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2019年10月28日(月)

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  • トランプ大統領は10月27日、「イスラム国」(ISIS)指導者アブー・バクル・アル=バグダーディがシリア北西部の潜伏先を急襲した米軍の特殊部隊によって殺害されたと発表しました。トランプ大統領によると、バグダーディは着用していた自爆ベストを爆発させ、バクダーディと彼の子ども3人が死亡しました。27日早朝に開始された特殊部隊作戦では、イラク北部のアルビール近くの基地から米軍ヘリコプター8機が発進、シリアとロシアが支配する空域を越えてシリア北西部に向かいました。バグダーディは2010年からISISを率いていました。2014年、イラク北西部モースルで行った演説の中で、イスラム教によるカリフ制国家の創立を宣言しました。ISISは最盛時、イラクとシリアにまたがる広大な地域を支配し、100カ国以上から集めた数万の戦闘員を有していました。世界各地で多数の死者を出した攻撃について犯行声明を出しています。3人のゲストから聞きます。ミシガン大学の歴史学教授で著述家フアン・コール、2012年以降のシリア内戦を報道し受賞歴のある調査報道記者で研究者エマ・ビルス、そしてベイルート・アメリカン大学公共政策上席フェローで「ジャーナリスト・イン・レジデンス」フェローでもあるラミ・コウリの3人です。コウリは、ニュースサイト「ニュー・アラブ」のコラムニストでもあります。

  • レバノンでは10月27日、レバノンの北から南までを「人間の鎖」で結ぼうと、数万人が手をつなぎました。国全体を揺るがす大規模な抗議が起きている中での地域や党派を越えた連帯の象徴的表現でした。レバノンの全土に広がる抗議運動は、イラクやエジプトやその他の中東地域でも同様の反政府運動が起きている中でのことです。ベイルート・アメリカン大学の公共政策上席フェローで「ジャーナリスト・イン・レジデンス」フェローでもあるラミ・コウリに聞きます。コウリは、ニュースサイト「ニュー・アラブ」のコラムニストでもあります。

  • チリのセバスティアン・ピニェラ大統領は、100万をこえる人々が不平等、生活費の高騰、民営化への反対を訴えてチリの通りを埋め尽くした25日の大規模で平和的なデモをうけ、内閣の大改造をすると発表しました。人口の5%を超す人々が参加したこの抗議は、広範囲に拡大した民衆暴動に対して警察や軍が各地で行った暴力弾圧の後に起きたものです。抗議運動が勃発した10月19日以降、これまでに少なくとも18人が殺され、数百人が発砲により負傷しました。地下鉄運賃の値上げがきっかけで始まった抗議は、大規模な反政府運動に発展しました。マカレナ・ゴメス・バリス教授から詳しく話を聞きます。彼女はニューヨーク市に本拠を置くNGO「グローバル・サウスセンター」の創設者兼代表であり、プラット・インスティテュート(Pratt Institute)で社会科学・文化研究の学部長を務めています。チリ最大のフェミニスト団体「コーディナドーラ・フェミニスタ・8M」で広報を担当するアロンドラ・カリーヨ・ビダルからも詳しく聞きます。

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