、言います。「彼らは警察暴力に抗議しているわけですが、同時に軍の暴力、失業、この国の権力を握る無能で無関心な政権に対しても抗議しているのです」

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    2020/10/22(Thu)
    記事番号: 
    1
  • メキシコの前国防相、麻薬容疑で、米国内で逮捕。虐殺事件でも裁かれるか。

    【20/10/21/3】メキシコで著名な調査ジャーナリストのアナベル・エルナンデスがゲストです。メキシコ全土を揺るがした事件について話を聞きます。メキシコの前国防相が、軍を統括する当職に在任中、主要な麻薬カルテルと通じ合っていたとし、米国政府に逮捕されました。サルバドール・シエンフエゴス将軍は、2012年から2018年まで、エンリケ・ペーニャ・ニエト大統領の前政権下で国防相を務めていましたが、この間、人権侵害を行っていると告発されていました。そのなかには、2014年に起きた、ゲレロ州アヨツィナパの教育大学の学生43人が失踪し、虐殺されたと推定されている事件があります。事件に関与したとみられる兵士に捜査官が聴取しようとすると、前国防相がこれを許さなかったといいます。アナベルは、その著書 Narcoland: The Mexican Drug Lords and Their Godfathers(『ナルコランド:メキシコの麻薬王とそのゴッドファーザー』)で、メキシコ政府の複数の高官が、世界でもっとも強力な麻薬カルテルと癒着していることを明らかにしています。アナベル自身も、殺すぞという脅迫を何度も受け、国家人権委員会が専任のボディーガード2人を彼女につけていました。危険にさらされながらも、アナベルは記事を発信し続けています。

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    2020/10/21(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 「バレットの承認は大惨事」、トランプ大統領による最高裁判事の承認阻止へ、民主党に可能な対抗手段

    【20/10/21/2】フォーダム大学の法学教授ゼファー・ティーチアウトは、トランプ大統領が最高裁判所判事に指名したエイミー・コニー・バレットの承認を、上院の民主党が阻止することができる余地はまだある、と言います。承認上の手続きで利用できる手段をことごとく使って、承認を遅らせ妨害すれば、それは可能だというのです。「バレットが承認されれば大惨事になります。6対3という(保守派の)多数による最高裁法廷の構成は、言ってみれば、仕掛けられた爆弾です。狙いは、私たちを守ってくれているものです。政治の腐敗から守るものであり、企業のお金から守るものであり、そして、私たちを守る投票権法に、この爆弾は向けられているのです」と、ゼファーは指摘しています。

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    2020/10/21(Wed)
    記事番号: 
    2

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